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1章 異世界に来た
16話 服を買おう
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自分の部屋の確認が終わり、今はリビングでとある事を満喫中だ。
今家に居るのは私とソルだけで、レイナは「依頼完了報告をするの忘れていた!行ってくる!」と言って家から飛び出して行き、リサは「買い出しに行ってきます」と出掛けて行った。
なので、2人しか居ないならとソルのもふもふ尻尾を堪能させてもらう事になったんだよね。
「あぁ~もっふもふぅ……」
私はソファーに仰向けで寝転がって、ソルには私の顔を撫でるように尻尾をふぁさふぁさと動かしてもらっている。
あぁ……天国が見えるぅ♪
「ふわぁぁ……はふっ」
尻尾を動かすだけなので、退屈なのか眠いのかソルは欠伸をしていた。
「あの、カオリ?」
「……ふぁい?」
「そんなに気持ちいいの?」
「んふー、極楽でふぅ」
「そ、そう?ならいいのだけど…… 」
これぞ最高の休息、ふさふさなペットを抱いて頬擦りしながら寝ている気分だね。
こうして尻尾を充分に堪能した後、眠気覚ましにソルと暫くお喋りタイム。
そのお喋りの中でおしゃれの話題になり、今から私の服を買いに行く事に決まった。
洗って乾かすのに時間掛からないとはいえ、毎日同じ服着る訳にはいかないよね、寝間着も欲しい所だし。
「さぁ、服屋に行くわよ!」
「おー!」
2人並んで服屋まで歩いて行く中、その道中にある武器屋や防具屋、アクセサリー屋に道具屋、色々なお店の紹介してもらった。
道具屋のおばちゃん、ジェナ。
「おお、ソルじゃないかい!」
「ジェナばぁちゃん、今日も元気そうね!」
「そりゃもう、元気が取り柄だからね!何か買っていくかい?」
「じゃあ、ポーション類補充していくわね!」
「はいよ!いつもありがとうね!」
武器屋のドワーフ、ゴードン。
「おぅ、久々に来たな犬っころ!」
「犬じゃないわよ!狼だって言ってんでしょ!!ガルルルル!!」
「ガハハハ!ワシからすれば一緒じゃい!!最近来てなかったんだ、武器メンテくらいしていけ!」
「あぁもう!!性格悪い癖にメンテの腕は確かなのがムカつくわね!はいナイフ!1~2時間後くらいに取りに来るからやっておきなさい!下手なメンテしたら噛みちぎるわよ!?」
「ハッ!ワシを誰だと思ってんだ!完璧に仕上げてやるよ!」
防具屋の若い男性、シャルロ。
「ソル様!いらっしゃいませ!」
「久しぶりねシャル、もう仕事は慣れたかしら?」
「お陰様で、店長の留守でもお店を任されるようになりましたよ」
「凄いじゃない!私が見込んだだけあるわね!」
「あの節は本当にありがとうございました!」
アクセサリー屋の怪しいフードで顔を隠した女性、ミラージ。
「あらぁ、ソルちゃんじゃなーい。その子は誰ぇ?」
「私とレイナで保護した子よ、これから一緒に住む事になったの。それで街の案内をしてるのよ」
「あらーそうなのねぇ、アナタ良かったわねぇ、良い人に拾われてぇ」
「あ、ありがとうございます……?」
「カオリ、怪しさ満載だけどこの人は大丈夫よ。質のいいアクセサリーを取り扱ってて、たまに掘り出し物を出していたりするからたまに覗いてみるといいわ」
「いつでも歓迎してるわぁ、ウフフ」
こうして街を練り歩くだけで様々な人から声を掛けられる、お店の皆とも親しく話していて愛されてるなぁと感じられた。
「私も、こうして愛される人になりたいな」
私はボソッと、そう呟いたのだった。
色々な人から声を掛けられつつも歩いていると、とあるお店の前で足を止めた。
「着いたわ、ここが私おすすめの服屋よ」
外観を見ると、ガラス張りのショーウインドーで洋服が展示されていた。
中に入ると、女性物の服が沢山見受けられた。
「ここは……女性物専用のお店ですか?」
「そうよ、私だけじゃなくてレイナもこのお店で服を買ってるのよ」
「あっ、ソル!そして新顔さんもいらっしゃいっ!」
親しげに挨拶して来た店員の女性、ソルと似たような耳と尻尾が付いている。
「久しぶりフェリーナ、元気にしてた?」
「もっちろん!ソルも元気そうで良かったよっ!そちらの新顔さんは?」
「私とレイナが保護したカオリよ、これから一緒に住む事になったから服を買おうと思って連れて来たの」
「なるほどっ!私はこの店で店員やってるフェリーナです!カオリさんよろしくお願いしますっ!」
「よ、よろしくお願いします!」
めちゃくちゃ元気印な人だね……人懐っこいというか、犬っぽい?
身長は小さめで若そうに見えるけど、ソルとタメで話してる感じは歳の近い友人なのかな?って印象。
「カオリ、自分のサイズは分かるかしら?」
「あまり体型は変わっていないので、私が記憶してるサイズで大丈夫だと思いますが……」
「でも下着系はきっちりしてないと擦れて痛くなるかもだし……念の為測ってもらう?」
「うーん、そうですね。確かに万が一があったら大変ですから、お願いします」
「かしこまりましたっ!こちらにどうぞっ!」
案内されたのはカーテンで区切りされた一角、採寸や試着をする場所だね。
肩幅や腰周り、胸囲やヒップ、脚の長さ、そして意味は無いけど一応身長と体重、それぞれ必要なサイズを調べていく。
結果と言えば、20歳の自分と大きな違いはなかった。
体重が5kg程軽いのと身長が3cm小さいくらいで、胸囲やヒップ、腰周り等も少しの差に留まる程度の違いかな。
元々12~13歳くらいから成長が止まって、20歳とは見られない程に小さかったし……
何だかまた悲しくなってきた。
まぁそんな事より、この結果を見るに13歳頃がこんな身長と体重だったから、13歳に若返ったんだと分かった。
「スタイルが良いので、年相応の服なら何でも着こなせると思いますよっ!」
私の中身は20歳だから、年相応の服を着こなせると言われても若干複雑な気分になるけど、今は見た目が13歳なんだし仕方ないか。
「サイズも測れたし、早く探しに行きましょ!」
「はい!」
店内を巡り、気になった服を手に取り鏡で合わせてみる。
ソルも自分の趣味なのか可愛い服を沢山持ってきて、私を着せ替え人形にしてくる。
私、そんなヒラヒラなスカートなんて似合わないよぉ……
なーんて思いつつも、何だかんだ楽しく服を選んでいった。
他にも下着や寝間着、女の子には欠かせない生理用品や小道具も揃えていく。
購入の際にお金を支払おうとしたら、抵抗する間もなくソルが会計を済ませてしまい「お金は大事だから、取っておきなさい」と言われてしまった。
そっくりそのままソルに言い返したい所だけど、優しい表情で「良いのよ、甘えなさい」って言われて……つい甘えてしまった。
だから……いつかちゃんと恩返しするからね。
「ありがとうございましたぁ!またのご来店をっ!」
「フェリーナ、また来るわね」
「また来ます!」
お互いに別れの挨拶を交わし、武器屋で完璧に仕上がったナイフを回収してから家に帰った。
家に帰ってくると、既にレイナとリサが戻ってきていた。
レイナはリビングのソファーでのんびりと羽を伸ばし、リサは夕飯の準備中だった。
キッチンから良い匂いがする、この世界のご飯ってどんな感じなのか楽しみ!何せ肉サンドが美味しかったからね!
キッチンに向かい何か手伝いましょうか?と聞いてみたけど「今日はゆっくりとなさってください」と言われたので、レイナに今日買った服のお披露目をしながら夕飯を待ったのだった。
1時間程経過し、夕飯が出来たとの事なのでテーブルへと向かった。
独特だけど綺麗なお皿が各席の前に並んでおり、そして中央には様々な料理が大皿に盛られて並んでいた。
日本でも見た事あるような物もあるけど、一部よく分からない料理もある、この世界の料理なのかな?
「わぁ!美味しそう!」
「今日はカオリの歓迎会だからな、リサに頼んで豪華にしてもらったんだ」
「私の為に!?ありがとうございます!」
リサにありがとうと伝えると、クールな表情をして「いえいえ」と返してくれる。
「さぁ、食べましょうか!」
4人で料理を囲み、手を合わせる。
「「「「いただきます」」」」
3人はそれぞれ食べたい物を自分のお皿に移していく。
大皿に盛られた料理を小皿に移して食べる方式みたい。
料理も魅力的なんだけど、1つ気になる事があった。
それは手元にある小分け用のお皿だ、何だか惹かれるものがあったんだよね。
「このお皿、見た事ないような独特な模様ですけど、綺麗ですね」
「そ、そうか?ふふ」
レイナが密かに嬉しそうな顔をしていた。
「ん?どうしたんですか?」
レイナが様子が気になって見ていたら、隣の席に座っていたソルが説明してくれた。
「実はこのお皿……全部レイナが作ったのよ」
「え、えぇぇ!?これ、レイナさんが作ったんですか!?」
「恥ずかしながら、趣味で作ったんだ」
レイナが作ったというこのお皿達、模様が独特なのはレイナの個性だったんだね、もちろん良い意味でだよ?
改めてじっくり皿を眺めてみる、やっぱり綺麗だ。
「凄いじゃないですか!お店で売られていても不思議じゃない出来ですよ!?」
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいものだな」
レイナが照れながらも笑顔を浮かべている、趣味で作った物を褒められると嬉しいよね。
「私は火属性と土属性が使えるからな、土属性で土を操って形を作る、そして火属性で焼き上げて作るんだ。属性魔法を扱う練習にもなるし、作ったお皿だってこうしてみんなに使ってもらえるし、我ながら良い趣味に出会えたよ」
「なるほど……私も、この雷属性を使って何か出来ればいいんですが……」
指先で少しだけバチバチと放電させる。
「まだまだ時間はたっぷりある、のんびりと探すといいさ」
「ですね」
「レイナ様にカオリ様、お話も良いですが、肝心のお料理が冷めてしまいますよ?」
「おっといけない、食べようか」
「はい!」
私も食べたい料理をお皿に移して食べる。
「んんっ!美味しい!」
ミニハンバーグに唐揚げ、サイコロステーキに見慣れない肉料理をメインディッシュに、ポテトサラダにバターコーン、野菜炒めにもやしのナムル等と野菜も充実。
食材や料理は、ほとんど日本と変わらないっぽい?
「レイナさん、これらの食材って日本と変わりなく見えるのですが」
「食材は日本と同じ物や酷似した物もあれば、この世界でしか取れない食材も沢山あるんだ。今日はカオリの歓迎会だから日本に馴染みある料理をリサに頼んで再現してもらったが、いずれはこの世界の料理も食べてもらうからな」
「分かりました、楽しみにしてます!」
みんなで雑談しながらパクパクと食べ進めていく。
リサはあまり喋らないけど、私達の話が面白かったら控えめながらクスッと笑うし、話を振られたらちゃんと話してくれる。
目付きが悪くクールで真面目な印象だったけど、こういう時はメイドとしてではなく個人として少し砕けて接してくれた。
クールさは変わらないけど、良い意味でONOFFが出来る人なんだなと思う。
今家に居るのは私とソルだけで、レイナは「依頼完了報告をするの忘れていた!行ってくる!」と言って家から飛び出して行き、リサは「買い出しに行ってきます」と出掛けて行った。
なので、2人しか居ないならとソルのもふもふ尻尾を堪能させてもらう事になったんだよね。
「あぁ~もっふもふぅ……」
私はソファーに仰向けで寝転がって、ソルには私の顔を撫でるように尻尾をふぁさふぁさと動かしてもらっている。
あぁ……天国が見えるぅ♪
「ふわぁぁ……はふっ」
尻尾を動かすだけなので、退屈なのか眠いのかソルは欠伸をしていた。
「あの、カオリ?」
「……ふぁい?」
「そんなに気持ちいいの?」
「んふー、極楽でふぅ」
「そ、そう?ならいいのだけど…… 」
これぞ最高の休息、ふさふさなペットを抱いて頬擦りしながら寝ている気分だね。
こうして尻尾を充分に堪能した後、眠気覚ましにソルと暫くお喋りタイム。
そのお喋りの中でおしゃれの話題になり、今から私の服を買いに行く事に決まった。
洗って乾かすのに時間掛からないとはいえ、毎日同じ服着る訳にはいかないよね、寝間着も欲しい所だし。
「さぁ、服屋に行くわよ!」
「おー!」
2人並んで服屋まで歩いて行く中、その道中にある武器屋や防具屋、アクセサリー屋に道具屋、色々なお店の紹介してもらった。
道具屋のおばちゃん、ジェナ。
「おお、ソルじゃないかい!」
「ジェナばぁちゃん、今日も元気そうね!」
「そりゃもう、元気が取り柄だからね!何か買っていくかい?」
「じゃあ、ポーション類補充していくわね!」
「はいよ!いつもありがとうね!」
武器屋のドワーフ、ゴードン。
「おぅ、久々に来たな犬っころ!」
「犬じゃないわよ!狼だって言ってんでしょ!!ガルルルル!!」
「ガハハハ!ワシからすれば一緒じゃい!!最近来てなかったんだ、武器メンテくらいしていけ!」
「あぁもう!!性格悪い癖にメンテの腕は確かなのがムカつくわね!はいナイフ!1~2時間後くらいに取りに来るからやっておきなさい!下手なメンテしたら噛みちぎるわよ!?」
「ハッ!ワシを誰だと思ってんだ!完璧に仕上げてやるよ!」
防具屋の若い男性、シャルロ。
「ソル様!いらっしゃいませ!」
「久しぶりねシャル、もう仕事は慣れたかしら?」
「お陰様で、店長の留守でもお店を任されるようになりましたよ」
「凄いじゃない!私が見込んだだけあるわね!」
「あの節は本当にありがとうございました!」
アクセサリー屋の怪しいフードで顔を隠した女性、ミラージ。
「あらぁ、ソルちゃんじゃなーい。その子は誰ぇ?」
「私とレイナで保護した子よ、これから一緒に住む事になったの。それで街の案内をしてるのよ」
「あらーそうなのねぇ、アナタ良かったわねぇ、良い人に拾われてぇ」
「あ、ありがとうございます……?」
「カオリ、怪しさ満載だけどこの人は大丈夫よ。質のいいアクセサリーを取り扱ってて、たまに掘り出し物を出していたりするからたまに覗いてみるといいわ」
「いつでも歓迎してるわぁ、ウフフ」
こうして街を練り歩くだけで様々な人から声を掛けられる、お店の皆とも親しく話していて愛されてるなぁと感じられた。
「私も、こうして愛される人になりたいな」
私はボソッと、そう呟いたのだった。
色々な人から声を掛けられつつも歩いていると、とあるお店の前で足を止めた。
「着いたわ、ここが私おすすめの服屋よ」
外観を見ると、ガラス張りのショーウインドーで洋服が展示されていた。
中に入ると、女性物の服が沢山見受けられた。
「ここは……女性物専用のお店ですか?」
「そうよ、私だけじゃなくてレイナもこのお店で服を買ってるのよ」
「あっ、ソル!そして新顔さんもいらっしゃいっ!」
親しげに挨拶して来た店員の女性、ソルと似たような耳と尻尾が付いている。
「久しぶりフェリーナ、元気にしてた?」
「もっちろん!ソルも元気そうで良かったよっ!そちらの新顔さんは?」
「私とレイナが保護したカオリよ、これから一緒に住む事になったから服を買おうと思って連れて来たの」
「なるほどっ!私はこの店で店員やってるフェリーナです!カオリさんよろしくお願いしますっ!」
「よ、よろしくお願いします!」
めちゃくちゃ元気印な人だね……人懐っこいというか、犬っぽい?
身長は小さめで若そうに見えるけど、ソルとタメで話してる感じは歳の近い友人なのかな?って印象。
「カオリ、自分のサイズは分かるかしら?」
「あまり体型は変わっていないので、私が記憶してるサイズで大丈夫だと思いますが……」
「でも下着系はきっちりしてないと擦れて痛くなるかもだし……念の為測ってもらう?」
「うーん、そうですね。確かに万が一があったら大変ですから、お願いします」
「かしこまりましたっ!こちらにどうぞっ!」
案内されたのはカーテンで区切りされた一角、採寸や試着をする場所だね。
肩幅や腰周り、胸囲やヒップ、脚の長さ、そして意味は無いけど一応身長と体重、それぞれ必要なサイズを調べていく。
結果と言えば、20歳の自分と大きな違いはなかった。
体重が5kg程軽いのと身長が3cm小さいくらいで、胸囲やヒップ、腰周り等も少しの差に留まる程度の違いかな。
元々12~13歳くらいから成長が止まって、20歳とは見られない程に小さかったし……
何だかまた悲しくなってきた。
まぁそんな事より、この結果を見るに13歳頃がこんな身長と体重だったから、13歳に若返ったんだと分かった。
「スタイルが良いので、年相応の服なら何でも着こなせると思いますよっ!」
私の中身は20歳だから、年相応の服を着こなせると言われても若干複雑な気分になるけど、今は見た目が13歳なんだし仕方ないか。
「サイズも測れたし、早く探しに行きましょ!」
「はい!」
店内を巡り、気になった服を手に取り鏡で合わせてみる。
ソルも自分の趣味なのか可愛い服を沢山持ってきて、私を着せ替え人形にしてくる。
私、そんなヒラヒラなスカートなんて似合わないよぉ……
なーんて思いつつも、何だかんだ楽しく服を選んでいった。
他にも下着や寝間着、女の子には欠かせない生理用品や小道具も揃えていく。
購入の際にお金を支払おうとしたら、抵抗する間もなくソルが会計を済ませてしまい「お金は大事だから、取っておきなさい」と言われてしまった。
そっくりそのままソルに言い返したい所だけど、優しい表情で「良いのよ、甘えなさい」って言われて……つい甘えてしまった。
だから……いつかちゃんと恩返しするからね。
「ありがとうございましたぁ!またのご来店をっ!」
「フェリーナ、また来るわね」
「また来ます!」
お互いに別れの挨拶を交わし、武器屋で完璧に仕上がったナイフを回収してから家に帰った。
家に帰ってくると、既にレイナとリサが戻ってきていた。
レイナはリビングのソファーでのんびりと羽を伸ばし、リサは夕飯の準備中だった。
キッチンから良い匂いがする、この世界のご飯ってどんな感じなのか楽しみ!何せ肉サンドが美味しかったからね!
キッチンに向かい何か手伝いましょうか?と聞いてみたけど「今日はゆっくりとなさってください」と言われたので、レイナに今日買った服のお披露目をしながら夕飯を待ったのだった。
1時間程経過し、夕飯が出来たとの事なのでテーブルへと向かった。
独特だけど綺麗なお皿が各席の前に並んでおり、そして中央には様々な料理が大皿に盛られて並んでいた。
日本でも見た事あるような物もあるけど、一部よく分からない料理もある、この世界の料理なのかな?
「わぁ!美味しそう!」
「今日はカオリの歓迎会だからな、リサに頼んで豪華にしてもらったんだ」
「私の為に!?ありがとうございます!」
リサにありがとうと伝えると、クールな表情をして「いえいえ」と返してくれる。
「さぁ、食べましょうか!」
4人で料理を囲み、手を合わせる。
「「「「いただきます」」」」
3人はそれぞれ食べたい物を自分のお皿に移していく。
大皿に盛られた料理を小皿に移して食べる方式みたい。
料理も魅力的なんだけど、1つ気になる事があった。
それは手元にある小分け用のお皿だ、何だか惹かれるものがあったんだよね。
「このお皿、見た事ないような独特な模様ですけど、綺麗ですね」
「そ、そうか?ふふ」
レイナが密かに嬉しそうな顔をしていた。
「ん?どうしたんですか?」
レイナが様子が気になって見ていたら、隣の席に座っていたソルが説明してくれた。
「実はこのお皿……全部レイナが作ったのよ」
「え、えぇぇ!?これ、レイナさんが作ったんですか!?」
「恥ずかしながら、趣味で作ったんだ」
レイナが作ったというこのお皿達、模様が独特なのはレイナの個性だったんだね、もちろん良い意味でだよ?
改めてじっくり皿を眺めてみる、やっぱり綺麗だ。
「凄いじゃないですか!お店で売られていても不思議じゃない出来ですよ!?」
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいものだな」
レイナが照れながらも笑顔を浮かべている、趣味で作った物を褒められると嬉しいよね。
「私は火属性と土属性が使えるからな、土属性で土を操って形を作る、そして火属性で焼き上げて作るんだ。属性魔法を扱う練習にもなるし、作ったお皿だってこうしてみんなに使ってもらえるし、我ながら良い趣味に出会えたよ」
「なるほど……私も、この雷属性を使って何か出来ればいいんですが……」
指先で少しだけバチバチと放電させる。
「まだまだ時間はたっぷりある、のんびりと探すといいさ」
「ですね」
「レイナ様にカオリ様、お話も良いですが、肝心のお料理が冷めてしまいますよ?」
「おっといけない、食べようか」
「はい!」
私も食べたい料理をお皿に移して食べる。
「んんっ!美味しい!」
ミニハンバーグに唐揚げ、サイコロステーキに見慣れない肉料理をメインディッシュに、ポテトサラダにバターコーン、野菜炒めにもやしのナムル等と野菜も充実。
食材や料理は、ほとんど日本と変わらないっぽい?
「レイナさん、これらの食材って日本と変わりなく見えるのですが」
「食材は日本と同じ物や酷似した物もあれば、この世界でしか取れない食材も沢山あるんだ。今日はカオリの歓迎会だから日本に馴染みある料理をリサに頼んで再現してもらったが、いずれはこの世界の料理も食べてもらうからな」
「分かりました、楽しみにしてます!」
みんなで雑談しながらパクパクと食べ進めていく。
リサはあまり喋らないけど、私達の話が面白かったら控えめながらクスッと笑うし、話を振られたらちゃんと話してくれる。
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