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おまけ
独占したい2
しおりを挟む「あーん! もう少しでベルと二人っきりで楽しいことできたのにっ!」
「アーンじゃねぇよバカッ! なにが『ベルが森の中で迷子になっちゃった~!』だ!」
コニーの胸ぐらにつかみかかったリテナはあちこち擦り傷だらけ。
黒のロングコートに葉っぱや土が付きまくっている。森のかなり奥深くまで捜しに行ってくれたのだろう。
「コニーったらどうしてそんなウソついたの?」
ぼくとコニーは今日、街の大きな図書館で本を読んで過ごした。
コニーは「リテナちゃんは別の用事があるらしくて~」って言ってたから、てっきり一人で気分転換してるんだと思ってた──。
「だって、たまにはベルを独り占めしたかったんだもんっ! 双子だからって『いつも二人で行動しなきゃいけない』って法律はないでしょ!?」
「だからってウソはよくないよ」
「そうだぞッ! 森の中でベルが精液吸いの植物に絡まれていろいろとエッチなことになってるなんて、助けに行かねぇわけにはいかないだろッ! 卑怯だぞッ!」
「リテナ……?」
「ば、バカっ違うっ、違うぞ! ずっぷりねっとりの触手プレイを見物したくて助けに行ったわけじゃねぇからな! オレはそんな卑猥な悪魔じゃ──!」
「リテナちゃんのスケベ!!!」
「どの口が言ってんだドアホっ!!」
「……はああ」
双子に愛されるのも楽じゃないや、ホント。
【おしまい】
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