探検隊ルイーザと不思議な物語

旅立 マス

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4章〜8章リフィリア王国編エピローグ 新たなる旅立ち

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「とりあえずいつ旅立つ?」
「明日!」
ルイーザは即答した。
「まあ、次に進む方角も決めちゃったし、いつまでもこの国でのんびりしてる訳にもいかないよな。早く冒険行きたいね」
ジュンも明日出発することに異論は無いようだ。
「この国では色々あったけど、まあ得る者も沢山あったし、面倒ごとに巻き込まれるのも悪くはないもんだな」
今回の鶴小島の戦いは正式な依頼では無いが、特別報奨金を沢山もらえたのでしばらくは旅の資金には困らないだろう。
「あれ?2人とももう旅立つの?」
ウェンディがルイーザの家にやってきた。
「あれ?ウェンディ、どうしたの?」
「ちょっと様子を見に来たのよ。私にとってはあなた達も私の患者なんだからね。全く、騎士団長さんが居なくなったから、しばらくはここでの仕事は無さそうだし・・・本当に何で私の患者はじっとするということを知らないのか。そういう訳だから、私もあなた達の旅について行くわ」
突然の告白に2人は驚いた。
「え?僕らの探検隊に入ってくれるの?」
「そうね。私も医療を極める為の旅をしてるの。あなた達の旅について行けば、色々と発見できそうな気がしたからね、ダメかしら?」
2人はウェンディの仲間入りを歓迎した。
「ダメじゃないわ、むしろ大歓迎よ!旅の仲間は多い方がいいからね」
「うん、歓迎するよ、ウェンディ。改めてよろしく!」
「ええ、よろしくね、2人とも」
ウェンディが仲間になった!また、旅が賑やかになりそうだ。
そんな感じで、ルイーザ探検隊は明日出発することにした。

そして、次の日。ジュン達の旅立ちをどこで知ったのか、街の入り口に見知った顔が何人か居た。
「よう、3人とも、思ったより早い旅立ちだな、もう少し国に居るかと思ったけど」
「そうね、のんびりしてても良かったけどやっぱり私たちは探検隊だから、冒険に出ないとね。クルールはしばらくいるんでしょ?」
ルイーザがクルールを見てニヤリとした。
「ちっ、知ってるだろ、今はオレの方に仕事が沢山来るからしばらくはここに居るだろうな。冒険の途中でセトを見かけたら戻るように言ってくれ」
結局、セトが行方不明の件はギルド内でクエストを出してみたが行方は分からないままだ。難易度の高いクエストになるだろう。
「自分達も近々、任務で遠出するかもしれないからどこかで会うかもね」
「ヒロ、ケンさんもここで暮らすんでしょ?頑張ってな」
ジュンとヒロとケンは互いに健闘しあい握手をした。
「じゃあ、僕たちは行くね、またな」
「ジュン、ルイーザ、ウェンディ。しっかりやれよ。お前らに色々教えたオレとしてはお前らにはそう簡単にくたばって欲しくないものだな」
「大丈夫よ。クルールさん、あなたに教えてもらったものはしっかりと使いこなすわ」
「クルール、色々ありがとうな」
クルールの表情はまるで子供の旅立ちを見送る親のようだ。
「じゃあ、2人とも行こう、ワッフルに乗って」
ジュン達3人はワッフルに乗った。そして、別れの挨拶を済ませてワッフルと共にイーストキャッスル平原を目指す。
3人の新たな旅立ちとなったのだった。
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