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一章 イロイロハジマリ
1-1 「テケテケ」
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走る、ただひたすら走る。死にたくない。なんでこんなことになったんだろう、、もうやだ、、、助けて、、、、、
「わかったよ。助けてやるよ。」
え、、だれ、、?
そして一回瞬きをすると、そこにはある男がいた、、、
---------ー--------
「テケテケって知ってるか?」
その一言がクラス中に聞こえた。
「まあ、、、知ってるぜ?その話を聞いた3日後に現れるんだろ?」
生徒の一人がそう反応する。
「そこでよ、、、なんとテケテケが出る踏切があるらしいぜ!」
なんだ。そんなことか。私は興味ないな、、、
「なあ、亡はどう思う?」
え、こっちに話振ってくんの?
とまあ、焦りもしながら、
「うーん、、、、別に興味ないかな、私あまり都市伝説に興味ないんだよね、」
そう。私、今原亡(いまはらなき)中学生二年生、髪型はショートボブ、目の色は金色です。あまり都市伝説には興味がありません。(あ、女です)あ、別に怖いからとかじゃないよ?
「なあなあ、そんな冷たい事言わずに、亡も来たらどうだ?もしかしてビビってんのか?」
ギク。
「な、何言ってんの?別に平気だよ?」
おっとっと、つい口に出してしまった。こういうトコ直さないとなぁ、、、
「じゃ、亡も来るんだな?しゃ、じゃあ
皆でいこー!!」
いきなり何大声だしてるのかなぁ、、、
、、、、え?ちょ、待って、大勢で行くの?ええ、、それはやめてよ、、
「じゃ、今日の夜9時、学校のプールの前に集合な!警備員に見つからないように!」
なんでプールの前に集合なのかなぁ、、と思っていると、体を暖めるのと、雰囲気を味わうというそこら辺の愛嬌も混ぜてプール前に集合したらしい。わざわざそんなことしなくてもいいけどね、、、
*
「へぇ、テケテケをねぇ、、、」
パーカーをつけたウルフカット(黒)の髪型の男が電柱の上で立ちながら黒い目を輝かせながらそう呟く。
「うーむ、、、、彼達大丈夫かな、、、ていうか、電柱の上から学校の中覗くって結構危険なんじゃない?いくら田舎とはいっても、、」
男の連れらしき仮面をつけた金髪ロングの女がそう呟く。
そうここは田舎、田舎ともいえけど犯罪に近い。
「あぁ、、、ええと、、夜9時にプール前に集合って言ってたか?」
「よく聞こえてたね。あんたの耳の良さどんぐらい?」
「ああ、、結構遠くも聞こえ、、、ちょ待て、なんで姉ちゃんがここにいる?」
男の姉らしき女は男に肩車されながら聞かれる。
「よく不思議に思わなかったよね、、ちょっと待って、落とそうとしないで?」
姉ちゃんなんかに乗らせる肩なんて無えんだよ。ほら、降りた降りた」
「ちょっと待って?ここ、電柱の上。しかもものすごく高い。だから落とそうとしないで?」
「姉ちゃんのゴキブリ並の生命力は知ってるから大丈夫だろ?」
「ゴキブリにも限界はあるから!!あとゴキブリはやめて!!ちょっとかなし」
「悲しい」と言い終わりかけた頃には、女は男の肩から落ちていた。
「ええ!!??ちょっとまって!?いいいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「じゃあな姉ちゃん。しつこく生きろよ。」
*
夜9時。私は家からこっそり抜け出す。手ぶらではいけないので水やちょっとしたカ◯リーメイトとかにはお世話になりましょう。
「お母さん、お父さん、ちょっと行ってくるね。」
小声でそう呟き、静かにドアを閉め鍵を掛けた。
*
しかし、プール前集合とはよくいったものだ。警備員多いじゃん。まぁ、最近夜の学校でカップルがこっそり侵入して一線越えようとしてたのをたまたま警備員に見つかってものすごい怒られてたし、、、、
そう思いながらも、ちゃっちゃと廊下の警備をすり抜けていく。これでも運動神経はいい方なんで。
さてと、理科室の窓を開けて、、、あれ、あかないじゃん。開けといたのに、、、まぁ、日直がやってるか、、、
仕方ない、別のルートでいくか、、、、
「他に行く道あったかな、、」
、、、あ。そういや給食室からも行けたはず、、そうして、隣側にある給食室のドアに手をかけてみる。
「、、、お、開いた。鍵ぶっ壊れたっていう話は本当だったんだ。」
そうと決まればさっそく入ろう。そう思った時、
「誰かいるのか!」
おっと、やばいやばい、早く逃げなきゃ、捕まったら怒られる~
そんな脳内で開催された逃走中をなんなくゲームクリアする私。
けど今のは流石にちょっと危なかった。
ていうか脳内逃走中クリアしても何も報酬無いし。ただ小声で喜ぶだけ。
よし、じゃ給食室から窓を開けて外に入ろ。給食室のドアを開け、私は闇に呑まれていった。
*
「ふわぁぁ、、ねむ、、、」
「生きてたんだな姉ちゃん。ご苦労。やっぱゴキブリ並の生命力だ。」
男女が電柱の上でまたもや談笑している。
「にしても、これからどうするつもり?」
女がそう尋ねると、
「決まってんだろ、追尾だ。」
それってストーカーじゃん。女がそう思ってると、
「にしても、亡って言ってたっけ?あいつの運動神経すげぇな、、うちの[殺生屋]に来て欲しいよ、、」
「あの子って中2でしょ?あんたの一つ下ぐらいじゃん?」
「彼女を作るつもりはねぇよ。いい人材って言ってるだけだ。」
「つれないね、、、いつになったら姪っ子とか見せてくれるの?」
「、、、もう一回電柱から落ちるか?」
男が低い声でそう尋ねた。
*
「お、ついたか。亡なら来ると思ってたぜ。」
あれ、一人しかいないんだ。そう思ってると、
「なぁ、せっかくだし、プール入っちまおうぜ、水着あるか?」
さてや本当の狙いはそっちだな。水着を見たいだけだろ。私は引っかからないぞ。
そんなことを考えていると、どんどん人が集まってくる。ざっと9人ぐらいか。
まぁ大勢でいったらつまらないだろうしね。これぐらいが良いのかも。
「、、よし、皆集まったし、行くか!」
先頭を仕切っているらしい男子がそう言うと、皆はテケテケが出る踏切に向かった。
*
「おいおい、、人多すぎだろ、、人多いのは苦手なんだよ、、、」
「[赤信号みんなで渡れば怖くない]ってことなのかな?、、、うーん、人が多くても呪われるのは確かだろうね。」
「だから、俺達[殺生屋]がいるんだろ。ほら、さっさと行くぞ。」
そう会話していた男と女の近くに、それらしき人物達がそれぞれ一人ずつ一つの電柱に立っていた。
そしてまた男は肩車状態。
「、、、、、、、お前やっぱ降りろ。さすがに重い。」
「ひどい!!そんな事言わなくていいじゃん!!」
すると、
「でも結月(ゆずき)って最近太ったって言ってなかった?」
電柱に立ってた一人の紙袋を顔に被った大柄の男性がそう尋ねる。
「なんでそんな事知ってるの!?揃いに揃ってなんなの?やめてよ!!」
「あまり揺さぶるな。ガチで落とすぞ。」
*
「よし、ついたぞ。ここが噂の踏切だぞー。」
あ、着いたんだ。案外近いんだ、、、
「じゃぁとりあえずここは少し待つか」
そうするかー、と重い私たちは肩を下ろした。
*
30分後
「何も無いなぁ、、」
カ◯リーメイトをもさもさと食べながらそう私は呟く。
*
1時間後
「あと少しいればいいのかな?」
*
一時間半後
「、、、もう帰ろうぜ」
先頭を仕切っていた男子が呆れながらそう言ったので、私達も仕方なく、そして呆れながら帰ろうとした。
その時。
テケテケテケテケ、、、
、、、、ん?
お前なんか言った?
いや、言ってねぇよ?
ってことはまさか、、、
後ろを向くと、、、、
*
「そもそもテケテケっていうのはよ、とある女子高生が踏切で電車の事故にあって下半身を無くし、その失った下半身の変わりを探しているという都市伝説なんだよ、、、若い子供、ましてや高校生に近いやつらが集団で来るとか、そりゃもう絶好のカモだろうな、、、まぁ、あいつらに言えることは、無事に生きて帰れないってことだろうな、、、どうする、助けるか?」
「うーん、、、別にどうでもいいんじゃない?ていうかあの子供達あの運動神経いい子を置いて逃げていったけど、、、、ちょっとやばいんじゃない?あの子ゲットしたいんでしょ?」
「、、、、、、、めんどくせぇなぁ、、」
「今日も[死神]の出番かい?じゃあもう僕ら帰っていい?」
大柄の男性がそう尋ねる。
「別に好きにすれば良い。俺はやらなきゃいけないことをやるだけだ。」
男は、左手で掴んでいた鎌にぎゅっと力を込めた。
*
あいつら私を置いていきやがった!
野郎ぶっ◯してやる!!
そんな汚い言葉を考えながらテケテケから必死に逃げる。でもテケテケって時速150キロ出るんだよね、車かよ!しかも追いつかれたら鎌やハサミで切られるんでしょ?!えーとえーと、おまじないおまじない、、、
「地獄に堕ちろ!」
すると、テケテケのスピードが少し遅くなった。
お、遅くなった、やっぱこのおまじないは効くんだ。でも速いね。頭おかしいでしょ。
地獄に堕ちろと連呼しながらも必死に逃げる。都市伝説を信じないと言ってた数分前の私に死んでもらいたい。
テケテケテケテケテケテケ、、、
必死に逃げた、、、けども、気がつくともう、追いつかれていた、、、
*
「おー逃げてる逃げてる。つーか速えーなあいつ。テケテケも車みたいに速いけどゆうてあいつもやばいじゃん」
鎌も持ちながら高く跳び、電柱を渡る。
「、、、やっぱ、殺生屋に欲しいな、、あいつ、、、」
まぁ、でもそいつ、追いつかれてるけどな。
*
ひいいいいいい!!!やっぱテケテケから逃げるとか無駄な事考えなければよかった!!そりゃ無理だよねーウサイン◯ルトでも負けるし!
テケテケテケテケテケテケテケテケ、、、
まだ死にたくないよ、、、お別れも出来てないのに、、、、なんでこんなことになったんだろう、、、もうやだ、、、助けてよ、、、
「わかったよ。助けてやるよ。」
え、、だれ、、?
そして一回瞬きすると、そこにはある男がいた、、、
*
よくここまで生きたものだ。すごいもんだよ、女のくせに、中身筋肉モリモリなんじゃねぇの?と、女子に対して失礼な事を考えながらも、テケテケを祓おうとする。祓うと言っても、実質殺すみたいな感覚。この俺の鎌は特別性で、幽霊とかも切れる。人も大根もスパスパ切れてしまうけどな。
テケテケテケテケテケテケ、、、
あー、、しつけぇんだよ、いちいちウルセェなぁ、、、
「そろそろ終いにするか、、、あばよ、哀れなJKさんよ」
そう言われ、鎌で切られたテケテケは無惨にも灰になってサラサラと風に流れていった、、、、、
*
、、、す、すごい。
あんな私必死に逃げてたのに、あの人はスパッと切ってしまった。ちなみに、その人は、墓らしきものを踏切の隣の草原に作っていた。
私は声をかけようとすると、その人はこんな事を言った。
「テケテケはな、北海道のとある街の踏切で列車に撥ねられ、上半身と下半身に切断されたんだ。でもそこは北海道。しかも冬。マイナス10度は余裕であるところだ、本来ではあり得ないけどな、切断部分が凍結し、しばらくの間生きてたらしい。とても苦しんでたらしい。助けを求めたが、駅員の判断によってブルーシートをかけられ、しばらくして苦しんで死んだという話もある。そんな事をした人間を憎み、人間の殺戮を目的としているんだ。まぁ、とても速い代わりに階段は登れないけどな。(足無いし)」
え、階段登れないんだ。えー、、歩道橋登ればよかった、、
すると、
「ところでお前、俺達のところで働く気はないか?」
、、、、、、、、はい?
*
「だーかーらー、幽霊と戦うんだよ、
少年の心が揺さぶられるだろ?BLEAC◯みたいに」
「私は男じゃないです!あと怖いので無理です!」
そうだ。無理だ。助けられたとはいえ、いきなりそんな事を言われたら、普通に「はい頑張ります」なんて言えるわけないじゃん。
「お前中学生だろ?俺中3だから、いつでも相談しろよ。」
え、中3なの。先輩じゃん。敬語使わないと。
「俺の名前は金城朝日(きんじょうあさひ)。お前は?」
いきなり名前を聞かれたので、焦りながらも、
「あ、はい。私は今原亡(いまはらなき)です。」
「よし、、じゃあ、、」
朝日先輩は急に紙を取り出し、文字を書き出す。すると、その紙を渡してきて、
「これ俺の電話番号。[殺生屋]ってもんをやってる。気になったらこいよ。住み込みで働けるが、給料は期待するな。」
え、住み込み?しかも怖い名前、、
「殺生屋ってかっこいいだろ?」
いきなりそんな事言われても、、、
「一応考えておきます、、、」
「オーケー。じゃあ会う機会があればな。」
そうして、私達は別れた。
*
一年後、私は中3になった。そろそろ卒業。ちなみに、私を置いて行った人達は、めっちゃ謝ってきたので、仕方なく許したら、[仏の今原]とか言われ始めて、、怪我の功名って奴なのかな、私が
テケテケをやっつけた訳ではないし、ちょっと気恥ずかしい。
、、、、、あ、そういや、進路どうしよ、進学?就職?
うーむ、、行きたい高校もないし、興味ある仕事も無いし、、、、
、、、、、、、、、、あ、ちょうど良いのがあった。極力住むところはあって、心配だけど楽しく過ごせそうなところが。
あの時貰った紙を見ながら電話番号を入力する。
プルル、プルル、、、、ガチャ。
「はい。こちら殺生屋。どう言ったご用件で?」
相変わらず変わらない低い声で、朝日先輩が答える。よし、、、決めた、、、
私はその一言を言う。
「今原亡です。殺生屋で働かせてください!!」
「、、、、、、おう。いらっしゃい。殺生屋へ。亡。こき使うぞ。」
「わかったよ。助けてやるよ。」
え、、だれ、、?
そして一回瞬きをすると、そこにはある男がいた、、、
---------ー--------
「テケテケって知ってるか?」
その一言がクラス中に聞こえた。
「まあ、、、知ってるぜ?その話を聞いた3日後に現れるんだろ?」
生徒の一人がそう反応する。
「そこでよ、、、なんとテケテケが出る踏切があるらしいぜ!」
なんだ。そんなことか。私は興味ないな、、、
「なあ、亡はどう思う?」
え、こっちに話振ってくんの?
とまあ、焦りもしながら、
「うーん、、、、別に興味ないかな、私あまり都市伝説に興味ないんだよね、」
そう。私、今原亡(いまはらなき)中学生二年生、髪型はショートボブ、目の色は金色です。あまり都市伝説には興味がありません。(あ、女です)あ、別に怖いからとかじゃないよ?
「なあなあ、そんな冷たい事言わずに、亡も来たらどうだ?もしかしてビビってんのか?」
ギク。
「な、何言ってんの?別に平気だよ?」
おっとっと、つい口に出してしまった。こういうトコ直さないとなぁ、、、
「じゃ、亡も来るんだな?しゃ、じゃあ
皆でいこー!!」
いきなり何大声だしてるのかなぁ、、、
、、、、え?ちょ、待って、大勢で行くの?ええ、、それはやめてよ、、
「じゃ、今日の夜9時、学校のプールの前に集合な!警備員に見つからないように!」
なんでプールの前に集合なのかなぁ、、と思っていると、体を暖めるのと、雰囲気を味わうというそこら辺の愛嬌も混ぜてプール前に集合したらしい。わざわざそんなことしなくてもいいけどね、、、
*
「へぇ、テケテケをねぇ、、、」
パーカーをつけたウルフカット(黒)の髪型の男が電柱の上で立ちながら黒い目を輝かせながらそう呟く。
「うーむ、、、、彼達大丈夫かな、、、ていうか、電柱の上から学校の中覗くって結構危険なんじゃない?いくら田舎とはいっても、、」
男の連れらしき仮面をつけた金髪ロングの女がそう呟く。
そうここは田舎、田舎ともいえけど犯罪に近い。
「あぁ、、、ええと、、夜9時にプール前に集合って言ってたか?」
「よく聞こえてたね。あんたの耳の良さどんぐらい?」
「ああ、、結構遠くも聞こえ、、、ちょ待て、なんで姉ちゃんがここにいる?」
男の姉らしき女は男に肩車されながら聞かれる。
「よく不思議に思わなかったよね、、ちょっと待って、落とそうとしないで?」
姉ちゃんなんかに乗らせる肩なんて無えんだよ。ほら、降りた降りた」
「ちょっと待って?ここ、電柱の上。しかもものすごく高い。だから落とそうとしないで?」
「姉ちゃんのゴキブリ並の生命力は知ってるから大丈夫だろ?」
「ゴキブリにも限界はあるから!!あとゴキブリはやめて!!ちょっとかなし」
「悲しい」と言い終わりかけた頃には、女は男の肩から落ちていた。
「ええ!!??ちょっとまって!?いいいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「じゃあな姉ちゃん。しつこく生きろよ。」
*
夜9時。私は家からこっそり抜け出す。手ぶらではいけないので水やちょっとしたカ◯リーメイトとかにはお世話になりましょう。
「お母さん、お父さん、ちょっと行ってくるね。」
小声でそう呟き、静かにドアを閉め鍵を掛けた。
*
しかし、プール前集合とはよくいったものだ。警備員多いじゃん。まぁ、最近夜の学校でカップルがこっそり侵入して一線越えようとしてたのをたまたま警備員に見つかってものすごい怒られてたし、、、、
そう思いながらも、ちゃっちゃと廊下の警備をすり抜けていく。これでも運動神経はいい方なんで。
さてと、理科室の窓を開けて、、、あれ、あかないじゃん。開けといたのに、、、まぁ、日直がやってるか、、、
仕方ない、別のルートでいくか、、、、
「他に行く道あったかな、、」
、、、あ。そういや給食室からも行けたはず、、そうして、隣側にある給食室のドアに手をかけてみる。
「、、、お、開いた。鍵ぶっ壊れたっていう話は本当だったんだ。」
そうと決まればさっそく入ろう。そう思った時、
「誰かいるのか!」
おっと、やばいやばい、早く逃げなきゃ、捕まったら怒られる~
そんな脳内で開催された逃走中をなんなくゲームクリアする私。
けど今のは流石にちょっと危なかった。
ていうか脳内逃走中クリアしても何も報酬無いし。ただ小声で喜ぶだけ。
よし、じゃ給食室から窓を開けて外に入ろ。給食室のドアを開け、私は闇に呑まれていった。
*
「ふわぁぁ、、ねむ、、、」
「生きてたんだな姉ちゃん。ご苦労。やっぱゴキブリ並の生命力だ。」
男女が電柱の上でまたもや談笑している。
「にしても、これからどうするつもり?」
女がそう尋ねると、
「決まってんだろ、追尾だ。」
それってストーカーじゃん。女がそう思ってると、
「にしても、亡って言ってたっけ?あいつの運動神経すげぇな、、うちの[殺生屋]に来て欲しいよ、、」
「あの子って中2でしょ?あんたの一つ下ぐらいじゃん?」
「彼女を作るつもりはねぇよ。いい人材って言ってるだけだ。」
「つれないね、、、いつになったら姪っ子とか見せてくれるの?」
「、、、もう一回電柱から落ちるか?」
男が低い声でそう尋ねた。
*
「お、ついたか。亡なら来ると思ってたぜ。」
あれ、一人しかいないんだ。そう思ってると、
「なぁ、せっかくだし、プール入っちまおうぜ、水着あるか?」
さてや本当の狙いはそっちだな。水着を見たいだけだろ。私は引っかからないぞ。
そんなことを考えていると、どんどん人が集まってくる。ざっと9人ぐらいか。
まぁ大勢でいったらつまらないだろうしね。これぐらいが良いのかも。
「、、よし、皆集まったし、行くか!」
先頭を仕切っているらしい男子がそう言うと、皆はテケテケが出る踏切に向かった。
*
「おいおい、、人多すぎだろ、、人多いのは苦手なんだよ、、、」
「[赤信号みんなで渡れば怖くない]ってことなのかな?、、、うーん、人が多くても呪われるのは確かだろうね。」
「だから、俺達[殺生屋]がいるんだろ。ほら、さっさと行くぞ。」
そう会話していた男と女の近くに、それらしき人物達がそれぞれ一人ずつ一つの電柱に立っていた。
そしてまた男は肩車状態。
「、、、、、、、お前やっぱ降りろ。さすがに重い。」
「ひどい!!そんな事言わなくていいじゃん!!」
すると、
「でも結月(ゆずき)って最近太ったって言ってなかった?」
電柱に立ってた一人の紙袋を顔に被った大柄の男性がそう尋ねる。
「なんでそんな事知ってるの!?揃いに揃ってなんなの?やめてよ!!」
「あまり揺さぶるな。ガチで落とすぞ。」
*
「よし、ついたぞ。ここが噂の踏切だぞー。」
あ、着いたんだ。案外近いんだ、、、
「じゃぁとりあえずここは少し待つか」
そうするかー、と重い私たちは肩を下ろした。
*
30分後
「何も無いなぁ、、」
カ◯リーメイトをもさもさと食べながらそう私は呟く。
*
1時間後
「あと少しいればいいのかな?」
*
一時間半後
「、、、もう帰ろうぜ」
先頭を仕切っていた男子が呆れながらそう言ったので、私達も仕方なく、そして呆れながら帰ろうとした。
その時。
テケテケテケテケ、、、
、、、、ん?
お前なんか言った?
いや、言ってねぇよ?
ってことはまさか、、、
後ろを向くと、、、、
*
「そもそもテケテケっていうのはよ、とある女子高生が踏切で電車の事故にあって下半身を無くし、その失った下半身の変わりを探しているという都市伝説なんだよ、、、若い子供、ましてや高校生に近いやつらが集団で来るとか、そりゃもう絶好のカモだろうな、、、まぁ、あいつらに言えることは、無事に生きて帰れないってことだろうな、、、どうする、助けるか?」
「うーん、、、別にどうでもいいんじゃない?ていうかあの子供達あの運動神経いい子を置いて逃げていったけど、、、、ちょっとやばいんじゃない?あの子ゲットしたいんでしょ?」
「、、、、、、、めんどくせぇなぁ、、」
「今日も[死神]の出番かい?じゃあもう僕ら帰っていい?」
大柄の男性がそう尋ねる。
「別に好きにすれば良い。俺はやらなきゃいけないことをやるだけだ。」
男は、左手で掴んでいた鎌にぎゅっと力を込めた。
*
あいつら私を置いていきやがった!
野郎ぶっ◯してやる!!
そんな汚い言葉を考えながらテケテケから必死に逃げる。でもテケテケって時速150キロ出るんだよね、車かよ!しかも追いつかれたら鎌やハサミで切られるんでしょ?!えーとえーと、おまじないおまじない、、、
「地獄に堕ちろ!」
すると、テケテケのスピードが少し遅くなった。
お、遅くなった、やっぱこのおまじないは効くんだ。でも速いね。頭おかしいでしょ。
地獄に堕ちろと連呼しながらも必死に逃げる。都市伝説を信じないと言ってた数分前の私に死んでもらいたい。
テケテケテケテケテケテケ、、、
必死に逃げた、、、けども、気がつくともう、追いつかれていた、、、
*
「おー逃げてる逃げてる。つーか速えーなあいつ。テケテケも車みたいに速いけどゆうてあいつもやばいじゃん」
鎌も持ちながら高く跳び、電柱を渡る。
「、、、やっぱ、殺生屋に欲しいな、、あいつ、、、」
まぁ、でもそいつ、追いつかれてるけどな。
*
ひいいいいいい!!!やっぱテケテケから逃げるとか無駄な事考えなければよかった!!そりゃ無理だよねーウサイン◯ルトでも負けるし!
テケテケテケテケテケテケテケテケ、、、
まだ死にたくないよ、、、お別れも出来てないのに、、、、なんでこんなことになったんだろう、、、もうやだ、、、助けてよ、、、
「わかったよ。助けてやるよ。」
え、、だれ、、?
そして一回瞬きすると、そこにはある男がいた、、、
*
よくここまで生きたものだ。すごいもんだよ、女のくせに、中身筋肉モリモリなんじゃねぇの?と、女子に対して失礼な事を考えながらも、テケテケを祓おうとする。祓うと言っても、実質殺すみたいな感覚。この俺の鎌は特別性で、幽霊とかも切れる。人も大根もスパスパ切れてしまうけどな。
テケテケテケテケテケテケ、、、
あー、、しつけぇんだよ、いちいちウルセェなぁ、、、
「そろそろ終いにするか、、、あばよ、哀れなJKさんよ」
そう言われ、鎌で切られたテケテケは無惨にも灰になってサラサラと風に流れていった、、、、、
*
、、、す、すごい。
あんな私必死に逃げてたのに、あの人はスパッと切ってしまった。ちなみに、その人は、墓らしきものを踏切の隣の草原に作っていた。
私は声をかけようとすると、その人はこんな事を言った。
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え、階段登れないんだ。えー、、歩道橋登ればよかった、、
すると、
「ところでお前、俺達のところで働く気はないか?」
、、、、、、、、はい?
*
「だーかーらー、幽霊と戦うんだよ、
少年の心が揺さぶられるだろ?BLEAC◯みたいに」
「私は男じゃないです!あと怖いので無理です!」
そうだ。無理だ。助けられたとはいえ、いきなりそんな事を言われたら、普通に「はい頑張ります」なんて言えるわけないじゃん。
「お前中学生だろ?俺中3だから、いつでも相談しろよ。」
え、中3なの。先輩じゃん。敬語使わないと。
「俺の名前は金城朝日(きんじょうあさひ)。お前は?」
いきなり名前を聞かれたので、焦りながらも、
「あ、はい。私は今原亡(いまはらなき)です。」
「よし、、じゃあ、、」
朝日先輩は急に紙を取り出し、文字を書き出す。すると、その紙を渡してきて、
「これ俺の電話番号。[殺生屋]ってもんをやってる。気になったらこいよ。住み込みで働けるが、給料は期待するな。」
え、住み込み?しかも怖い名前、、
「殺生屋ってかっこいいだろ?」
いきなりそんな事言われても、、、
「一応考えておきます、、、」
「オーケー。じゃあ会う機会があればな。」
そうして、私達は別れた。
*
一年後、私は中3になった。そろそろ卒業。ちなみに、私を置いて行った人達は、めっちゃ謝ってきたので、仕方なく許したら、[仏の今原]とか言われ始めて、、怪我の功名って奴なのかな、私が
テケテケをやっつけた訳ではないし、ちょっと気恥ずかしい。
、、、、、あ、そういや、進路どうしよ、進学?就職?
うーむ、、行きたい高校もないし、興味ある仕事も無いし、、、、
、、、、、、、、、、あ、ちょうど良いのがあった。極力住むところはあって、心配だけど楽しく過ごせそうなところが。
あの時貰った紙を見ながら電話番号を入力する。
プルル、プルル、、、、ガチャ。
「はい。こちら殺生屋。どう言ったご用件で?」
相変わらず変わらない低い声で、朝日先輩が答える。よし、、、決めた、、、
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「、、、、、、おう。いらっしゃい。殺生屋へ。亡。こき使うぞ。」
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篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
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