妖狐のお屋敷に嫁入りしました

淡雪みさ

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第二章

変化

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 真っ白い空間の上に転がる、沢山の石。その中心に赤い椅子がぽつんと在り、女性が縛り付けられている。真っ白な肌と長い黒髪がぞっとするほど美しい。
 またこの夢か、と思った。

「玉藻前様ですか?」

 小珠は、勇気を出してその女性に声をかけた。
 玉藻前と思しき彼女は、ぐりんと目を動かして小珠を見つめる。その表情には生気がなく、少し不気味だった。

「いかにも。麻呂は玉藻前という名じゃ」
「どうして私の夢に出てくるのですか。貴女はまだ生きているのですか」
「麻呂の身体は封印され、朽ち果てた。忌々しい人間共の手によって。……だが、意思そのものはそう簡単に消えぬらしい」
「…………」
「しかしこの意思も――もうすぐ消える」

 縛られた玉藻前の足元を見てぎょっとする。はだけた十二単の隙間から見える足は、石のような色をしていた。明らかに肌の色ではない。

「はは、はははははは、麻呂がこのような終わりを迎えるとは。身体も自由に動かせん。麻呂の意思はもうすぐ完全に消えるのじゃ。そなたに生まれ変わったせいで。嗚呼、愉しかったなぁ。できることなら人を、妖怪を、全てを踏み躙り、もっともっと傷付けてやりたかったが!」
「一つ聞かせてください。貴女は……二口女さんたちに、何をしたのですか」
「二口女?……ああ、あの、浮かれた番か。町一番の美男美女だのと言われていたから、麻呂が潰してやったのじゃ。あの男は面白かった。少し脅せば、麻呂の命令を聞いて勝手に町から出ていきよった。本当は店も滅茶苦茶にしてやりたかったところじゃが、先に出て行かれてはつまらん。無駄な労力じゃ」
「……一体どんな理由があって……」
「理由? 理由などない。幸せそうにしている奴らは気に食わん。ただそれだけじゃ」

 そこまで言って、玉藻前は小珠を睨み付けた。背筋が凍る程の冷たい視線だ。

「そなたも憎い。麻呂の力を受け継ぎながら、それをくだらぬことに使おうとしておる」
「……私は、くだらないことだとは思いません」
「そなたは他者に裏切られたことがないからそう思うのじゃ。恵まれすぎているから他者に優しくできるのじゃ。麻呂はそなたのそういうところが気に食わん。もっと苦しめ。地獄を見ろ。そうでないと不平等だろう? そなたは麻呂の生まれ変わりだというのに」

 玉藻前が薄く笑う。その無理やり作ったような笑顔はぎこちないものだった。そして、その頬に一筋の涙が伝った。

「嗚呼、麻呂も――本当は、そなたのように生きたかった」

 その時、夢の世界は途切れた。


 ◆

 夏が終わりかけている。
 町の風鈴が片付けられつつあるその日、天狐直々に、市へ行ってはいけないという指示が出された。

「小珠の妖力が急激に伸びておる。市へ行けば一発で気付かれてしまうだろう」

 小珠の妖力は成長し続け、だんだん気配が玉藻前に近付いてきているらしい。実感はないが、天狐が言うのであればそうなのだろう。
 もう二度と市へは行けないのだろうか、とどきどきしながら次の言葉を待つ。

「狐の一族の妖力の気配を隠すには、変化をするしかない」
「変化ですか……」
「変化を習得できるまでは、南へ向かうのは禁止じゃ」

 ばっさりと言い切られてしまった。
 これまで市に付いてきてくれた野狐たちは、天狗の姿に変化していた。妖力も天狗のもののように見せることができているから、周囲の妖怪たちに正体がばれなかったのだろう。後で彼らに変化のこつを教えてもらおうと思った。

「ちょうどいい。しばらくは屋敷でゆっくりし、秋の婚姻の儀に向けて、余った時間でふさわしい作法も身に着けるといい」

 天狐の言葉にはっとさせられる。
 ――婚姻の儀。そうだ、小珠はここへ遊びに来たわけではない。天狐の妻となるために来たのだ。
 この町に来た時点で覚悟はできていたはずなのに――胸に引っかかるようなものがある。

「……分かりました」

 そう返事する声が、細く震えてしまった。


 その日から、小珠はいつも字の練習をしていた朝の時間を野狐や気狐との変化の練習に使った。市で野菜を売れない分、午後までキヨと畑仕事をしたり、屋敷の掃除や食事の準備をできるだけ手伝ったりした。

「なんや小珠はん、最近元気ないなあ」

 夕食後、一人で変化の練習をしていると、小珠の隣に銀狐がやってくる。
 小珠は変化させた自分の右腕を銀狐に見せて言った。

「見てください、銀狐さん。片腕だけ変化させられるようになりました!」
「片腕だけかい。もう何日も経っとんのに、まだまだやなぁ」
「でも、最初は全然できなかったんですよ。それに比べたら成長です」

 ふふんっと得意げに笑ってみせると、銀狐は訝しげに小珠の顔を覗き込んでくる。

「空元気出さんでええよ。市の妖怪たちに会えんで落ち込んでるんやろ」

 銀狐には何でもお見通しらしい。

「……それもありますけど……」

 小珠は口籠った。――やはり言えない。結婚が嫌だなどと。
 キヨは後押ししてくれた。だから、機会があればどこかで言わなければならないと思っている。でも、自分がそんな我が儘を言える立場ではないような気もしている。
 もにょもにょと口を動かしていると、銀狐と小珠の元に空狐がやってきた。

「小珠様。お客様です」

 それだけ言われて付いていく。
 一体誰だろうと不思議に思いながら応接間に入ると、久しぶりに見る美しい女性――二口女がいた。
 開いた口が塞がらない。あれほど妖狐の一族を嫌っていた二口女がこの屋敷に来るなんて、どういう風の吹き回しなのだろう。
 優雅に座っている二口女の正面に慌てて座る。

「どうしたんですか二口女さん。どうしてこんなところまで……」
「なかなか市へ来ないから、会いに来たのよ」

 二口女が飄々とした態度で言う。狐の一族が大嫌いであるはずなのに、心配して屋敷まで来てくれたのだ。何だか感動してしまって涙ぐむ。

「からかさ小僧や河童たちも心配してるわ。うちの店の客も、最近あなたが来ないって話ばかり」
「…………」

 しばらく会えていない市の妖怪たちの顔を思い出す。急いで変化できるようにならなくては、と焦りを覚えた。
 二口女がすんすんと鼻を動かして言う。

「狐臭さが増してるわね」
「く、臭いですか!?」

 衝撃を受け、慌てて着物の袖を嗅ぐ。小珠にとっては普通の匂いだが、妖怪に感じる独特の臭みのようなものがあるのかもしれない。

「違うわ。狐の一族らしい妖力を感じるってことよ。市へ来ないのはそれが原因?」
「はい。最近私は狐の一族としての妖力を取り戻しているようで。完璧に変化ができるようになればまた行けると思うのですが……」
「あなたそれ、他の連中に騙されてるわよ。変化なんて一朝一夕で身につくものじゃないわ。妖力の気配まで変えようと思ったら、きっと三年はかかる」
「三年!?」

 ぎょっとして聞き返す。
 天狐から言われたのは、変化を習得できるまでは南へ向かうのは禁止ということだけ。変化の習得までに平均してどれくらいの年月がかかるのかまでは聞けていない。秋までにはまた市へ行けるようになるのではと勝手に楽観視していた。

「そんな……寂しいです……」

 口から出てきたのは、そんな素直な感想だった。
 市へ行かずとも、小珠の正体を知っているからかさ小僧や二口女と会うことはできるだろう。しかし、それ以外の常連の客や、茶屋で知り合った妖怪たちとは三年も会えなくなってしまう。
 しょんぼりしていると、二口女がふっと呆れたように笑った。

「もう、気付かれてもいいんじゃない」
「いや、だめですよ。狐の一族の怯えられっぷりは私も十分分かってます……」
「最近、狐の一族が作った餅が市で流行ってるの」
「……え?」
「からかさ小僧がもらってきたやつ。からかさ小僧、あの味を再現しようとうちの店で必死に練習してたわ。お狐様たちが作った本物のような良い材料は仕入れられないけど、安い材料で似た味は再現できた。〝狐餅〟なんて名前で今凄く売れてるの」
「狐餅……ですか」
「からかさ小僧が狐の一族にもらった餅だって広めたおかげで、お狐様たちが改心したんじゃないかって噂で持ちきりよ」

 小珠は目を見開く。少し……少しだけでも、変えられただろうか。

「今ならきっと、ばらしても問題ないわ。むしろ小珠が狐の一族だって分かることで、お狐様たちへの印象がより良くなる最後の一押しになるかもしれない」
「……!」
「わたしが言いに来たのはそれだけ。じゃあね」

 二口女が立ち上がり、客間から出ていこうとする。その背中を追いかけた。

「二口女さん、ありがとうございます。狐の一族が良いように扱われるのは二口女さんにとって複雑なはずなのに……」
「…………わたしも、小珠が来ないのは寂しいもの」

 そう呟いた二口女の耳は、照れているのか真っ赤だった。


 二口女と別れた後、小珠は外で待ってくれていた空狐と合流した。
 大丈夫だとは伝えたのだが、空狐としては小珠を南の妖怪と二人きりにすることに抵抗があるようで、ずっと待っていたらしい。
 お互い無言で、並んで歩く。
 ふと二口女に臭いと言われたことを思い出し、少しだけ空狐から距離を取った。二口女の言い方の問題で、実際に臭いわけでないことは分かっているが、それでも何となく気になった。乙女心のようなものだ。

「……何故僕から逃げるのです?」

 空狐が少しむっとした顔で小珠に近付いてくる。小珠は慌ててまた後ろに下がった。

「臭っては嫌だなと思いまして……」
「……? 湯殿に入っていないのですか?」
「そういうわけでは……」

 もごもごとはっきりしない態度を取る小珠に痺れを切らしたのか、空狐が小珠の腕を引っ張って自分の方へ引き寄せた。ぽすんと小珠の体が空狐の胸に収まる。

「臭くありませんよ。花のような香りがします」

 心臓がぎゅうぎゅうと締め付けられるように痛い。体をうまく動かせない程に緊張した。

「先程の妖怪に何か失礼なことでも言われたのですか? そうだとしたら、こちらも然るべき対応を取らせて頂きますが」
「…………」
「……小珠様、どうしました?」
「ご、ごめ、ごめんなさい」
「何を謝って……」
「も、むりですっ……」

 ――好きだ。弱々しく、泣きそうな声で吐き出した。

「私が好きなのは空狐さんだと言ったら、困らせてしまいますかっ」

 口から出てきたのはそんな、懇願のような言葉。
 困るに決まっている。空狐にとって小珠は一族の長と結婚を約束している相手である。小珠がこんなことを言ってしまえば、空狐は小珠とも天狐とも顔を合わせづらくなるに決まっている。
 けれど、もうこれ以上、膨れ上がった恋心を隠し続けてはいられないと思った。


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