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3 そして十年後
1 ベル19歳
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◆ ◆ ◆
10年の月日が流れた。
ぼくは双子の奴隷として、美尻のイケメンを探しつつ、いっぱいいじめられ、いっぱい泣かされて――
「おい、ベル! ウサちゃんのブローチはどうだ!? 忘れたとは言わせねぇぜ、オレが3年前の誕生日にあげたやつ!」
「19歳にもなってそんな子供っぽいの嫌だよねぇベル! 去年の夏にふたりっきりで買ったコサージュはどう? ボクの瞳の色にそっくりな青バラの――」
「ふたりっきりだァ!? テメェ、いつの間にぬけがけしやがった」
「あのときリテナちゃんは『買い出しなんてめんどくせぇ』って大口開けて寝てたじゃん」
「ぬあああッ思い出したッ!! ブラッドワインに睡眠薬盛ったときだろ! 卑怯な手ぇ使いやがってクソ兄貴ッ!」
「ボクが下心無しにワインすすめるわけないじゃん。それにベルはボクと二人っきりなの喜んでたよ」
「ウソつけぇええ!! オレがいなかったらベルはさびしいに決まってんだろがッ!!!」
訂正。めっっっちゃくちゃ過保護になった二人の悪魔に、愛情たっぷり育てられました。
10年の月日が流れた。
ぼくは双子の奴隷として、美尻のイケメンを探しつつ、いっぱいいじめられ、いっぱい泣かされて――
「おい、ベル! ウサちゃんのブローチはどうだ!? 忘れたとは言わせねぇぜ、オレが3年前の誕生日にあげたやつ!」
「19歳にもなってそんな子供っぽいの嫌だよねぇベル! 去年の夏にふたりっきりで買ったコサージュはどう? ボクの瞳の色にそっくりな青バラの――」
「ふたりっきりだァ!? テメェ、いつの間にぬけがけしやがった」
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「ぬあああッ思い出したッ!! ブラッドワインに睡眠薬盛ったときだろ! 卑怯な手ぇ使いやがってクソ兄貴ッ!」
「ボクが下心無しにワインすすめるわけないじゃん。それにベルはボクと二人っきりなの喜んでたよ」
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訂正。めっっっちゃくちゃ過保護になった二人の悪魔に、愛情たっぷり育てられました。
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