探検隊ルイーザと不思議な物語

第5章 勇気と恐怖

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次の日、2人はイーストキャッスル平原からカドコ村を目指す。このカドコ村に女将さんの友達が住んでいる。
カドコ村には今は行けないから、とりあえず行けるとこまで行ってみようということになった。
しばらくワッフルを走らせていると、リフィリア王国の兵士らしき人が立っているのを見つけた。その先の道は危険だからと、そこで止められる。
先に進むには許可が無いといけないそうだ。恐らく、許可がある者というのは国の兵士かギルドで依頼を受けている人達のことだろう。2人は言われたまま引き返す。
「ここまでが限界のようだね。この先は何があるのかな？」
「なあルイーザ。あの高い所から見えないかな？」
少し戻ったところに、高くなっている丘がある。あそこから上まで行けば割と遠くまで眺められそうだ。ルイーザはワッフルをそこまで走らせる。
着いてみると、遠くまで見渡すことができる。2人は双眼鏡で辺りを観察してみる。
さっきの2人が立っていた場所の先に集団が寝泊まりする場所がある。あの場所を拠点にしているのだろう。さらにその先に大きな壁に囲まれた街がある。あの壁の作りは見覚えがある。舟堀の街と同じ構造のものだ。
「あの街に敵の拠点があるのかな？」
「まあ、見た感じそんな感じよね。けど、人が行方不明になる要素は無さそうだよね」
ルイーザの言う通りだ。見た感じだと単独で潜入させてる訳でもなさそうだし、どうして人が行方不明になるのだろう。
「敵のアジトはあそこではないということ？もしかして、舟堀の街みたいにローデン一味に占拠された街かな？そこを解放する為に戦っているとか」
「あー・・・そういうこと？じゃあ、目的の場所は別のところに？」
しばらく様子を観ていると街の門が開いた。するとそこから多くの兵士が入っていく。中に誰かが侵入して内部から門を開けたのだろう。その後、集団の人が手錠をかけられて現れた。あの集団が街を占拠してたのだろう。
「ただ、行方不明の人がいる場所とは関係なさそうね」
「そうだな。ただ、女将さんの方は友達と会えるんじゃない？あの辺の脅威は去ったみたいだし」
今回は情報の収穫は無かったけど、女将さんにとっては朗報を持ち帰れそうだ。
2人はその情報を持ってリフィリア王国に戻った。