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“その話、二度とするな”
そう俺が言ったので、真知子はしなかった。
それどころか、俺と会わなくなった・・・。
「真知ちゃん元気なの!?」
大学を卒業する時、ババアからそんなことを聞かれた。
「・・・知らね。
もうあんな女知らねーよ。」
俺と真知子は、連絡先も交換していなかった。
そんなことしなくてもいいくらい、お互いの家に行き来していたから。
でも、俺は真知子の家にあれから行けなくなって・・・。
真知子も・・・俺の家にいる必要はなくなったからいなくなってしまった・・・。
会いにも、来てくれなくなってしまった・・・。
もう、何もやる気がしなかった。
親父の会社に入り、テキトーに過ごしていこうと思っていた。
何も、頑張れる気がしなかった。
真知子がいないと、俺は何もないから・・・。
俺には、何もないから・・・。
珍しく実家から出勤する兄貴の顔を眺めながら、思う。
弁護士になった兄貴の顔を眺めながら思う・・・。
俺は、やっぱり何も出来ない。
俺はやっぱり、兄貴より何も出来ない。
真知子だけだった。
“凛太郎さんより優しい”
そう、俺のことを言ってくれるのは・・・。
兄貴よりも出来る何かを言ってくれるのは、真知子だけだった・・・。
そう俺が言ったので、真知子はしなかった。
それどころか、俺と会わなくなった・・・。
「真知ちゃん元気なの!?」
大学を卒業する時、ババアからそんなことを聞かれた。
「・・・知らね。
もうあんな女知らねーよ。」
俺と真知子は、連絡先も交換していなかった。
そんなことしなくてもいいくらい、お互いの家に行き来していたから。
でも、俺は真知子の家にあれから行けなくなって・・・。
真知子も・・・俺の家にいる必要はなくなったからいなくなってしまった・・・。
会いにも、来てくれなくなってしまった・・・。
もう、何もやる気がしなかった。
親父の会社に入り、テキトーに過ごしていこうと思っていた。
何も、頑張れる気がしなかった。
真知子がいないと、俺は何もないから・・・。
俺には、何もないから・・・。
珍しく実家から出勤する兄貴の顔を眺めながら、思う。
弁護士になった兄貴の顔を眺めながら思う・・・。
俺は、やっぱり何も出来ない。
俺はやっぱり、兄貴より何も出来ない。
真知子だけだった。
“凛太郎さんより優しい”
そう、俺のことを言ってくれるのは・・・。
兄貴よりも出来る何かを言ってくれるのは、真知子だけだった・・・。
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