143 / 271
12 一つのウソを二人分
4/12
しおりを挟む
本日の弁当いじりが落ち着いたタイミングを見計らい、俺もたいした目的もないままに続けていた寝たフリをやめた。
健太の視線を背中に感じながら、教室を出ていく。
もし引きとめられても無視するつもりでいたものの、誰も声をかけてこなかった。
内心、ホッとしながらトイレにむかう。腹は減らなくても出るものは出るのだ。
「──凛くん」
だが、よりにもよって用を足している最中、制服ダボダボ、髪ボサボサのチビ野郎がやってきた。
すぐ隣に立たれたが、無視。
むき出しで無防備なそこをまじまじと見物されている気がするが、無視。
健太の視線を背中に感じながら、教室を出ていく。
もし引きとめられても無視するつもりでいたものの、誰も声をかけてこなかった。
内心、ホッとしながらトイレにむかう。腹は減らなくても出るものは出るのだ。
「──凛くん」
だが、よりにもよって用を足している最中、制服ダボダボ、髪ボサボサのチビ野郎がやってきた。
すぐ隣に立たれたが、無視。
むき出しで無防備なそこをまじまじと見物されている気がするが、無視。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
91
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる