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「ご両親、仲が悪いんですか?」
矢田さんが何故か私ではなくて宝田の方を見てそう聞いてきた。
宝田は少しだけ考えた様子になり・・・
「仲が悪いとも違いますね、犬猿の仲です。
まあ、僕と長峰もそうなんですけど。」
「うちらよりも何倍も仲が悪いでしょ、あの2人。」
「ご出身、東京っていうお話でしたよね?
すみません、気になったので調べてみました、“ゆきのうえ商店街”。」
矢田さんが私達にお茶をすすめてくれ、私と宝田はお茶を飲んだ。
「会長の松居から聞いたんですか?
僕達のこと。」
「松居先生からは何も聞いてないよ。」
「では・・・藤岡社長からですか?」
宝田が聞くと、矢田さんは驚いた顔をした。
「うちの社長と知り合いだった?」
「はい、昔からよく商店街に来てくださっていて、今でもたまに来ています。
あと、長峰の父親が藤岡ホールディングスに勤めていたこともあるので。」
「そうだったんだ、それは知らなかったな。」
矢田さんは笑いながらそう言って、ゆっくりと宝田と私の胸の辺りを指差してきた。
「僕も見えるんだよね、その人が何を持って生きているのか。
だから松居道場に通っていた。」
「・・・それで、“ゆきのうえ商店街”のことを?
確かに僕の胸にも長峰の胸にも商店街があるとは会長の松居から聞きましたけど、それがよく“ゆきのうえ商店街”だって分かりましたね。」
「松居先生、お歳だしね。
遠目だけど商店街のアーチに“ゆきのうえ商店街”って書かれてるのが僕には読めたから。」
矢田さんと宝田が、そんなよく分からない話をしていく。
矢田さんは指を下ろし、面白そうな顔で私達の胸の辺りを見詰めてくる。
「てっきり雪国の出身なのかと思ったよ。
沢山の雪だるまが、それもカラフルに色付けされいる雪だるまが商店街中に立っているから。」
そんな言葉には驚きながら矢田さんを見る。
「“ゆきのうえ商店街”を調べてみたら、雪が積もったらその光景が広がるらしいね。
SNSでも話題になってるらしいね。」
「そうですね、雪が積もれば今でも雪だるまが立ちます。
あれは絵の具で化粧をした雪だるまのお客さんなんです。」
「化粧か・・・。マツイ化粧品の宣伝?」
「いえ、昔商店街にいた幼馴染みの家が化粧品の店だったんです。
駅前に百貨店が建ったことによりその幼馴染みのお店にはお客さんが来なくなってしまって。
その幼馴染みの店で化粧品を買ったお客さんでいっぱいにさせたんです、小学校2年生の時に長峰が。」
宝田の言葉に、矢田さんは優しい笑顔で私のことを見てきた。
「使ったのは化粧品ではなくて、絵の具です。
弊社の社長、板東が画家になることを諦めた時に封印した絵の具。
それを長峰が板東にお願いをして出して貰いました。
当時、離婚直前で子どもを連れて実家に帰ってきていたんですよね。」
そんな初めて聞く話を宝田が普通に話した。
離婚直前で帰ってきていたことも、板東社長が絵の具を封印していたことも私は知らなかったから。
「社長の板東も“ゆきのうえ商店街”の出身です。」
「だからマツイ化粧品に入社をしたんだ?
その板東社長がマツイ化粧品の社長に就任したから。」
「はい、でもそれだけではありません。」
宝田が力強くそう言ってから、笑った。
「もう1人の社長、須崎も“ゆきのうえ商店街”の出身なので。
駄菓子屋の息子で、元不良の“女好きの竜”。
僕と長峰は高みを目指さないといけないので。
憧れでもあり怖い存在でもあるこの2人の元で、長峰と高みを目指すことに決めました。」
雪枝side..........
矢田さんが何故か私ではなくて宝田の方を見てそう聞いてきた。
宝田は少しだけ考えた様子になり・・・
「仲が悪いとも違いますね、犬猿の仲です。
まあ、僕と長峰もそうなんですけど。」
「うちらよりも何倍も仲が悪いでしょ、あの2人。」
「ご出身、東京っていうお話でしたよね?
すみません、気になったので調べてみました、“ゆきのうえ商店街”。」
矢田さんが私達にお茶をすすめてくれ、私と宝田はお茶を飲んだ。
「会長の松居から聞いたんですか?
僕達のこと。」
「松居先生からは何も聞いてないよ。」
「では・・・藤岡社長からですか?」
宝田が聞くと、矢田さんは驚いた顔をした。
「うちの社長と知り合いだった?」
「はい、昔からよく商店街に来てくださっていて、今でもたまに来ています。
あと、長峰の父親が藤岡ホールディングスに勤めていたこともあるので。」
「そうだったんだ、それは知らなかったな。」
矢田さんは笑いながらそう言って、ゆっくりと宝田と私の胸の辺りを指差してきた。
「僕も見えるんだよね、その人が何を持って生きているのか。
だから松居道場に通っていた。」
「・・・それで、“ゆきのうえ商店街”のことを?
確かに僕の胸にも長峰の胸にも商店街があるとは会長の松居から聞きましたけど、それがよく“ゆきのうえ商店街”だって分かりましたね。」
「松居先生、お歳だしね。
遠目だけど商店街のアーチに“ゆきのうえ商店街”って書かれてるのが僕には読めたから。」
矢田さんと宝田が、そんなよく分からない話をしていく。
矢田さんは指を下ろし、面白そうな顔で私達の胸の辺りを見詰めてくる。
「てっきり雪国の出身なのかと思ったよ。
沢山の雪だるまが、それもカラフルに色付けされいる雪だるまが商店街中に立っているから。」
そんな言葉には驚きながら矢田さんを見る。
「“ゆきのうえ商店街”を調べてみたら、雪が積もったらその光景が広がるらしいね。
SNSでも話題になってるらしいね。」
「そうですね、雪が積もれば今でも雪だるまが立ちます。
あれは絵の具で化粧をした雪だるまのお客さんなんです。」
「化粧か・・・。マツイ化粧品の宣伝?」
「いえ、昔商店街にいた幼馴染みの家が化粧品の店だったんです。
駅前に百貨店が建ったことによりその幼馴染みのお店にはお客さんが来なくなってしまって。
その幼馴染みの店で化粧品を買ったお客さんでいっぱいにさせたんです、小学校2年生の時に長峰が。」
宝田の言葉に、矢田さんは優しい笑顔で私のことを見てきた。
「使ったのは化粧品ではなくて、絵の具です。
弊社の社長、板東が画家になることを諦めた時に封印した絵の具。
それを長峰が板東にお願いをして出して貰いました。
当時、離婚直前で子どもを連れて実家に帰ってきていたんですよね。」
そんな初めて聞く話を宝田が普通に話した。
離婚直前で帰ってきていたことも、板東社長が絵の具を封印していたことも私は知らなかったから。
「社長の板東も“ゆきのうえ商店街”の出身です。」
「だからマツイ化粧品に入社をしたんだ?
その板東社長がマツイ化粧品の社長に就任したから。」
「はい、でもそれだけではありません。」
宝田が力強くそう言ってから、笑った。
「もう1人の社長、須崎も“ゆきのうえ商店街”の出身なので。
駄菓子屋の息子で、元不良の“女好きの竜”。
僕と長峰は高みを目指さないといけないので。
憧れでもあり怖い存在でもあるこの2人の元で、長峰と高みを目指すことに決めました。」
雪枝side..........
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