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「どこが普通なの。
うちのお母さんは順調におばちゃんになってるけど、宝田のお母さんなんて今でも30代に見える可愛さだから。」
「そこら辺も器用なんだろうね、身体ケアも器用にこなしちゃったんだろうね。」
そんなことを言いながら、宝田がモコモコの泡で顔を洗っている。
それには小さな声を出して笑ってしまった。
「宝田もそんな風になりそうだね。
私の方が順調にオバチャンになるよ。」
「良いじゃん、長峰のお母さんみたいなの。」
「どこが!!あんなんだからお父さんに好きになってもらえないんだよ!!
見た目も気にしなくなってきちゃったし、口だって悪いし!!」
「長峰って、本当に可哀想なくらいバカ舌だよね。
なんだろう、お父さんとお母さんの良い所も悪い所も混ざったのかな。」
宝田がそう言ってから立ち上がったので、そのタイミングで私も立ち上がった。
次は私が頭を洗っていく。
「キミヨから、うちらの夫婦の形をもう少し模索してみたらって言われた。」
「あ、それさっきサトシからも言われた。
サトシ、板東社長から説教されたらしい。」
「サトシ、説教されたの?」
「“離婚する覚悟も気持ちもないくせに一丁前に妻の仕事に対する情熱を踏みにじるな”って。
“キミヨがどんな気持ちと覚悟で高校を卒業してから店を持ったのか1番側で見てきて、そして2人で競い合いながらも協力しあって頑張ってきたんでしょ、キミヨの何を見てたんだ”だって。」
「やっぱり板東社長って格好良いな~。」
「“せっかく商店街に実家も自宅もあるんだから、みんなに子どもを育てて貰えばいい。
ここの商店街の子ども達はそうやって育てられて、みんなとても良い子達に育った。
親である自分達に出来ないことは、この商店街の他の誰かにお願いをすればいい。
子育てを親だけでやるには親にとっても子どもにとっても限界がある”って。」
子どもが小さな頃に離婚をした板東社長と須崎社長。
この商店街ではなく会社から近いマンションの隣同士に住み子ども2人を育てた。
その話を板東社長から詳しく聞いたことはないけれど、2人とも仕事をバリバリしてきた人達なので大変だったのだと思う。
「“私の旦那だったあの男は、私の仕事については誰よりも尊重してくれていた。
だから仕事ではどんなに張り合っていても、子育てについては絶対に一緒にやってくれていた。
あんたが私の旦那だったら私の方から即離婚を申し出てたところ”って説教されたらしく、納得は出来てないけどキミヨと離婚だけは絶対にしたくないからキミヨの仕事もちゃんと応援してるってさっきサトシが言ってた。」
「そうなんだ、さっきキミヨは須崎社長に対して“サトシがこんなこと言い出したら私は即離婚”って言ってたけどね!」
「珍しく良い話されてたのに、あの人色んなタイミングがヤバい人だね、相変わらず。
社長になった大切な時期に神社の拝殿の階段から転んで色んな所を酷い骨折したしさ!!」
「商店街のみんなでベロンベロンになって、須崎社長が板東社長と復縁出来るように神頼みしてたんでしょ?
2人が再婚してからお父さんから須崎社長が復縁したがってたのを聞いたから、あの2人が再婚した時は驚いたよね。」
「俺もそこは本当に気付かなかった!!
あの2人は俺と長峰、長峰のお父さんとお母さん以上に犬猿の仲だったし、マジで!!」
こんなに器用な男でも、板東社長と須崎社長のお互いの気持ちには気付かなかったらしい。
うちのお母さんは順調におばちゃんになってるけど、宝田のお母さんなんて今でも30代に見える可愛さだから。」
「そこら辺も器用なんだろうね、身体ケアも器用にこなしちゃったんだろうね。」
そんなことを言いながら、宝田がモコモコの泡で顔を洗っている。
それには小さな声を出して笑ってしまった。
「宝田もそんな風になりそうだね。
私の方が順調にオバチャンになるよ。」
「良いじゃん、長峰のお母さんみたいなの。」
「どこが!!あんなんだからお父さんに好きになってもらえないんだよ!!
見た目も気にしなくなってきちゃったし、口だって悪いし!!」
「長峰って、本当に可哀想なくらいバカ舌だよね。
なんだろう、お父さんとお母さんの良い所も悪い所も混ざったのかな。」
宝田がそう言ってから立ち上がったので、そのタイミングで私も立ち上がった。
次は私が頭を洗っていく。
「キミヨから、うちらの夫婦の形をもう少し模索してみたらって言われた。」
「あ、それさっきサトシからも言われた。
サトシ、板東社長から説教されたらしい。」
「サトシ、説教されたの?」
「“離婚する覚悟も気持ちもないくせに一丁前に妻の仕事に対する情熱を踏みにじるな”って。
“キミヨがどんな気持ちと覚悟で高校を卒業してから店を持ったのか1番側で見てきて、そして2人で競い合いながらも協力しあって頑張ってきたんでしょ、キミヨの何を見てたんだ”だって。」
「やっぱり板東社長って格好良いな~。」
「“せっかく商店街に実家も自宅もあるんだから、みんなに子どもを育てて貰えばいい。
ここの商店街の子ども達はそうやって育てられて、みんなとても良い子達に育った。
親である自分達に出来ないことは、この商店街の他の誰かにお願いをすればいい。
子育てを親だけでやるには親にとっても子どもにとっても限界がある”って。」
子どもが小さな頃に離婚をした板東社長と須崎社長。
この商店街ではなく会社から近いマンションの隣同士に住み子ども2人を育てた。
その話を板東社長から詳しく聞いたことはないけれど、2人とも仕事をバリバリしてきた人達なので大変だったのだと思う。
「“私の旦那だったあの男は、私の仕事については誰よりも尊重してくれていた。
だから仕事ではどんなに張り合っていても、子育てについては絶対に一緒にやってくれていた。
あんたが私の旦那だったら私の方から即離婚を申し出てたところ”って説教されたらしく、納得は出来てないけどキミヨと離婚だけは絶対にしたくないからキミヨの仕事もちゃんと応援してるってさっきサトシが言ってた。」
「そうなんだ、さっきキミヨは須崎社長に対して“サトシがこんなこと言い出したら私は即離婚”って言ってたけどね!」
「珍しく良い話されてたのに、あの人色んなタイミングがヤバい人だね、相変わらず。
社長になった大切な時期に神社の拝殿の階段から転んで色んな所を酷い骨折したしさ!!」
「商店街のみんなでベロンベロンになって、須崎社長が板東社長と復縁出来るように神頼みしてたんでしょ?
2人が再婚してからお父さんから須崎社長が復縁したがってたのを聞いたから、あの2人が再婚した時は驚いたよね。」
「俺もそこは本当に気付かなかった!!
あの2人は俺と長峰、長峰のお父さんとお母さん以上に犬猿の仲だったし、マジで!!」
こんなに器用な男でも、板東社長と須崎社長のお互いの気持ちには気付かなかったらしい。
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