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“お二人、ご出身は?”
そんな我が社のデータを思い浮かべながら、宮本さんの旦那さんの質問に答える。
「「東京です。」」
「・・・そうなの?」
旦那さんは少し驚きながら何故かそんな返事をしてきて、宝田と私の手元・・・そして、渡した名刺を見下ろしていて・・・
「僕と長峰は夫婦です。」
宝田が急にそう言ったかと思うと、宮本さんの旦那さんはパッと顔を上げ笑顔で何度か頷いた。
「どんな出会いなの?」
「「幼馴染みです。」」
「うん、だから分かってくれるかな・・・。」
宮本さんの旦那さんが、まるで宝田と私が幼馴染みだと知っているような返事をして・・・
「僕と明日香も幼馴染みなんだよ。
明日香の方がお姉さんで、当時は諦めてもいたけど。
でも、こうやって結婚出来た。」
そう言って・・・優しい顔をして宝田と私を交互に見てきた。
それも顔ではなくて・・・胸の辺りを見てきて・・・
「宝田さんと長峰さんも無理でしょ?
幼馴染みとして小さな頃から傍にいて、離ればなれになるなんて無理でしょ?
僕も奥さんと離ればなれになるのは無理なんだよ。
だからこんなに小さな部屋で肩を寄せ合って暮らしてるんだ。」
そう言ってから、宝田の方を見た。
宝田の方を、優しい顔をして見てきた・・・。
そんな我が社のデータを思い浮かべながら、宮本さんの旦那さんの質問に答える。
「「東京です。」」
「・・・そうなの?」
旦那さんは少し驚きながら何故かそんな返事をしてきて、宝田と私の手元・・・そして、渡した名刺を見下ろしていて・・・
「僕と長峰は夫婦です。」
宝田が急にそう言ったかと思うと、宮本さんの旦那さんはパッと顔を上げ笑顔で何度か頷いた。
「どんな出会いなの?」
「「幼馴染みです。」」
「うん、だから分かってくれるかな・・・。」
宮本さんの旦那さんが、まるで宝田と私が幼馴染みだと知っているような返事をして・・・
「僕と明日香も幼馴染みなんだよ。
明日香の方がお姉さんで、当時は諦めてもいたけど。
でも、こうやって結婚出来た。」
そう言って・・・優しい顔をして宝田と私を交互に見てきた。
それも顔ではなくて・・・胸の辺りを見てきて・・・
「宝田さんと長峰さんも無理でしょ?
幼馴染みとして小さな頃から傍にいて、離ればなれになるなんて無理でしょ?
僕も奥さんと離ればなれになるのは無理なんだよ。
だからこんなに小さな部屋で肩を寄せ合って暮らしてるんだ。」
そう言ってから、宝田の方を見た。
宝田の方を、優しい顔をして見てきた・・・。
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