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全員がダイニングテーブルに着き、ババアの飯を食べ始める。
お客さんが来たのに全然豪華ではなく・・・。
ババアが店で出すような家庭料理みたいな飯ばかりだった。
俺の隣に座る真知子は、それらをジッと見た後・・・
ゆっくりと食べ・・・
「美味しい・・・」
と、小さな小さな声で呟いていた・・・。
「ババア!聞こえてねーと思うけど、旨いらしいぞ!!」
「聞こえてたよ!!そこまでババアじゃないからね!!」
「ママ、醤油!!」
「自分で取りな!!」
うちの家は・・・主に、ババアと姉貴と俺が喋り、親父と兄貴はそれをニコニコと聞いていることが多い。
でも、それは家族の中にいる時だけ。
俺は外の奴らがいる時は兄貴の真似をする。
そうでないと比べられるから。
俺は兄貴と顔がよく似ていて。
そんな俺がこんな性格だと、大人達は残念そうな顔で俺を見るから。
だから、俺は兄貴の真似をする。
そうしないと、俺を認めてくれる人はいないのを知っているから。
そして、たまに暴走してしまう。
急に、なんだか色々と無理になって、暴走してしまう。
だって、全然違うから。
俺は・・・本当は全然違うから・・・。
叫びたくなってしまう・・・。
俺は、凛太郎ではなくて・・・
小太郎なのだと、叫びたくなってしまう・・・。
そして、周りから人が消えていく・・・。
お客さんが来たのに全然豪華ではなく・・・。
ババアが店で出すような家庭料理みたいな飯ばかりだった。
俺の隣に座る真知子は、それらをジッと見た後・・・
ゆっくりと食べ・・・
「美味しい・・・」
と、小さな小さな声で呟いていた・・・。
「ババア!聞こえてねーと思うけど、旨いらしいぞ!!」
「聞こえてたよ!!そこまでババアじゃないからね!!」
「ママ、醤油!!」
「自分で取りな!!」
うちの家は・・・主に、ババアと姉貴と俺が喋り、親父と兄貴はそれをニコニコと聞いていることが多い。
でも、それは家族の中にいる時だけ。
俺は外の奴らがいる時は兄貴の真似をする。
そうでないと比べられるから。
俺は兄貴と顔がよく似ていて。
そんな俺がこんな性格だと、大人達は残念そうな顔で俺を見るから。
だから、俺は兄貴の真似をする。
そうしないと、俺を認めてくれる人はいないのを知っているから。
そして、たまに暴走してしまう。
急に、なんだか色々と無理になって、暴走してしまう。
だって、全然違うから。
俺は・・・本当は全然違うから・・・。
叫びたくなってしまう・・・。
俺は、凛太郎ではなくて・・・
小太郎なのだと、叫びたくなってしまう・・・。
そして、周りから人が消えていく・・・。
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