瞳を閉ざした兄の世界に見えているのはオレだけがいい!

雨宮くもり

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・お兄ちゃんだって甘えたいんです(R18/誘い受け)

もう一度キス※

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「せん、ひゃ……!」

 くちびるがわずかに触れ合った瞬間、優兄はまるでスイッチが入ったように自ら吸いついてきた。
 ちゅうっと音が鳴るほどに強く、強く。

 よっぽど待ち望んでいたんだろう。オレの肩にしがみついている指にもきゅっと力が入った。
 ことばでは遠慮がちでも、身体はぜんぜん我慢できてない。

 こんなになってるのにやめちゃったら、きっともっと淫らな優兄が見れちゃうかも。──そういうのも楽しそうではあるけど、また機会があったらにしよう。


「ゆーにぃ、かわいいよ」

 背中に回していた手を少しずつなぞり上げ、首の後ろを掴んだ。
 すでにしっとりと汗ばんでいる。

 頭を引き寄せ、もう一度キス。

 やわらかいところ同士が擦れ合って、互いの形になじむようにぴったりと貼りつく。
 優兄は喉の奥で悩ましい声をあげ、腰をびくんと弾ませた。たまらなくエッチな反応。
 楽しくて、くっついたり、離れたりのイタズラを何度も何度も繰り返す。


「……っ、ふぁ! はッ!」

 感じすぎていやだと言いたげに、優兄の呼吸はどんどん荒くなっていく。

「やらっ! そん、ら、にっ、チュー、ひちゃっ、っふあ、……く、ちび、りゅ、溶け、ちゃ……、んはっ、無くな、っら、ううっ!!」

 しゃべってる間も容赦なく、ちゅっ、ちゅ、と吸いついた。
 ふたりの唾液がからみあって、とってもいやらしい音が立つ。鼓膜がしびれてしまうほどに。

「いっぱいチューしてって言ったのは優兄でしょ」

「い、じ、わ、りゅ、……っ」

 そう言いながらも自分から俺をむかえに来てることに気づいてない。
 優兄が顔を近づけてくる度に、前髪がさらさらと擦れてくすぐったい。子犬がじゃれついてくるみたいで、なでなでしたくなる。

「へへっ。ごめんごめん」

 
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