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1章 異世界に来た
11話 魔力の扱い方
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「さて、話が逸れてしまいましたので戻しましょうか。カオリさんは雷属性を持ちつつも攻撃手段が無いようなので、冒険者ランクはGスタートになります。Fランクに昇格する際は魔物への対処が可能かどうかの試験を行いますので、ご了承ください」
「分かりました、ちなみにGランクで受けられる依頼はどんな物ですか?」
「そうですね、お店の臨時店員だったり、農家の手伝いだったり、草むしりや配達等、お手伝いやサポート要員のようなお仕事が多いです」
「なるほど、分かりました!」
こうして聞くと、バイト的な依頼が多そう?
これらなら私でも出来そうなのがありそうだね!
実際転生する前はお弁当配達やってたし、配達とかやってみてもいいかも?折角マッピングスキルで道が分かるし、力持ちスキルやアイテム袋があるからね!
「さて、冒険者カードもこれで作れますので、話が終わったのであれば訓練室を使ってくれても構いませんよ?」
「そうだな、話す事は全て話したから訓練室に行くとしようか」
「かしこまりました、カードが出来たら届けますね!レイナさん達なら分かってるので大丈夫だとは思いますが、利用時間は最大3時間なのでお間違えなく!訓練室は5番です」
「了解した、行こうかカオリ」
「はい!」
私達は訓練室5番へと向かった。
訓練室は地下にあるようで、階段を降りると一直線に長い廊下が見えた。
訓練室5番と書かれた部屋を見付け中に入ると、縦横30m×高さ10m程あるかな?と思われる広い部屋だった。
最後に入ってきたソルが鍵を閉める。
「カオリ、この鍵閉めは必ずやるのよ?他人に見られたくなかったらね」
「分かりました、でもセイラさんが入れないんじゃ……?」
「大丈夫だ、職員だけが使える特殊な魔法で、室内へ呼び出しが出来たり鍵を開けられたりするからな」
「そうなんですね」
まぁそうだよね、最大3時間って言ってたから居座る人を退室させる為に入ったりしないといけないしね。
「さて、雷属性を使いこなすんだったな」
「はい、でもどうやって使えばいいのか……」
魔力がある事も分かったし、ウルフに襲われた時に放電したのだから、元から使えない事はなかったはず。
ミルム様からも力を使えるようにしてもらったのだから、大丈夫だよね?実際にコール魔法は魔力を感じずにでも使えたんだし……
「まずは、魔力を感じる事だな」
「魔力を感じる?」
「そうだ、カオリの身体はまだ魔力というものを知らない状態なんだ。私がカオリに魔力を送り込むから、魔力がどんな物なのかを身体で感じてもらう。そしてその魔力をカオリの体内を巡らせるように流していくと、身体が魔力を認識してくれるようになり自分でも魔力を動かせるようになるんだ」
「なるほど……具体的にはどうすれば?」
「両手を前に出して目を閉じてくれるか?」
「こう、ですか?」
私は両手を前に出して目を瞑ると両手を握られた、多分目の前に居たレイナの手だと思う。
「カオリ、今から両手に魔力を流すから、両手の感覚と体内の感覚に集中してくれるか?」
「わ、分かりました」
「いくぞ」
すると、レイナの両手から温かい何かが流れてくるのを感じた、これが魔力……
レイナの魔力が私の身体の中を巡り、元々体内にあった魔力も一緒に流れていくのも分かる。
初めての感覚だからか、少し身体の中がムズムズとくすぐったいような……恥ずかしながら少し感じてしまう。
「んっ……」
「魔力の流れる感じは分かったか?」
「は、はい……温かい物が身体を巡っているのが分かります」
「よし、順調だな。ならその体内で流れている魔力を、私の手を意識して流すイメージをしてくれ」
「分かりました」
体内を流れる魔力をレイナに送り返すように意識する。
すると、体内を巡っていた魔力の流れが私の両手へと流れていくのを感じた。
魔力が私の手に到達、そしてレイナの手へと流れた……その瞬間。
バチッ!!
「ぐっ!」
レイナと私の手の間に電気が流れて弾けた、いわゆる静電気の強いやつだと言えばイメージはしやすいと思う。
レイナから声が漏れたのが聞こえて咄嗟に手を離してしまった。
「レ、レイナさん!大丈夫ですか!?」
「あぁ、大丈夫だ。雷属性と聞いていたから覚悟はしていた」
少し手を振る仕草をするが、すぐに痛みが引いたみたいだ。
しかし、ふとここで疑問が浮かぶ……
レイナから貰った魔力は温かかっただけで何も無かったのに、何故私が流そうとした魔力は雷属性の効力をもったのだろう?
「なんで私が魔力を流したら静電気が?」
「それはカオリが雷属性の魔力持ちだからだ」
「それは分かるんですけど、レイナさんの魔力は温かいだけだったので気になって……」
「あぁなるほど、そう言えば私の所持属性を言っていなかったな。私は火と土を持っていて、先程カオリに火属性を凄く薄めた魔力を流したんだよ」
「……あぁなるほど!だから魔力が温かかったんですね!」
これで疑問は解決した。
なら、次また似たような場面になれば、雷属性を凄く薄めてやってあげないと相手を感電させちゃうって事だよね……気を付けなきゃ。
「それよりも、飲み込みが早かったからすぐ成功したな!少し時間がかかると思っていたが、カオリはもしかしたら凄い逸材かもしれない!」
「そ、そんなことないですよ……ミルム様とレイナさんのおかげです」
褒められて悪い気はしないけど、殆どは貰い物の力だしね。
「ふふ、今は分からなくてもいずれ分かるさ、カオリは凄いんだってな。それはさておき、これできっと雷属性を扱えるぞ」
「ほ、本当ですか!?」
「あぁ、手のひらを広げて前に突き出してくれ」
「あ、はい!」
言われた通りに手のひらを広げて突き出した。
「魔力をさっきのように手のひらへ集中させてくれ」
「はい」
先程の魔力を動かす感覚を思い出しつつ操作すると、魔力が続々と手のひらに集まっていく。
すると、手のひらからバチバチッと音を立てて放電された。
「わっ!」
「よしいいぞ、もっと強く手のひらに流せ!」
「はい!」
手のひらの放電が段々と強くなっていく。
ソルも真剣な顔をしつつ、両手を握り締めてファイト!って言っているかのようにこちらを見ている。
「いいぞ!最後に、手のひらへ溜めた魔力を一気に前へ解き放て!!」
「はい!はぁぁぁぁ!!!」
言われた通りにすると、手のひらから発生させた雷が何本もの稲妻となり正面に解き放たれた。
「!!」
まだバチバチと電気が残る手のひらを見て、ぎゅっと握り締める。
ようやく使えた、雷属性が!
「出来たっ!!出来たよっ!!!」
私は飛び跳ねて喜んだ、こんなに喜んだのは……多分初めてだと思う。
「やったわねカオリ!」
「良くやった!」
2人は私を抱き締めてくれた。
「はい!私っ、やりました!!」
普通に考えたら、ただ自分の能力の1つが使えるようになっただけの話だけど……私には大きい1歩。
補助スキルの時とは全然違う喜びだった。
これまでに読んできた小説のように能力使えて当たり前ではなかったから、だからこその大きな喜びだ。
これで自分の身を守る事が出来る、戦いたくはないけど……いざって時には戦える。
「よし、ならば1回試してみたい事があるんだ、いいか?」
「はい、何でしょう?」
「腕を伸ばしてピストルのように人差し指を突き出してみろ」
「はい!」
ピストルでバン!と撃つように構える。
「指先に魔力を集めて、それを玉のように集められるか?しっかりイメージしてみてほしい」
「えっと……」
指先に魔力を集めていくと、先程と同じようにバチバチと放電し始める。
その発生した雷をボールのように丸めていくイメージをするが、集めようとしても球体になる前にバチッと弾けてしまう。
「んーっ、球体になる前に弾けちゃいます……」
「ふむ、難しそうか……電磁砲のように球を撃てたら面白そうだなと思ったのだが」
なるほど、それって前世でも兵器として開発されてたよね。
えっと……電磁砲、レールガン?だったかな?
動画で見た事あるから分かるけど、確かに使えたら強そう。
「まぁ、それはまた今度にしようか。カオリ自身も戦う意思はないんだったよな?」
「はい、身を守れたり逃げる術があればいいかなと、攻撃は逃げられない場合に仕方なく程度にしておきたいです」
「なるほどな、分かった。なら身を守る方法と逃げる術をだな……どうすべきか」
3人で考えていると、呼出音と共に声が聞こえてきた。
「分かりました、ちなみにGランクで受けられる依頼はどんな物ですか?」
「そうですね、お店の臨時店員だったり、農家の手伝いだったり、草むしりや配達等、お手伝いやサポート要員のようなお仕事が多いです」
「なるほど、分かりました!」
こうして聞くと、バイト的な依頼が多そう?
これらなら私でも出来そうなのがありそうだね!
実際転生する前はお弁当配達やってたし、配達とかやってみてもいいかも?折角マッピングスキルで道が分かるし、力持ちスキルやアイテム袋があるからね!
「さて、冒険者カードもこれで作れますので、話が終わったのであれば訓練室を使ってくれても構いませんよ?」
「そうだな、話す事は全て話したから訓練室に行くとしようか」
「かしこまりました、カードが出来たら届けますね!レイナさん達なら分かってるので大丈夫だとは思いますが、利用時間は最大3時間なのでお間違えなく!訓練室は5番です」
「了解した、行こうかカオリ」
「はい!」
私達は訓練室5番へと向かった。
訓練室は地下にあるようで、階段を降りると一直線に長い廊下が見えた。
訓練室5番と書かれた部屋を見付け中に入ると、縦横30m×高さ10m程あるかな?と思われる広い部屋だった。
最後に入ってきたソルが鍵を閉める。
「カオリ、この鍵閉めは必ずやるのよ?他人に見られたくなかったらね」
「分かりました、でもセイラさんが入れないんじゃ……?」
「大丈夫だ、職員だけが使える特殊な魔法で、室内へ呼び出しが出来たり鍵を開けられたりするからな」
「そうなんですね」
まぁそうだよね、最大3時間って言ってたから居座る人を退室させる為に入ったりしないといけないしね。
「さて、雷属性を使いこなすんだったな」
「はい、でもどうやって使えばいいのか……」
魔力がある事も分かったし、ウルフに襲われた時に放電したのだから、元から使えない事はなかったはず。
ミルム様からも力を使えるようにしてもらったのだから、大丈夫だよね?実際にコール魔法は魔力を感じずにでも使えたんだし……
「まずは、魔力を感じる事だな」
「魔力を感じる?」
「そうだ、カオリの身体はまだ魔力というものを知らない状態なんだ。私がカオリに魔力を送り込むから、魔力がどんな物なのかを身体で感じてもらう。そしてその魔力をカオリの体内を巡らせるように流していくと、身体が魔力を認識してくれるようになり自分でも魔力を動かせるようになるんだ」
「なるほど……具体的にはどうすれば?」
「両手を前に出して目を閉じてくれるか?」
「こう、ですか?」
私は両手を前に出して目を瞑ると両手を握られた、多分目の前に居たレイナの手だと思う。
「カオリ、今から両手に魔力を流すから、両手の感覚と体内の感覚に集中してくれるか?」
「わ、分かりました」
「いくぞ」
すると、レイナの両手から温かい何かが流れてくるのを感じた、これが魔力……
レイナの魔力が私の身体の中を巡り、元々体内にあった魔力も一緒に流れていくのも分かる。
初めての感覚だからか、少し身体の中がムズムズとくすぐったいような……恥ずかしながら少し感じてしまう。
「んっ……」
「魔力の流れる感じは分かったか?」
「は、はい……温かい物が身体を巡っているのが分かります」
「よし、順調だな。ならその体内で流れている魔力を、私の手を意識して流すイメージをしてくれ」
「分かりました」
体内を流れる魔力をレイナに送り返すように意識する。
すると、体内を巡っていた魔力の流れが私の両手へと流れていくのを感じた。
魔力が私の手に到達、そしてレイナの手へと流れた……その瞬間。
バチッ!!
「ぐっ!」
レイナと私の手の間に電気が流れて弾けた、いわゆる静電気の強いやつだと言えばイメージはしやすいと思う。
レイナから声が漏れたのが聞こえて咄嗟に手を離してしまった。
「レ、レイナさん!大丈夫ですか!?」
「あぁ、大丈夫だ。雷属性と聞いていたから覚悟はしていた」
少し手を振る仕草をするが、すぐに痛みが引いたみたいだ。
しかし、ふとここで疑問が浮かぶ……
レイナから貰った魔力は温かかっただけで何も無かったのに、何故私が流そうとした魔力は雷属性の効力をもったのだろう?
「なんで私が魔力を流したら静電気が?」
「それはカオリが雷属性の魔力持ちだからだ」
「それは分かるんですけど、レイナさんの魔力は温かいだけだったので気になって……」
「あぁなるほど、そう言えば私の所持属性を言っていなかったな。私は火と土を持っていて、先程カオリに火属性を凄く薄めた魔力を流したんだよ」
「……あぁなるほど!だから魔力が温かかったんですね!」
これで疑問は解決した。
なら、次また似たような場面になれば、雷属性を凄く薄めてやってあげないと相手を感電させちゃうって事だよね……気を付けなきゃ。
「それよりも、飲み込みが早かったからすぐ成功したな!少し時間がかかると思っていたが、カオリはもしかしたら凄い逸材かもしれない!」
「そ、そんなことないですよ……ミルム様とレイナさんのおかげです」
褒められて悪い気はしないけど、殆どは貰い物の力だしね。
「ふふ、今は分からなくてもいずれ分かるさ、カオリは凄いんだってな。それはさておき、これできっと雷属性を扱えるぞ」
「ほ、本当ですか!?」
「あぁ、手のひらを広げて前に突き出してくれ」
「あ、はい!」
言われた通りに手のひらを広げて突き出した。
「魔力をさっきのように手のひらへ集中させてくれ」
「はい」
先程の魔力を動かす感覚を思い出しつつ操作すると、魔力が続々と手のひらに集まっていく。
すると、手のひらからバチバチッと音を立てて放電された。
「わっ!」
「よしいいぞ、もっと強く手のひらに流せ!」
「はい!」
手のひらの放電が段々と強くなっていく。
ソルも真剣な顔をしつつ、両手を握り締めてファイト!って言っているかのようにこちらを見ている。
「いいぞ!最後に、手のひらへ溜めた魔力を一気に前へ解き放て!!」
「はい!はぁぁぁぁ!!!」
言われた通りにすると、手のひらから発生させた雷が何本もの稲妻となり正面に解き放たれた。
「!!」
まだバチバチと電気が残る手のひらを見て、ぎゅっと握り締める。
ようやく使えた、雷属性が!
「出来たっ!!出来たよっ!!!」
私は飛び跳ねて喜んだ、こんなに喜んだのは……多分初めてだと思う。
「やったわねカオリ!」
「良くやった!」
2人は私を抱き締めてくれた。
「はい!私っ、やりました!!」
普通に考えたら、ただ自分の能力の1つが使えるようになっただけの話だけど……私には大きい1歩。
補助スキルの時とは全然違う喜びだった。
これまでに読んできた小説のように能力使えて当たり前ではなかったから、だからこその大きな喜びだ。
これで自分の身を守る事が出来る、戦いたくはないけど……いざって時には戦える。
「よし、ならば1回試してみたい事があるんだ、いいか?」
「はい、何でしょう?」
「腕を伸ばしてピストルのように人差し指を突き出してみろ」
「はい!」
ピストルでバン!と撃つように構える。
「指先に魔力を集めて、それを玉のように集められるか?しっかりイメージしてみてほしい」
「えっと……」
指先に魔力を集めていくと、先程と同じようにバチバチと放電し始める。
その発生した雷をボールのように丸めていくイメージをするが、集めようとしても球体になる前にバチッと弾けてしまう。
「んーっ、球体になる前に弾けちゃいます……」
「ふむ、難しそうか……電磁砲のように球を撃てたら面白そうだなと思ったのだが」
なるほど、それって前世でも兵器として開発されてたよね。
えっと……電磁砲、レールガン?だったかな?
動画で見た事あるから分かるけど、確かに使えたら強そう。
「まぁ、それはまた今度にしようか。カオリ自身も戦う意思はないんだったよな?」
「はい、身を守れたり逃げる術があればいいかなと、攻撃は逃げられない場合に仕方なく程度にしておきたいです」
「なるほどな、分かった。なら身を守る方法と逃げる術をだな……どうすべきか」
3人で考えていると、呼出音と共に声が聞こえてきた。
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