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第3章 冒険の始まり
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突然のジュンの提案にルイーザは驚いた。
「私たちがトルクさんを護衛するってこと?」
「うん、武器無しでこの平原を越えるのは難しいなら僕らが手伝ってあげればいいんじゃない?」
ジュンがそう言うと、確かにという感じで首を縦に振った。
「そうね、このまま放っておく訳にはいかないね。安全な場所まで護衛するのはアリかもしれないね」
「しかし、いいのですか?私、持ち合わせはあまりありませんが」
「じゃあ、いつか商人としてビッグになったら自分達の探検隊を御贔屓にしてくれれば」
探検隊のバックに贔屓にしてくれる商人がいればこれからの冒険はやりやすいかもしれない。ジュンはそう考えた。
「分かりました。それでよければお安い御用です」
「オッケー!じゃあ、契約成立!」
こうして、2人は商人のトルクを護衛する依頼を引き受けた。
「で、トルクさんはどこまで行くの?」
「ああ、この先の森にある村まで行きたい」
その村は、リフィリア王国に向かう方向の途中に大きな森がある。目的地はその森を進んだところにあるそうだ。
道沿いに進めば着くはずなので迷うことはないだろう。
「まあ、1番の問題は無事にたどり着けるかというところだが・・・」
ルイーザが指差した先に何かが迫って来る。徐々に緑色の何かがこちらに迫って来るのが分かる。2人はそれが何かすぐに分かった。
「どうやらさっきのゴブリン達が仲間を連れて戻って来たみたいね」
「うわ、マジかよ。しかもこれ、かなりの数いるんじゃない?」
ざっと見積もると、20~30はいるんじゃないかな。その中に青色の大きいのが一体いる。あれが群れのボス的な存在だろうか。
ゴブリンの群れはジュン達を囲った。これで逃げる事が出来なくなった。
「お前達か。オレ様の可愛い部下を痛めつけたのは」
青色のゴブリンが言った。
・・・言った。というか魔物って喋るのか。スライムは喋らなかった気がするが。
「ねえ、ルイーザ。魔物って喋るの?」
「え?この状況で驚いてるのはそこ!?」
「いや、色違いが現れたのもびっくりしたが、喋った方がインパクトあって」
「まあ、ある程度上級クラスの魔物になると喋るのもいるねぇ。」
目の前の青いゴブリン。名前は【ハイゴブリン】。緑色のゴブリンを束ねるリーダー的な存在で、緑色のゴブリンよりは強い。
「喋ったことは置いといて、あんた達がトルクさんを襲ったのが原因じゃん。
襲われたら防衛くらいするもんでしょ」
「どうやら立場が分かっていないようだな。この辺りは我らのボスの縄張りだ。通行料くらいは貰わないとな」
「はあ!?ただの平原通るのに通行料とかいつの時代の話だよ。そんな理不尽な通行料はお断りだね」
「どうやら、力づくで理解させないといけないようだ」
ハイゴブリンが指をパチンと鳴らすと、その手下のゴブリン達が群れで襲ってきた。
「私たちがトルクさんを護衛するってこと?」
「うん、武器無しでこの平原を越えるのは難しいなら僕らが手伝ってあげればいいんじゃない?」
ジュンがそう言うと、確かにという感じで首を縦に振った。
「そうね、このまま放っておく訳にはいかないね。安全な場所まで護衛するのはアリかもしれないね」
「しかし、いいのですか?私、持ち合わせはあまりありませんが」
「じゃあ、いつか商人としてビッグになったら自分達の探検隊を御贔屓にしてくれれば」
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「オッケー!じゃあ、契約成立!」
こうして、2人は商人のトルクを護衛する依頼を引き受けた。
「で、トルクさんはどこまで行くの?」
「ああ、この先の森にある村まで行きたい」
その村は、リフィリア王国に向かう方向の途中に大きな森がある。目的地はその森を進んだところにあるそうだ。
道沿いに進めば着くはずなので迷うことはないだろう。
「まあ、1番の問題は無事にたどり着けるかというところだが・・・」
ルイーザが指差した先に何かが迫って来る。徐々に緑色の何かがこちらに迫って来るのが分かる。2人はそれが何かすぐに分かった。
「どうやらさっきのゴブリン達が仲間を連れて戻って来たみたいね」
「うわ、マジかよ。しかもこれ、かなりの数いるんじゃない?」
ざっと見積もると、20~30はいるんじゃないかな。その中に青色の大きいのが一体いる。あれが群れのボス的な存在だろうか。
ゴブリンの群れはジュン達を囲った。これで逃げる事が出来なくなった。
「お前達か。オレ様の可愛い部下を痛めつけたのは」
青色のゴブリンが言った。
・・・言った。というか魔物って喋るのか。スライムは喋らなかった気がするが。
「ねえ、ルイーザ。魔物って喋るの?」
「え?この状況で驚いてるのはそこ!?」
「いや、色違いが現れたのもびっくりしたが、喋った方がインパクトあって」
「まあ、ある程度上級クラスの魔物になると喋るのもいるねぇ。」
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「はあ!?ただの平原通るのに通行料とかいつの時代の話だよ。そんな理不尽な通行料はお断りだね」
「どうやら、力づくで理解させないといけないようだ」
ハイゴブリンが指をパチンと鳴らすと、その手下のゴブリン達が群れで襲ってきた。
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