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チェーン店のカラオケ屋の中、お酒と少しのオツマミだけを頼む。
「こういうカラオケ店によく来るんだ?」
「お客様によってね。
VIPルームのあるカラオケ店に連れて行ってくれるお客様もいるけど、こういうお店のお客様もいる。」
「うちの会社の社員は?」
山ノ内が私を見詰めながら、そんなことを聞いてくる。
それには・・・少しだけ、手が震える。
「そんなことわざわざ聞かないでよ。」
この人は・・・私が、お客様と身体の関係になっていると思っている。
そう・・・思っている・・・。
そんなことを・・・この人に思われていた・・・。
だから、あんな発言をしてきた・・・。
だから、あんなことを言ってきた・・・。
少し震える手で、タッチパネルを操作し演歌を入れた・・・。
メロディーを聞きながらマイクを持ち、立ち上がる・・・。
そして、空気を・・・吸い込む・・・。
拓実を見ながら、吸い込んだ空気を吐き出した・・・。
腹に力を入れて、吐き出した・・・。
タバコを吸っていないから目には見えないけれど、吐き出した・・・。
恋の演歌を・・・。
失恋の演歌を・・・。
「こういうカラオケ店によく来るんだ?」
「お客様によってね。
VIPルームのあるカラオケ店に連れて行ってくれるお客様もいるけど、こういうお店のお客様もいる。」
「うちの会社の社員は?」
山ノ内が私を見詰めながら、そんなことを聞いてくる。
それには・・・少しだけ、手が震える。
「そんなことわざわざ聞かないでよ。」
この人は・・・私が、お客様と身体の関係になっていると思っている。
そう・・・思っている・・・。
そんなことを・・・この人に思われていた・・・。
だから、あんな発言をしてきた・・・。
だから、あんなことを言ってきた・・・。
少し震える手で、タッチパネルを操作し演歌を入れた・・・。
メロディーを聞きながらマイクを持ち、立ち上がる・・・。
そして、空気を・・・吸い込む・・・。
拓実を見ながら、吸い込んだ空気を吐き出した・・・。
腹に力を入れて、吐き出した・・・。
タバコを吸っていないから目には見えないけれど、吐き出した・・・。
恋の演歌を・・・。
失恋の演歌を・・・。
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