【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

Bu-cha

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「兄貴!そんなつまんねー話ばっかすんなよ!家なのに!!」



小太郎君が凛太郎さんの前に料理を並べていく。
そして、広いリビングにあるソファーの方に行ってしまった。



「そうだよね、ごめんね。」



凛太郎さんは笑いながら謝り、私は俯きながら首を横に振った。



そんな私に、凛太郎さんは終始優しく話し掛けてくれる。



私はそれに少し答えたり、頷いたり、首を横に振ったりした。



「よし、じゃあ帰ろうかな。」



「はあ!?もっといろよ!!つまんねーな!!」



「小太郎と真知子ちゃんの邪魔出来ないから。」



「そんなんじゃねーから!!
俺と真知子はそういうんじゃねーから!!」



そんな小太郎君の言葉に、耳が痛くなった。



小太郎君が玄関まで凛太郎さんを見送る中、ずっとそんな言葉を繰り返し・・・



玄関の扉が閉まった音が聞こえた。



少ししてから、小太郎君がまたリビングに入ってきた姿がぼやけて見える。



目の前に来た小太郎君・・・。
小太郎君が大きな溜め息を吐きながら、私から没収していた眼鏡を手に持ったのがなんとなく見えた。




「真知子、兄貴のことが好きならもっと頑張れよ!!!」




耳が、痛くなった・・・。



小太郎君にそう言われ、耳が痛くなった・・・。



本当に痛いわけではないけど、痛いような感覚になった・・・。




固まる私に、小太郎君が眼鏡をゆっくりかけてくれる。




「今、兄貴彼女いないらしいから頑張れよ!!
俺が!!弟のこの俺が!!真知子の応援してやってるんだぞ!?」


 

ハッキリ見える世界・・・。
その中で、大好きな小太郎君が笑っている。
耳は、痛くはない・・・。
心が、痛かった・・・。




心が痛かった・・・。
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