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第4章 占拠された街
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「何で、こんなところにモンスターがいるのよ!」
「さあね。迷い込んだのか。この異界ができた時に別の異界から巻き込まれてここにいるのか。何にしても倒さないと先には進めなそうだね」
この蛇のモンスターは道をギッチリと塞いでいる。つまり、こいつを倒さないと先に進めないということだ。
「じゃあ、とっとと倒して先に行くか」
そう言うと、ジュンは大型剣で蛇のモンスターを斬ろうとする。
ところが、蛇のモンスターに剣が当たった瞬間、石に剣が当たったような音がした。
「硬い!こいつ、見た目とは裏腹にすごい硬い体をしているぞ」
つまり、このモンスターは物理攻撃に対する防御力が高いと見た。
「だったら、魔法攻撃は効くんじゃない?」
ルイーザは火の玉を打つける。しかし、相手が大きすぎてダメージはほとんど無いようだ。
「全然効いてないわね。相手が大きすぎるのかしら」
参った。まさか地下に魔物がいるとはと驚きもあったが、それ以上に攻撃が効かないとは。しかし、こいつを倒さないと先に進めないのも事実。どうしたものか。
困っている2人の前にクルールが前に出た。
「お前達、この世の中に無敵なモンスターなんて存在しないぞ。どんな敵にも苦手な分野は必ずある。この手のタイプのモンスターなら大体は決まった手法が通じるはずだ」
クルールはそう言うと、蛇のモンスターの方に突っ込んでいく。クルールは『軍曹』と言う格闘家の上級職のジョブを持っている。しかし、武器を持たないジョブだ。素手で対抗する手段があるのだろうか。周りは硬い皮膚で覆われている。魔法も効果が薄い。そんなモンスターの何処に弱点があるのか。
するとクルールはある場所に向かってパンチをする。
「ギシャァァァァァ・・・」
なんと、蛇のモンスターは痛がっている。2人の攻撃は全く効かなかったのに。
クルールの攻撃を見ていたジュンは気づいた。
「そうか、眼か・・・」
そう。クルールはモンスターの眼にパンチを当てた。いくら硬いモンスターだからと言って、全身が硬いわけではない。眼玉のように柔らかい箇所がある。クルールはそこに向かって攻撃をしたのだ。
「そう。こういうタイプのモンスターは眼玉のように柔らかい箇所を攻撃するのがセオリーだ」
モンスターは眼に集中攻撃されて苦しんでいる。モンスターは眼を閉じる。
「あ、眼を閉じたよ」
唯一の弱点だったのに、そこが塞がれてしまったので攻撃手段が無くなってしまった。
「まあ、そこを集中攻撃したら守ろうとするよな」
「けど、眼を閉じてたらあいつも視界が塞がってるからどうしようもないんじゃないの?」
「2人ともよく考えてみろ。唯一の弱点を塞がれたんだ。我々には他に攻撃手段が無いだろ」
唯一の弱点の安全さえ確保出来れば、あのモンスターは何もする必要がないのだ。
「困ったわね。あいつを倒さないと先に進めないのに」
眼以外に弱点があればいいのだが、今のところ見当たらない。
「どうしたものか。相手が何もしてこないのは幸いだが、こちらも何もできないのが辛い」
「ねえ、クルール、こうなった場合はどうするの?」
「うむ、防御を貫通出来る攻撃手段があればいいのだが、そういう攻撃ができるジョブは限られるだろう」
「どうしようもないの?」
「いや、そうでもないぞ?幸いなことに、ジュン、ルイーザ、お前さん達のの武器なら何とかなるかもしれない」
「さあね。迷い込んだのか。この異界ができた時に別の異界から巻き込まれてここにいるのか。何にしても倒さないと先には進めなそうだね」
この蛇のモンスターは道をギッチリと塞いでいる。つまり、こいつを倒さないと先に進めないということだ。
「じゃあ、とっとと倒して先に行くか」
そう言うと、ジュンは大型剣で蛇のモンスターを斬ろうとする。
ところが、蛇のモンスターに剣が当たった瞬間、石に剣が当たったような音がした。
「硬い!こいつ、見た目とは裏腹にすごい硬い体をしているぞ」
つまり、このモンスターは物理攻撃に対する防御力が高いと見た。
「だったら、魔法攻撃は効くんじゃない?」
ルイーザは火の玉を打つける。しかし、相手が大きすぎてダメージはほとんど無いようだ。
「全然効いてないわね。相手が大きすぎるのかしら」
参った。まさか地下に魔物がいるとはと驚きもあったが、それ以上に攻撃が効かないとは。しかし、こいつを倒さないと先に進めないのも事実。どうしたものか。
困っている2人の前にクルールが前に出た。
「お前達、この世の中に無敵なモンスターなんて存在しないぞ。どんな敵にも苦手な分野は必ずある。この手のタイプのモンスターなら大体は決まった手法が通じるはずだ」
クルールはそう言うと、蛇のモンスターの方に突っ込んでいく。クルールは『軍曹』と言う格闘家の上級職のジョブを持っている。しかし、武器を持たないジョブだ。素手で対抗する手段があるのだろうか。周りは硬い皮膚で覆われている。魔法も効果が薄い。そんなモンスターの何処に弱点があるのか。
するとクルールはある場所に向かってパンチをする。
「ギシャァァァァァ・・・」
なんと、蛇のモンスターは痛がっている。2人の攻撃は全く効かなかったのに。
クルールの攻撃を見ていたジュンは気づいた。
「そうか、眼か・・・」
そう。クルールはモンスターの眼にパンチを当てた。いくら硬いモンスターだからと言って、全身が硬いわけではない。眼玉のように柔らかい箇所がある。クルールはそこに向かって攻撃をしたのだ。
「そう。こういうタイプのモンスターは眼玉のように柔らかい箇所を攻撃するのがセオリーだ」
モンスターは眼に集中攻撃されて苦しんでいる。モンスターは眼を閉じる。
「あ、眼を閉じたよ」
唯一の弱点だったのに、そこが塞がれてしまったので攻撃手段が無くなってしまった。
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