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オーシャンの空気は本気で。
本気で“女友達”のあたしと“仲直り”して、“女として生まれて良かった”をあたしに教えようとしている空気で・・・。



「水着の跡・・・凄いよね。」



オーシャンに裸にさせられてしまったあたしを見て・・・
オーシャンは興奮した空気で見下ろしながら呟いた。



「真っ白な水着を着てるみたいだね・・・。」



そう言って・・・



そう言って、大きな大きな男の人の手であたしの膨らんでいる胸を両手でゆっくりと包んだ・・・。



それを見てあたしは涙が止まらなくなる。
膨らんでいる胸が・・・
女”である証拠のこの膨らんだ胸が・・・
オーシャンの大きな大きな男の人の手で包まれ、そして揉まれていて・・・。



それを・・・気持ち良いと・・・



それを嬉しいと思ってしまっている自分もイヤだった・・・。



こんなにも死んでしまいそうな空気のオーシャンが、あたしの胸を揉んでいる・・・。



真剣な顔をしているけど、興奮した空気で・・・。



それに・・・



オーシャンの下半身は反応している。



あたしなんかの裸にオーシャンの下半身は反応している・・・。



「明ちゃん・・・。」



しばらくあたしの胸を揉み続けていたオーシャンの空気が熱を含んだ・・・。



そんなオーシャンを、あたしは仰向けになりながら見ることしか出来なくて・・・



「ちゃんと喜んでる“女の子”の顔をしてるよ・・・。
最後までは絶対にしないから、教えてあげる。
それと、仲直りもしよう・・・。」



ずっと胸を揉み続けていたオーシャンが、両手であたしの胸の先を強く摘まんだ・・・。
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