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35話 巨大トレント
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信じられない光景を目の当たりにして立ち尽くしていた3人、現実に引き戻してくれたのがシェミィだった。
後ろより服を引っ張られ、ハッと思考を取り戻したカエデは、俺とメイランの肩を叩く。
「ご主人様、メイランちゃん、急いでサンビークに戻って報告しないと」
「あっ、あぁ悪い……衝撃的すぎて固まってた……急いで戻るぞ」
帰る為に索敵を再開すると、いつの間にか大量の赤い反応が俺達の周りを囲っている、要するに敵には既に気付かれてて囲まれているという事だ。
「嘘だろ……敵に囲まれてる」
「「えっ!?」」
周囲を目を凝らして見てみると、木に化けてるトレントが居るのを確認出来た、恐らく目に見えてる以外や索敵外にもトレントは潜んでいるだろうな。
「どうするの……?」
「退路が断たれてる以上、戦うしかないだろうな……」
俺とメイランは飛べるから逃げる事は出来るだろうが、カエデとシェミィを置いていく訳にはいかない。
もし仮にカエデとシェミィが逃げきれなかった場合の事を考えると、逃げる選択肢は出来ない。
俺はナイフを手に取り、3人は背中合わせになって攻撃に備える。
「ギギギギギ!」
巨大トレントがギギギと鳴くと、一斉にトレント達は根っこを鞭のように振り回しながら伸ばしてきた。
俺とカエデはジャンプで躱し、メイランは上空に飛び上がった。
「俺があのでかいのを相手してくる、2人は周りのトレントを俺に近付かないように討伐してくれ!メイランは炎解禁!これは緊急事態だ、森が燃えるとか気にせずやってくれ!最悪水魔法で鎮火させる!」
「了解!」
「ご主人様、アイツかなり異様だから気を付けて!こっち終わらせたらすぐ加勢にいくから!」
「あぁ、そっちも気を付けろよ!」
俺は巨大トレントに立ち向かう、普通のトレントの10倍以上も大きい、トレントを普通の木だとすれば巨大トレントは大樹だな……
「ギギギギギ!」
巨大トレントは枝を大量に伸ばして攻撃してくる、根っこの先も地面から突き出したりはしてくるが、根元は動かそうとしない。
巨大トレントの根元は野ウサギの住処になっている、多分それでだろう。
「くそ、枝が邪魔過ぎる」
狼人族の運動神経のお陰で躱すことは出来るが、ひっきりなしに枝が飛んでくるので、アクセルブーストによる攻撃がなかなか難しい。
「ならば、風刃!」
風の刃を飛ばすも、枝を数ヶ所切った所で刃が消失してしまい、本体には届かない。
「これだけデカい大樹のようなトレントだ、たかが数本枝を切った所で痛くも痒くもないか……やはり魔法か」
俺はドラゴン族に変身し、空に飛び上がってから火球を口に発生させて解き放つ。
火球が巨大トレントに向かっていって枝を燃やしていくが、土だらけの根っこの先で火球を弾き爆発させてきた。
根っこの先が燃えるが、地面に擦り付けて即鎮火された。
「まじか……なら」
続けて口に炎を貯めてブレスを放つ、炎のブレスがトレントを襲うが、根っこの先で振り払いをした風圧でブレスを消されてしまう、同時に燃えていた枝も消火される。
「炎対策は出来てるってか……っ!?」
巨大トレントが震え出したと思ったら頭に生えている葉っぱを大量に飛ばしてきた、避けられないと思い咄嗟に手をクロスにして防御体制になるが、鋭い葉っぱが腕、足、身体を切り刻んでいく。
「ぐっ!?」
ドラゴン族変身による防御力UPにより耐えられたが、人族のまま受けてたらやばかったかもしれない。
「ヒール!」
身体中に出来た傷をヒールで癒していくが、この間にも枝の攻撃は続いており、何とか避けている。
葉っぱ攻撃は連続してこないようだ、シェミィが魔物だった時のようにクールダウンがあるのかもしれない。
俺は無詠唱でイメージするだけで魔法を発動出来るので、多少移動しながらでも魔法は使える。
しかし、ブリザードのような中級魔法になるとイメージする集中力が必要になり、移動が出来なくなってしまう。
例えるならば、算数や数学を頭で解きながら走ったり出来るか?をイメージして欲しい。
簡単な算数なら考えながらでも移動は出来るだろうが、難しい数学なら考える事に集中してしまい足が止まる、こんなイメージだ。
「このままじゃジリ貧だ、魔力が切れてやられてしまう。」
魔力ポーションは用意してあるが無くなる前には倒しておきたい。
枝の攻撃が緩くなった際にカエデ達をチラ見するが、向こうも苦戦しているようだ、なにせ数が多い。
「相手の攻撃スピードを緩めさせないと攻撃が出来ない……どうする?」
攻撃を緩めさせるなら、俺が出来る事と言えばブリザードを放つ事だ。
しかし、ブリザード放つには少し立ち止まる必要がある、その隙をどう作るか……
待てよ?火球やブレス攻撃した際に根っこで弾いて爆発させたり、根っこで振り払う風圧で消火させてたな……その際枝攻撃は止まっていた気がする。
「やってみるか」
俺は枝を避けつつ再度ブレスを吐き、巨大トレントに消火を強いる。
予測通り巨大トレントは根っこを振り払い消火した際に枝攻撃は止まっていた、この好機を逃す訳にはいかない。
「ブリザード!」
俺はブリザードを放ち、相手の素早さを低下させる。
移動する訳ではないが、氷の冷えは行動を鈍らせる!
俺は素早く降下し、狼人族に変身し巨大トレントへ駆ける。
枝攻撃や根っこ先攻撃が来るが、ブリザードで行動が鈍っているので当たらない。
持ち前のスピード全て躱し、ようやく巨大トレントに一撃を入れる事に成功した。
「ギギギャァァ!」
「まだまだ!」
俺は連撃や風刃を使いどんどんダメージを入れていく、攻撃は厄介だったが防御力はそれ程高くないようだ。
木の根と枝との攻防で、危ない場面が出てきたので一旦連撃を止めて離れる。
見た感じ結構弱っているような気がした、もう一押しかもしれない。
と思っていたら、巨大トレントの木の根の先端が急に全て引っ込み、野ウサギの巣穴に入っていく。
すると木の根の先端に野ウサギが多数刺さっており、生き血を吸い始めた。
「!?」
巨大トレントの傷が少しずつ癒えていく。
「生き血で回復!?そんなのアリかよ!!」
俺はやばいと思い駆け出そうとするが枝に阻まれる、ドラゴン族変身し火球を放ち回復行為を中断させたが、切り刻んだ傷が半分以上癒えていた。
これは野ウサギも何とかしないとやばいかもしれない……
第2ラウンド開始だ。
後ろより服を引っ張られ、ハッと思考を取り戻したカエデは、俺とメイランの肩を叩く。
「ご主人様、メイランちゃん、急いでサンビークに戻って報告しないと」
「あっ、あぁ悪い……衝撃的すぎて固まってた……急いで戻るぞ」
帰る為に索敵を再開すると、いつの間にか大量の赤い反応が俺達の周りを囲っている、要するに敵には既に気付かれてて囲まれているという事だ。
「嘘だろ……敵に囲まれてる」
「「えっ!?」」
周囲を目を凝らして見てみると、木に化けてるトレントが居るのを確認出来た、恐らく目に見えてる以外や索敵外にもトレントは潜んでいるだろうな。
「どうするの……?」
「退路が断たれてる以上、戦うしかないだろうな……」
俺とメイランは飛べるから逃げる事は出来るだろうが、カエデとシェミィを置いていく訳にはいかない。
もし仮にカエデとシェミィが逃げきれなかった場合の事を考えると、逃げる選択肢は出来ない。
俺はナイフを手に取り、3人は背中合わせになって攻撃に備える。
「ギギギギギ!」
巨大トレントがギギギと鳴くと、一斉にトレント達は根っこを鞭のように振り回しながら伸ばしてきた。
俺とカエデはジャンプで躱し、メイランは上空に飛び上がった。
「俺があのでかいのを相手してくる、2人は周りのトレントを俺に近付かないように討伐してくれ!メイランは炎解禁!これは緊急事態だ、森が燃えるとか気にせずやってくれ!最悪水魔法で鎮火させる!」
「了解!」
「ご主人様、アイツかなり異様だから気を付けて!こっち終わらせたらすぐ加勢にいくから!」
「あぁ、そっちも気を付けろよ!」
俺は巨大トレントに立ち向かう、普通のトレントの10倍以上も大きい、トレントを普通の木だとすれば巨大トレントは大樹だな……
「ギギギギギ!」
巨大トレントは枝を大量に伸ばして攻撃してくる、根っこの先も地面から突き出したりはしてくるが、根元は動かそうとしない。
巨大トレントの根元は野ウサギの住処になっている、多分それでだろう。
「くそ、枝が邪魔過ぎる」
狼人族の運動神経のお陰で躱すことは出来るが、ひっきりなしに枝が飛んでくるので、アクセルブーストによる攻撃がなかなか難しい。
「ならば、風刃!」
風の刃を飛ばすも、枝を数ヶ所切った所で刃が消失してしまい、本体には届かない。
「これだけデカい大樹のようなトレントだ、たかが数本枝を切った所で痛くも痒くもないか……やはり魔法か」
俺はドラゴン族に変身し、空に飛び上がってから火球を口に発生させて解き放つ。
火球が巨大トレントに向かっていって枝を燃やしていくが、土だらけの根っこの先で火球を弾き爆発させてきた。
根っこの先が燃えるが、地面に擦り付けて即鎮火された。
「まじか……なら」
続けて口に炎を貯めてブレスを放つ、炎のブレスがトレントを襲うが、根っこの先で振り払いをした風圧でブレスを消されてしまう、同時に燃えていた枝も消火される。
「炎対策は出来てるってか……っ!?」
巨大トレントが震え出したと思ったら頭に生えている葉っぱを大量に飛ばしてきた、避けられないと思い咄嗟に手をクロスにして防御体制になるが、鋭い葉っぱが腕、足、身体を切り刻んでいく。
「ぐっ!?」
ドラゴン族変身による防御力UPにより耐えられたが、人族のまま受けてたらやばかったかもしれない。
「ヒール!」
身体中に出来た傷をヒールで癒していくが、この間にも枝の攻撃は続いており、何とか避けている。
葉っぱ攻撃は連続してこないようだ、シェミィが魔物だった時のようにクールダウンがあるのかもしれない。
俺は無詠唱でイメージするだけで魔法を発動出来るので、多少移動しながらでも魔法は使える。
しかし、ブリザードのような中級魔法になるとイメージする集中力が必要になり、移動が出来なくなってしまう。
例えるならば、算数や数学を頭で解きながら走ったり出来るか?をイメージして欲しい。
簡単な算数なら考えながらでも移動は出来るだろうが、難しい数学なら考える事に集中してしまい足が止まる、こんなイメージだ。
「このままじゃジリ貧だ、魔力が切れてやられてしまう。」
魔力ポーションは用意してあるが無くなる前には倒しておきたい。
枝の攻撃が緩くなった際にカエデ達をチラ見するが、向こうも苦戦しているようだ、なにせ数が多い。
「相手の攻撃スピードを緩めさせないと攻撃が出来ない……どうする?」
攻撃を緩めさせるなら、俺が出来る事と言えばブリザードを放つ事だ。
しかし、ブリザード放つには少し立ち止まる必要がある、その隙をどう作るか……
待てよ?火球やブレス攻撃した際に根っこで弾いて爆発させたり、根っこで振り払う風圧で消火させてたな……その際枝攻撃は止まっていた気がする。
「やってみるか」
俺は枝を避けつつ再度ブレスを吐き、巨大トレントに消火を強いる。
予測通り巨大トレントは根っこを振り払い消火した際に枝攻撃は止まっていた、この好機を逃す訳にはいかない。
「ブリザード!」
俺はブリザードを放ち、相手の素早さを低下させる。
移動する訳ではないが、氷の冷えは行動を鈍らせる!
俺は素早く降下し、狼人族に変身し巨大トレントへ駆ける。
枝攻撃や根っこ先攻撃が来るが、ブリザードで行動が鈍っているので当たらない。
持ち前のスピード全て躱し、ようやく巨大トレントに一撃を入れる事に成功した。
「ギギギャァァ!」
「まだまだ!」
俺は連撃や風刃を使いどんどんダメージを入れていく、攻撃は厄介だったが防御力はそれ程高くないようだ。
木の根と枝との攻防で、危ない場面が出てきたので一旦連撃を止めて離れる。
見た感じ結構弱っているような気がした、もう一押しかもしれない。
と思っていたら、巨大トレントの木の根の先端が急に全て引っ込み、野ウサギの巣穴に入っていく。
すると木の根の先端に野ウサギが多数刺さっており、生き血を吸い始めた。
「!?」
巨大トレントの傷が少しずつ癒えていく。
「生き血で回復!?そんなのアリかよ!!」
俺はやばいと思い駆け出そうとするが枝に阻まれる、ドラゴン族変身し火球を放ち回復行為を中断させたが、切り刻んだ傷が半分以上癒えていた。
これは野ウサギも何とかしないとやばいかもしれない……
第2ラウンド開始だ。
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