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何を協力すれば良いのか翌日様子を見た。
でも、それが何かがサッパリ分からなかった。
器用な俺でも全く分からなくて、いつも通り須崎社長と鮫島光一と3人でランチに行ったり会議という名の雑談をしたり夜はまたクラブに連れていかれた。
これでは時間を無駄にしてしまうとすぐに分かったので、その翌日にすぐに鮫島光一を須崎社長が退席し誰もいなくなった社長室で声を掛けた。
「驚きました、会長のお孫さんだったんですね。」
完璧な営業スマイルの鮫島光一。
豊君とも理子ちゃんとも俺は知り合いで、桃子せんぱいのことは慕っている。
何を協力すればいいのか直接聞けると気を抜いた。
その瞬間、鮫島光一が俺を睨み付けてきた。
そして、胸ぐらを掴んだ・・・。
一気に息苦しくなり呼吸が出来なくなる。
それは実際の呼吸よりも鮫島光一が醸し出した空気で息が出来なくなった。
社会人としては俺の方が先輩だけど、男としてはこの男の方が経験してきた“何か”が違うとハッキリと分かった。
「お前、ふざけんなよ?」
「・・・何がですか?」
それが何かを確かめたくて、俺は鮫島光一を真っ直ぐと見ながら返事をした。
「須崎社長に、嘘偽の話をしてるんじゃねーよ。」
営業スマイルも敬語もなくなり、本当の鮫島光一がストレートにそんな言葉をぶつけてきた。
「そんなこと、僕は言ってませんけど。
後々仕事に支障が出てくる可能性もありますからね。
僕はそういうことはしません。」
「出まくってるだろ、支障が。
よく考えろ、よく考えてみろ、嘘偽の話をしてるよな?
お前、須崎社長に本当のことを言ってないよな?」
そう指摘をされ、何のことか高速で頭を回転させた。
唯一思い付くのはコレしかなかったので俺は聞いた。
「・・・そんな風に見えますか?」
「バレバレだよ、お前。
だから本当のことを言え。
お前が感じてる、本当のことを須崎社長に言え。」
それを言われてしまうと苦笑いしか出来ない。
「こっちにも・・・こっちの事情があるんだよね・・・。」
「俺にも俺の事情があるんだよ。」
そう言いながら、俺の胸ぐらから手を離し乱れた胸元を直しながら、鮫島光一は口を開いた。
「分かってるよな?
理子の兄貴だってことは、俺は黒住桃子の息子だからな?」
「驚いたよね、桃子せんぱいが会長の“娘”だって。
どんな繋がりなのかまでは知らないけど、年齢的にも本当のお母さんと息子じゃないんでしょ?」
俺がそう聞くと鮫島光一は満足そうに笑って口を開いた。
「血は繋がってない。
だから、結婚出来る。」
でも、それが何かがサッパリ分からなかった。
器用な俺でも全く分からなくて、いつも通り須崎社長と鮫島光一と3人でランチに行ったり会議という名の雑談をしたり夜はまたクラブに連れていかれた。
これでは時間を無駄にしてしまうとすぐに分かったので、その翌日にすぐに鮫島光一を須崎社長が退席し誰もいなくなった社長室で声を掛けた。
「驚きました、会長のお孫さんだったんですね。」
完璧な営業スマイルの鮫島光一。
豊君とも理子ちゃんとも俺は知り合いで、桃子せんぱいのことは慕っている。
何を協力すればいいのか直接聞けると気を抜いた。
その瞬間、鮫島光一が俺を睨み付けてきた。
そして、胸ぐらを掴んだ・・・。
一気に息苦しくなり呼吸が出来なくなる。
それは実際の呼吸よりも鮫島光一が醸し出した空気で息が出来なくなった。
社会人としては俺の方が先輩だけど、男としてはこの男の方が経験してきた“何か”が違うとハッキリと分かった。
「お前、ふざけんなよ?」
「・・・何がですか?」
それが何かを確かめたくて、俺は鮫島光一を真っ直ぐと見ながら返事をした。
「須崎社長に、嘘偽の話をしてるんじゃねーよ。」
営業スマイルも敬語もなくなり、本当の鮫島光一がストレートにそんな言葉をぶつけてきた。
「そんなこと、僕は言ってませんけど。
後々仕事に支障が出てくる可能性もありますからね。
僕はそういうことはしません。」
「出まくってるだろ、支障が。
よく考えろ、よく考えてみろ、嘘偽の話をしてるよな?
お前、須崎社長に本当のことを言ってないよな?」
そう指摘をされ、何のことか高速で頭を回転させた。
唯一思い付くのはコレしかなかったので俺は聞いた。
「・・・そんな風に見えますか?」
「バレバレだよ、お前。
だから本当のことを言え。
お前が感じてる、本当のことを須崎社長に言え。」
それを言われてしまうと苦笑いしか出来ない。
「こっちにも・・・こっちの事情があるんだよね・・・。」
「俺にも俺の事情があるんだよ。」
そう言いながら、俺の胸ぐらから手を離し乱れた胸元を直しながら、鮫島光一は口を開いた。
「分かってるよな?
理子の兄貴だってことは、俺は黒住桃子の息子だからな?」
「驚いたよね、桃子せんぱいが会長の“娘”だって。
どんな繋がりなのかまでは知らないけど、年齢的にも本当のお母さんと息子じゃないんでしょ?」
俺がそう聞くと鮫島光一は満足そうに笑って口を開いた。
「血は繋がってない。
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