瞳を閉ざした兄の世界に見えているのはオレだけがいい!

雨宮くもり

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・これからどうするの?(もやもや)

どこにも行かないで

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 ほっそりとしすぎて心もとない背中に手を回し、ぎゅっと力を込めれば、周波数が一致した瞬間みたいに想いが弾けた。

「どこにも行かないでほしい……。とっても心配だから……」

 できることなら、オレは優兄をこの家に閉じ込めてしまいたい。外に出したくない。

 完全なるワガママ。優兄の自由や可能性を奪う行為だ。心配のレベルをこえてる。

 独りよがり、独占欲、いずれにしたって最低。

 でも、ハンディを抱えた優兄が外の世界に出ることで、なにか危険なことに遭遇したり、辛い思いをしないか心配なのだ。心配で心配でたまらない。


「……せんちゃん」

 過保護すぎるオレをやさしく包み返すよう、優兄は脇の下からそっと腕を回してきた。

「ホントにそれだけ?」

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