『仕事です』~恋愛脳への最後の言葉

庭にハニワ

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本当に怖い女たち。

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まったく……。

「殿方というものは、どんなに愚かであろうと娘はかわいいものなのですわね。一国の王として、そのように甘い処罰で済ませるだなんて」
「ほんに……。我が夫も、伯爵も娘を放逐するだけですものねえ」
「あの男の元に送るのならば、うっかり子を成したりしないように“処置”するべきでしょうに」
「ええ、ほんに……」

王と保護者達が不都合な真実を知らされて、胃痛を感じている頃。
王城の庭園で、正真正銘の淑女達が優雅にティータイムを楽しんでいた。
王妃と侯爵夫人である。
共通点は本物の淑女である事、娘が常識はずれな花畑思考の持ち主だった為に、公衆の面前でやらかした事、かな。

あれ王女と婚約していた公爵家には、本当に申し訳ない事をしてしまいました。何度もあれを諫めてくれましたのに……。婚約も、破棄ではなく穏便に解消する方向で話を進めておりましたのに」

ため息をつく王妃。
国を代表する美女……美熟女である。

「我が侯爵家もですけれど、伯爵家も学園卒業を持って婚約を解消をするはずでしたのに。ちなみに、当家侯爵家では娘はその後領内の修道院にて反省と教育のやり直しをするつもりでしたわ。教会は……やはり修道院にて修行、でしょうか」

王妃とは方向性の違った美魔女が小首を傾げて言った。
侯爵夫人である。

二人の淑女は、ゆっくりと茶菓を楽しみながらも話を続ける。

「王はただあれ王女を身一つであの男に引き取らせるつもりです。もちろん、あれ王女の知らぬうちに“処置”は済ませておりますわ」
当家侯爵家も同様に“処置”を済ませております。伯爵家にも、“処置”をするように“秘薬”を渡しております。影の方向によると、ちゃんと“処置”したようですわ」
「うっかりと王家の血が民間に流出して、何者かも知らぬ者が王族である、などと言い出したら……」
「王族貴族の落としだね、など。国を乱すだけですわ」

“処置”、つまり石女うまずめとなるよう胎内の機能を破壊する“秘薬”を投与して、子供を産めない身体にする事である。

ため息をついた侯爵夫人だったが、ふと思い出して王妃に問う。

「そう言えば、聖女は“処置”されているのでしょうか」
「教会の事は、教会に任せなさいな」

王妃は、突き放すように言った。

※そこまで面倒見てらんないよ、とな。






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