【完】可愛くて美味しい真理姉

Bu-cha

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翌日・・・



「吹き出物出来てるな、契約終了されたからか?」



派遣元の会社の面談室で葛西さんからそう言われた。



「昨日は全然眠れなくて・・・。
夜1時を過ぎてから寝ると・・・必ず肌荒れするんです・・・。」



「肌荒れしてて大丈夫なのかよ、もう1つの仕事は!!」



私が理子の動画配信に出演をしていると最初の登録情報に書いたので、葛西さんも知っている。



「理子の動画は、作り物ではないので・・・。
作り物ではなくて・・・コミュ障の姉のリアルを伝える物なので・・・。
だから、時には肌荒れだってするんです・・・。」



「企業からの依頼も絶対に受けないんだよな?
企業とタイアップしたら報酬も更にデカくなるのに。」



「はい・・・。
私は社交辞令とか・・・企業が商品に求める“正義”の言葉を、言えないので・・・。」



「でも、それが動画を見てる奴らにとっては“正義”なんだろうな。」



葛西さんが優しい笑顔で私のことを見てくれる。



「お前の“正義”の男、どうした?
何で契約終了させてきたんだよ?」



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