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のじゃロリババア登場(未遂)。
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のじゃロリババアって、ナニモノ。
「知識はあるわな。ムダに200年も生きてねえ。ナリがガキだからか、外見を上手く利用して自分の思い通りにしようとするな」
…そんなヤツが、なんで先生なんかやってるの?
「だから知識はあんだよ。人に教えんのもまあ上手い方だろ。ただガキの姿に引きずられてんのか、ワガママだな」
「アレよ。年食って、余計な知恵が働く分始末に悪いってやつよ」
…めっちゃキライなんだな~…ってことは分かった。
「アレだ。オレらとは一切関わり合いのない、どっか遠くで勝手気ままに生きててくれや…って感じだ」
狩猟部長が言い切った。
…わぁお。
「そんな話聞いたら、僕らも関わり合いにはなりたくないよね」
俺ら全員、激しく同意した。
面倒なことは、ゴメンです。
で。
普通に受付──採取だったから、狩猟部だな──で、いろいろ諸々手続きしてるところ見つかったら、絶対絡んでくるだろう。面倒なことになるから、今ここでやっちまおう、と言うことで。
あー…。だからおねーさんも一緒に来てくれたんだ。
…お手数かけます。
4人揃って、神妙に頭を下げた。
「気にしなくていいのよ~」
って、おねーさんは言ってくれたけど。
…ん~。こまめに渡そう袖の下。
いろんなことが、円滑に動きます。
年長組がおねーさんと手続きしている間に、上層部のワガママを出しておこう。
渡されていた袋には、いろんな組み合わせでみっしりと酒の実が詰まっている。
この中から好きなものを、自分で選んで持って行くがいい。
ちょっとしたロシアンルーレット状態だな、うん。
あ、中に入っている数は全部一緒だから。
運が良ければ、極上品が多めに入っているかもです。
早い者勝ちで、まずは狩猟部長、どーぞー。
「お、待ってたぞぉ。自分で加工すりゃ、好みの味わいに出来るからな~♪」
狩猟部長、ゴキゲンで5つ並んだ袋の中から選んで…。
あ、こらこら。
「中身見るのは禁止です~」
「運まかせで、どーぞー」
ちょっとしたお遊びに参加して下さい。
ちぇーっ、と軽く唇を尖らせて──おっさんがそんな顔しても、需要は無い。多分──狩猟部長は1つ選んだ。
中を覗き込んで喜んでいるから、良いモノ入っていたんだろうね。
それか、好みのモノが。
不満があった場合、おっさん同士でお互いに物々交換で何とかして下さい。
いいオトナなんだから、下らないことでケンカすんなよ。
などと半分遊んでいたら、無事に手続きが済んだらしい。
年長組とおねーさんが、ナゴヤかに話している。
「お、そーだ。お前らさぁ」
狩猟部長に言われた。
「どーにも目ぇ付けられそうなのはアイツら2人だから、ガキのお前らで、ちょ~っとフロアの様子見てきたらどーだ?幼女とかハーレムとか居ないかどーか、さ。居なけりゃあ、今日のところは一旦戻れ。明日は朝イチで来りゃあいい。どーせアイツらは、朝は動かん」
…10歳前後って、幼女?童女?
どっちでもいいか。
「そうだねぇ…。子供先生は『わらわ子供じゃもん』って自分に都合の良い時だけ子供押ししてくるし。自称勇者はただれた生活してるようだから、基本的に朝は弱いみたいだしねぇ。今自称勇者が何してるかは知らないけど、子供先生は支部長と話し込んでいるハズだよ。マズいことになりそうだったら裏口から出してあげるから、ちょっと見ておいでよ」
おねーさんもそう言ってることだし。
行くか、スズ?
ついでに依頼版見てこようぜ。
「お、そーだな。行くか」
年少組2人で、こっそりフロアに降りてみることになった。
で。
見たカンジ子供もハーレムも居ないっポかったので、依頼版の方へ行った。
お目当ては、海の町マドゥーニー関連の依頼なんだが。
「…無いな~」
「うーん…」
2人して、依頼版の前で唸っていた。
「下級の受けられる依頼って…」
「………あ、」
スズ、何か見つけたか?
「これ。海の砂を大袋いっぱいに持って来てくれ…って。特に期限は無し」
「…何に使う…まあ、何でもいいか。海に行く口実だもんな」
「なー」
異次元倉庫は時間停止だし。
経費分は魚介類がっつり採って、こっちで売りゃあいいかな。
と。
何かフロア全体がザワザワとざわめいた。
「なんじゃ?ナニユエにこのような所に子どもがおるのじゃ?それも2人も」
子供の──女の子の声だった。
「知識はあるわな。ムダに200年も生きてねえ。ナリがガキだからか、外見を上手く利用して自分の思い通りにしようとするな」
…そんなヤツが、なんで先生なんかやってるの?
「だから知識はあんだよ。人に教えんのもまあ上手い方だろ。ただガキの姿に引きずられてんのか、ワガママだな」
「アレよ。年食って、余計な知恵が働く分始末に悪いってやつよ」
…めっちゃキライなんだな~…ってことは分かった。
「アレだ。オレらとは一切関わり合いのない、どっか遠くで勝手気ままに生きててくれや…って感じだ」
狩猟部長が言い切った。
…わぁお。
「そんな話聞いたら、僕らも関わり合いにはなりたくないよね」
俺ら全員、激しく同意した。
面倒なことは、ゴメンです。
で。
普通に受付──採取だったから、狩猟部だな──で、いろいろ諸々手続きしてるところ見つかったら、絶対絡んでくるだろう。面倒なことになるから、今ここでやっちまおう、と言うことで。
あー…。だからおねーさんも一緒に来てくれたんだ。
…お手数かけます。
4人揃って、神妙に頭を下げた。
「気にしなくていいのよ~」
って、おねーさんは言ってくれたけど。
…ん~。こまめに渡そう袖の下。
いろんなことが、円滑に動きます。
年長組がおねーさんと手続きしている間に、上層部のワガママを出しておこう。
渡されていた袋には、いろんな組み合わせでみっしりと酒の実が詰まっている。
この中から好きなものを、自分で選んで持って行くがいい。
ちょっとしたロシアンルーレット状態だな、うん。
あ、中に入っている数は全部一緒だから。
運が良ければ、極上品が多めに入っているかもです。
早い者勝ちで、まずは狩猟部長、どーぞー。
「お、待ってたぞぉ。自分で加工すりゃ、好みの味わいに出来るからな~♪」
狩猟部長、ゴキゲンで5つ並んだ袋の中から選んで…。
あ、こらこら。
「中身見るのは禁止です~」
「運まかせで、どーぞー」
ちょっとしたお遊びに参加して下さい。
ちぇーっ、と軽く唇を尖らせて──おっさんがそんな顔しても、需要は無い。多分──狩猟部長は1つ選んだ。
中を覗き込んで喜んでいるから、良いモノ入っていたんだろうね。
それか、好みのモノが。
不満があった場合、おっさん同士でお互いに物々交換で何とかして下さい。
いいオトナなんだから、下らないことでケンカすんなよ。
などと半分遊んでいたら、無事に手続きが済んだらしい。
年長組とおねーさんが、ナゴヤかに話している。
「お、そーだ。お前らさぁ」
狩猟部長に言われた。
「どーにも目ぇ付けられそうなのはアイツら2人だから、ガキのお前らで、ちょ~っとフロアの様子見てきたらどーだ?幼女とかハーレムとか居ないかどーか、さ。居なけりゃあ、今日のところは一旦戻れ。明日は朝イチで来りゃあいい。どーせアイツらは、朝は動かん」
…10歳前後って、幼女?童女?
どっちでもいいか。
「そうだねぇ…。子供先生は『わらわ子供じゃもん』って自分に都合の良い時だけ子供押ししてくるし。自称勇者はただれた生活してるようだから、基本的に朝は弱いみたいだしねぇ。今自称勇者が何してるかは知らないけど、子供先生は支部長と話し込んでいるハズだよ。マズいことになりそうだったら裏口から出してあげるから、ちょっと見ておいでよ」
おねーさんもそう言ってることだし。
行くか、スズ?
ついでに依頼版見てこようぜ。
「お、そーだな。行くか」
年少組2人で、こっそりフロアに降りてみることになった。
で。
見たカンジ子供もハーレムも居ないっポかったので、依頼版の方へ行った。
お目当ては、海の町マドゥーニー関連の依頼なんだが。
「…無いな~」
「うーん…」
2人して、依頼版の前で唸っていた。
「下級の受けられる依頼って…」
「………あ、」
スズ、何か見つけたか?
「これ。海の砂を大袋いっぱいに持って来てくれ…って。特に期限は無し」
「…何に使う…まあ、何でもいいか。海に行く口実だもんな」
「なー」
異次元倉庫は時間停止だし。
経費分は魚介類がっつり採って、こっちで売りゃあいいかな。
と。
何かフロア全体がザワザワとざわめいた。
「なんじゃ?ナニユエにこのような所に子どもがおるのじゃ?それも2人も」
子供の──女の子の声だった。
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