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女の子は、僕のことを“イチ”と言った。
手に郵便物を持っていたので、それで名前を見たと予想出来る。
そして、“一”という漢字で、“はじめ”ではなく“イチ”と言ってしまったとも予想出来た。
訂正しようとも思ったけど・・・
弟と同じく、僕を“イチ”と呼んだこの女の子・・・
高校の時に、僕を“はじめ”と呼んでいた女の子達より、ずっと良い響きだと感じた。
その女の子が、僕の格好をゆっくりと上から下まで見てきた・・・。
それが分かって・・・初めて、後悔した。
何でか分からないけど、後悔した。
普通の格好でいれば良かったと、後悔した。
早く、早く、部屋に入ろう・・・。
そう思い、返して貰った鍵を握り締めた時、女の子が嬉しそうな顔で笑った。
こんな僕の格好を見て、何故か嬉しそうに・・・笑った。
そして、女の子が自分を見下ろしてる。
自分を見下ろしながら、僕に聞いてきた。
「“イチ”さんって、何歳ですか?」
「あと2ヶ月と3日で23歳になる。」
僕が答えると、女の子が笑った。
僕が喋ると、よく笑われる。
それは・・・バカにされたと感じることもある。
でも、この女の子の笑顔はそんな感じではなかった。
人の表情を読み取る力が欠けている僕だけど、この女の子の顔は分かりやすかった。
「社会人ですか?今日仕事は?」
「僕は働いていない。」
「そうですか・・・。
私、今日高校の入学式なんです。
イチさんの高校の入学式、どんな感じでしたか?」
「二度と思い出したくもないくらい、最悪な1日だった。」
「それは気になります。」
「僕はあの1日の誤りで、常に邪魔される高校時代を過ごすことになった。」
手に郵便物を持っていたので、それで名前を見たと予想出来る。
そして、“一”という漢字で、“はじめ”ではなく“イチ”と言ってしまったとも予想出来た。
訂正しようとも思ったけど・・・
弟と同じく、僕を“イチ”と呼んだこの女の子・・・
高校の時に、僕を“はじめ”と呼んでいた女の子達より、ずっと良い響きだと感じた。
その女の子が、僕の格好をゆっくりと上から下まで見てきた・・・。
それが分かって・・・初めて、後悔した。
何でか分からないけど、後悔した。
普通の格好でいれば良かったと、後悔した。
早く、早く、部屋に入ろう・・・。
そう思い、返して貰った鍵を握り締めた時、女の子が嬉しそうな顔で笑った。
こんな僕の格好を見て、何故か嬉しそうに・・・笑った。
そして、女の子が自分を見下ろしてる。
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「あと2ヶ月と3日で23歳になる。」
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でも、この女の子の笑顔はそんな感じではなかった。
人の表情を読み取る力が欠けている僕だけど、この女の子の顔は分かりやすかった。
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