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9 帰らないダイショウ※
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しおりを挟むなにしてんだ、俺。
早く帰って、メシ作らねぇといけないのに。
洗濯だって三日間もサボってて、きっとたまりにたまってる。
俺がやらなきゃ誰もしねぇ。あいつらを困らせてしまう。
なのになんで鶴見に服を脱がされてるんだ。下も上も裸になって、足を広げてるんだ。
今までずっとずっと、何よりも家族のことを優先してきた。
赤の他人にほだされている場合じゃない。
分かっているはずなのに──。
「──ッ! う、あ、あッ……!」
胸の突起を舐め上げられるたびに生まれる甘い電流。
唇全体で包み込んだまま吸いつかれ、歯を立てられ、転がされる。俺は鶴見の腕のなかで泣きながら悶え、あられもなく喘ぎ、天井を仰いでいた。
「はっ、あ! アっ、あ!!」
中途半端に脱がされ、シャツはまるで手錠のように後ろ手に絡みついている。外そうともがけば、性感帯である胸をわざわざ鶴見の顔めがけて突き出してしまう。
「……ひゃ、あ! も、……吸う、の、やめっ……! あ、あはぁんッ!!」
そんな姿勢のまま、対面で弄ばれるのは恥辱でしかなかった。
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