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大学2年、秋。



夜、自分の部屋で税理士試験の勉強をしていたら・・・



「宝田~!!!!」



と、あの大雪の日から俺を宝田と呼ぶようになった長峰が、俺の部屋に入るより先に俺を呼んできた。



それには小さく吹き出した。



「宝田!!早く来て!!」



勢いよく俺の部屋に入ってきた長峰。
俺の宝剣でもある雪の枝が大慌てでそんなことを言ってきた。



「どこに?」



「私の方の家!!」



「なんで?」



長くなりそうだったのでシャーペンを置いてから長峰の方を見た。
そんな俺に長峰は大慌てをしたまま口を開いた。



「してたの!!!早く!!!」



「してたって?・・・ああ、正志と真琴がセックスしてたのか。
真琴、昨日18歳になったしね。」



「え!?なんでそんなに冷静なの!?」



中学3年生だった2人に“真琴が18歳になったら”と言っていたので、むしろあれからちゃんと俺の言葉を守った正志に心の中で何度も頷いた。



「もう高校3年だし2人とも18歳だし、流石にいいでしょ。」



「いや、まだ高校生じゃん!!
早いって!!」



「そこまで早くもないでしょ、もし妊娠したとしても生まれる頃には高校卒業してるし。」



「あの2人大学行くんだよ!?
・・・そういうことでもなく、高校生じゃまだ早いって!!」



「そんなに止めたいなら雪枝が止めてきなよ。」



「とっくに止めてきたよ!!
たまたま部屋に入ったらエッチしようとしてたから、大慌てで止めに入ったよ!!」



その言葉には思わず大きく笑ってしまった。
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