【完】可愛くて美味しい真理姉

Bu-cha

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「この部屋、和雄君が使う予定だったんでし
ょ?
いいの?」



“休んでから帰りたい”
そう言った私の手首を掴み、和雄君から手を引かれ連れて行かれたのはホテルのフロントで。



部屋が空いているか確認してくれるのかと思っていたら・・・
既に部屋を予約していたようで、キーカードを受け取っていた和雄君。



部屋に一緒に入ってきた和雄君に聞くと、和雄君は苦笑いをして・・・



「色んな意味で優秀な俺の秘書が前もって予約してたんだよ。」



「さっき運転してくれてた人?」



「そう、あいつ。」



「そうなんだ・・・。
よかった、ありがとう。」



疲れすぎてもう限界だったので、私はバッグと上着をソファーの上に置いてベッドのある部屋へ向かう・・・。



「ここ、部屋数が多いホテルなんだね?」



「スイートルームだからな。」



「え!!!?」



和雄君の言葉には驚き、何故か私についてきている和雄君を振り返る。



「ごめん・・・誰かと泊まる予定だった?」



「いや・・・俺はそんなつもりはなかったけど・・・。
でも・・・泊まっていいなら泊まりたいけど・・・。」



そんなことを何故か熱い眼差しで言ってくるので、ベッドに座りながら和雄君を見上げた。



「私は少し休ませて貰うだけだから、ごめんね。」



「・・・分かった。」



ここに泊まる予定の和雄君がそう返事をしながら・・・



「あの・・・そこ座るの?」



私のすぐ隣・・・そこに、座ってきた・・・。
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