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第4章 占拠された街
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ワッフルを全力で走らせて数時間。あっという間に水江の街に戻ってきた。日も明るく、着いたのは朝の早い時間帯だ。
トルクを助ける為に向かった時よりもスピードを出して走っていたのではないかと思う。
「うう・・・やっと着いたのか・・・」
今回もフラフラな状態でワッフルから降りるジュン。クルールが居るギルドの前に到着した。
ルイーザもワッフルから降りるとすぐにノックをしてギルドの中に入った。
「クルール居る?」
「うおっ!?ルイーザ、それにジュンも。いきなり戻って来てどうした?」
「リフィリア王国の近くにある舟堀の街が謎の集団に占拠された話は知っているわよね。そのことで来たの」
「まさか、お前、それに首を突っ込んでるのか!?」
「しょうがないでしょ、あの街を通らないとリフィリア王国に行けないもの。何とかしたくはなるでしょ」
クルールはため息を吐いた。エドガー平原の件もあるが、こいつは次から次へとトラブルに飛び込んでいくな、そう思った。
「あの件は、王国のギルドが何とかしようとしている。お前たちがどうにかしようとしても無駄だぞ」
「とうにかって、街に入る手段も分かっていないのに?それに王国ギルドなら実力者もいっぱいいるんだからすぐにでも動かせるんじゃないの?」
「そういう訳にはいかないのだ。知っての通り、人質を取って立てこもりをしている。その人質の中にリフィリア王国のギルド長が人質に囚われているのだ」
「え?ギルド長が囚われてるの!?」
「ああ、用事で街に行った時に謎の集団に捕まったそうだ。その後、ギルド宛に声明が届いた。人質にした。まずはそちらの出方を見たい」
ギルド長がどうして捕まったのかは謎だ。しかし、お偉いさんが人質にされて、ギルドの方も迂闊に動くことが出来ないということか。
「そう言うことでこちらも簡単に行動に移せる状況ではないのだ」
「ギルド長を助ければ行動に移せる訳ね」
「簡単に言うけど、ルイーザ、何か方法があるのか?」
「まずは、あの街に侵入する方法があればいいでしょ」
「そんなものあるのか?あの街は四方から囲まれてるのだぞ」
「可能性はあるわ、ジュン!」
ルイーザは相棒の名前を読んだ。ところがそこにジュンの姿は無かった。
「あれー?」
「そう言えば、お前さんの相棒はどうした?姿が見えないが」
ワッフルでここに着いた瞬間までは居たはずだが。ルイーザが外を見ると、ジュンがワッフルに寄っかかってぐったりとしている姿があった。
「ジュン、大丈夫?」
「・・・ゴメン、少し休ませて・・・」
ワッフルの全力ダッシュは本当に早いが、一晩中は流石に耐えるのにキツすぎた。落ちなかっただけでも奇跡のようだ。しかし、このスピードに慣れるにはまだまだ時間がかかりそうだとジュンは思った。
「お前、どんだけスピード出してここまで来たんだ・・・」
「あはは・・・」
クルールも気の毒にと思うほど、ジュンの顔色が悪かった。
その後、回復薬を貰って、ジュンは回復した。その後、改めて舟堀でルイーザと話したことをクルールに伝えた。その話を聞いてクルールは信じられないという表情で驚いた。
「まさか、あの地下が繋がっていると?」
「絶対とは言い切れないけど可能性はあると思うんだ」
「確かに、あの地下については謎な部分が多い。元の異界が繋がっているのならもしかしたら・・・」
「それを確かめる為にも、あそこを調べさせて欲しいんだ」
クルールは考えた。ジュンの言う通り、水江と舟堀、二つの街が地下で繋がっているなら侵入経路として最も有効な手段だ。仮に繋がっていなかったとしても、あの道は調査の対象だ。デメリットは無いか。
「分かった、調査を許可しよう。ただし、俺も同伴する」
「流石クルール!話が分かって助かるよ」
トルクを助ける為に向かった時よりもスピードを出して走っていたのではないかと思う。
「うう・・・やっと着いたのか・・・」
今回もフラフラな状態でワッフルから降りるジュン。クルールが居るギルドの前に到着した。
ルイーザもワッフルから降りるとすぐにノックをしてギルドの中に入った。
「クルール居る?」
「うおっ!?ルイーザ、それにジュンも。いきなり戻って来てどうした?」
「リフィリア王国の近くにある舟堀の街が謎の集団に占拠された話は知っているわよね。そのことで来たの」
「まさか、お前、それに首を突っ込んでるのか!?」
「しょうがないでしょ、あの街を通らないとリフィリア王国に行けないもの。何とかしたくはなるでしょ」
クルールはため息を吐いた。エドガー平原の件もあるが、こいつは次から次へとトラブルに飛び込んでいくな、そう思った。
「あの件は、王国のギルドが何とかしようとしている。お前たちがどうにかしようとしても無駄だぞ」
「とうにかって、街に入る手段も分かっていないのに?それに王国ギルドなら実力者もいっぱいいるんだからすぐにでも動かせるんじゃないの?」
「そういう訳にはいかないのだ。知っての通り、人質を取って立てこもりをしている。その人質の中にリフィリア王国のギルド長が人質に囚われているのだ」
「え?ギルド長が囚われてるの!?」
「ああ、用事で街に行った時に謎の集団に捕まったそうだ。その後、ギルド宛に声明が届いた。人質にした。まずはそちらの出方を見たい」
ギルド長がどうして捕まったのかは謎だ。しかし、お偉いさんが人質にされて、ギルドの方も迂闊に動くことが出来ないということか。
「そう言うことでこちらも簡単に行動に移せる状況ではないのだ」
「ギルド長を助ければ行動に移せる訳ね」
「簡単に言うけど、ルイーザ、何か方法があるのか?」
「まずは、あの街に侵入する方法があればいいでしょ」
「そんなものあるのか?あの街は四方から囲まれてるのだぞ」
「可能性はあるわ、ジュン!」
ルイーザは相棒の名前を読んだ。ところがそこにジュンの姿は無かった。
「あれー?」
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「・・・ゴメン、少し休ませて・・・」
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クルールは考えた。ジュンの言う通り、水江と舟堀、二つの街が地下で繋がっているなら侵入経路として最も有効な手段だ。仮に繋がっていなかったとしても、あの道は調査の対象だ。デメリットは無いか。
「分かった、調査を許可しよう。ただし、俺も同伴する」
「流石クルール!話が分かって助かるよ」
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