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「どうやって止めてきたの?」



「どうやってって・・・怒りながら正志の腕を引っ張って。」



「あの最中にそんな所まで近付いていったの!?
ヤバいね長峰、あの2人より長峰の方がヤバいって。」



「いや!!!まだアレは入ってはなかった!!!
入る直前だったけど!!!
なのに正志、私のことを無視して入れ始めたから流石に宝田を呼びに来た!!!」



「めっちゃガッツリ見てるじゃん!!」



「私だって見たくなかったけど、でも見えちゃってたんだもん!!!」



「そんな近付くからでしょ!!!」



「だって近付かないと止められないじゃん!!!」



「口で止めなよ!!!」



「止めたのに正志がそのまま続け始めたから慌てて止めに入ったの!!!」



この宝剣はそんなことにまで動いてしまうらしく、大笑いしか出来ない。



「笑ってないで止めてきてよ!!」



「もうそこまでいってたら遅いでしょ。」



「だから早くいってって言ったのに!!」



面白すぎて大笑いしていると、長峰は不満そうな顔で明らかに怒っている。



「俺達だって高校3年の時にエッチなことしたじゃん。」



「・・・したけど、ちょっとしただけだし。」



そう答えながら、怒った顔のままで動揺し始めた。
そんな反応が可愛いので、長峰の口をもっと動かせてみることにする。



「ちょっとだった?
あれ、ちょっとなんだ?」



「え・・・!?だって、最後までしてないし!!」



「最後までしたじゃん。」



「・・・してないじゃん!!
他の子と勘違いしてるでしょ、私とは最後までしてないから!!」
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