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小太郎君の家、大きな大きな一軒家から静かに出る。
渡されている合鍵で鍵を閉め、家の門を開けた。
「真知子ちゃん!」
俯いていた私に、名前を呼んでくれた男の人。
顔を上げると、小太郎君のお父さん。
いつもより随分と早い帰宅だった。
それが分かり、さっきの小太郎君と何もしなかったことに安堵した。
「お疲れ様です・・・。」
「また小太郎に付き合ってくれたんだね。」
「いえ・・・。
タクシーで送ってもらって、夜ご飯とお酒も頂いたのは私です、ごめんなさい・・・。」
「遅くなってるから、気を付けてね?
小太郎・・・送ればいいのに、ごめんね。」
「酔い潰れてしまって、ソファーで横になっていますので・・・」
「小太郎が・・・酔い潰れて、か・・・」
小太郎君のお父さんが小さく笑った声が聞こえた。
「それでは・・・おやすみなさい・・・。」
「うん、おやすみなさい。」
小太郎君のお父さんにお辞儀をして、私は門を出た・・・。
渡されている合鍵で鍵を閉め、家の門を開けた。
「真知子ちゃん!」
俯いていた私に、名前を呼んでくれた男の人。
顔を上げると、小太郎君のお父さん。
いつもより随分と早い帰宅だった。
それが分かり、さっきの小太郎君と何もしなかったことに安堵した。
「お疲れ様です・・・。」
「また小太郎に付き合ってくれたんだね。」
「いえ・・・。
タクシーで送ってもらって、夜ご飯とお酒も頂いたのは私です、ごめんなさい・・・。」
「遅くなってるから、気を付けてね?
小太郎・・・送ればいいのに、ごめんね。」
「酔い潰れてしまって、ソファーで横になっていますので・・・」
「小太郎が・・・酔い潰れて、か・・・」
小太郎君のお父さんが小さく笑った声が聞こえた。
「それでは・・・おやすみなさい・・・。」
「うん、おやすみなさい。」
小太郎君のお父さんにお辞儀をして、私は門を出た・・・。
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