【完】 恋した博士に名前を覚えてもらえるまで

Bu-cha

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この中学の制服は、お母さんが知り合いから頭を下げて貰ってきてくれた物。
鞄だって、この靴だって。



お母さんが足を引きずって、貰ってきてくれた物。



私の為に、お母さんはいつだって足を引きずりながら歩いている。



私の為に、お母さんはいつだって足を引きずりながら生きている。



私にはお父さんがいないけど、お母さんはいる。



足を引きずりながらも私を育ててくれているお母さんが、私にはいる。



入学式には来られなかったけど。



今日も足を引きずりながら、私の為に仕事に行ったから、来られなかったけど。



私には、お母さんがいる・・・。



私には、お母さんがいる・・・。



バカにしたような顔をしていた2人が、驚いた顔をしてから、怯えたような顔になった。



私が真っ直ぐと歩き、近付いて行っているから。



そんな2人の目の前に立ち、聞く。



「ダサイって、私のこと?」



私が聞くと、2人は目を泳がせながらモゴモゴと何かを言っていた。
その様子を少し見た後に、口を開いた。



口を、大きく開いた・・・。



そして、言った・・・。



叫ぶように、言った・・・




















「面と向かって言えないことを陰で言うのは、やめなさいよ!!!」








そう、叫んだ。
ずっと思っていたことを、叫んだ。
いつもと違う口調だったけど、こっちの方がスッと口から出てきた。







叫んだ後、足を引きずるお母さんの後ろ姿が少し見えたような気がした。








それと・・・







猫背の、隣の部屋の男の人の後ろ姿も・・・







何故か、見えた気がした・・・。
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