上 下
136 / 271
11 裏切りのキスと引換えに ※

13/16※

しおりを挟む
 

「はあっ、アアッ、はっ……!」

 振り落とされてしまいそうで、薄っぺらいシーツだけでは心許なくて、もっとちゃんと体を任せられるものを求めた。


『──凛くん』


 快楽におぼれる俺の両手首をグッと掴んだのは、


『ぼくのこと忘れてないよね?』


 口の端を歪め、薄ら笑いを浮かべる鶴見だった。


『凛くんはぼくのことが好きだから、泊まってくれたんだもんね……』

「……っ、るみ」

凛くんが、ぼくのこと捨てるわけないもんね』

 
しおりを挟む

処理中です...