18 / 165
1
1-18
しおりを挟む
社長室がある階でエレベーターの扉が開き、山ノ内が“開”ボタンを押して私が降りるのを待っている。
「最低・・・言ったの?」
「妊娠の可能性のことは言っていない。」
「じゃあ・・・何を言ったの?」
私が聞くと山ノ内が私の背中をソッと押して、エレベーターを出るように促す。
その背中の手に、ゾワゾワと嫌悪感を抱いてしまう。
「触らないで。1人で歩ける。」
「葛西さん・・・。」
「私は、1人で歩ける。」
そう言って山ノ内を睨み付け、先に社長室にノックもせず入る。
山ノ内は後から、“失礼致します”と言ってお辞儀をして入ってきた。
そんな私と山ノ内を、社長が少し驚いた顔で見ている。
私は社長に何も言わず、応接ソファーに座り足を組んで・・・腕まで組んだ。
そして・・・山ノ内が私の隣に座る。
社長は私と山ノ内の前に、困った顔をしながら腰を掛け・・・
何も、言わない・・・。
私の顔をジッと見てきて、その困った顔がイライラするので声を上げた。
「なに!?クソ親父!!!」
「最低・・・言ったの?」
「妊娠の可能性のことは言っていない。」
「じゃあ・・・何を言ったの?」
私が聞くと山ノ内が私の背中をソッと押して、エレベーターを出るように促す。
その背中の手に、ゾワゾワと嫌悪感を抱いてしまう。
「触らないで。1人で歩ける。」
「葛西さん・・・。」
「私は、1人で歩ける。」
そう言って山ノ内を睨み付け、先に社長室にノックもせず入る。
山ノ内は後から、“失礼致します”と言ってお辞儀をして入ってきた。
そんな私と山ノ内を、社長が少し驚いた顔で見ている。
私は社長に何も言わず、応接ソファーに座り足を組んで・・・腕まで組んだ。
そして・・・山ノ内が私の隣に座る。
社長は私と山ノ内の前に、困った顔をしながら腰を掛け・・・
何も、言わない・・・。
私の顔をジッと見てきて、その困った顔がイライラするので声を上げた。
「なに!?クソ親父!!!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
17
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる