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“負けないから”
なんて言ったけれど・・・
信じられないことに、私が歌う演歌を全て・・・拓実が次に歌った。
私の演歌は、ママから教えてもらった演歌で・・・。
教えてもらったというか、自然に覚えた演歌で・・・。
全然有名ではない古い演歌もあるのに、その全てを拓実も歌った・・・。
私よりも上手く・・・。
私よりも重く・・・。
それらは全てが私に響いた・・・。
軽かった私の人生に、拓実の歌が響いた・・・。
もう何度目か分からない号泣をしていると、拓実が私のすぐ近くに座った。
さっきまでは結構離れて座っていたのに、すぐ近くに・・・。
泣きながら拓実を見ると、拓実は少し困った顔をしていて・・・
「こんなに泣かせちゃうと、悪いことをしている気分になるね。」
「全然悪くない。
むしろ・・・ありがとう・・・。
凄い、響いた・・・。
拓実の歌が、凄い響いた・・・。」
まだ泣き止むことの出来ないくらいの響きで、私は何度も深呼吸を繰り返す。
随分前にお酒は全てなくなっていて、泣きすぎたからかお腹も空いていた・・・。
涙で濡れている手で、拓実の手を握る。
「ご飯、連れて行ってあげる。
この街で1番美味しいご飯を食べさせてくれるお店。」
なんて言ったけれど・・・
信じられないことに、私が歌う演歌を全て・・・拓実が次に歌った。
私の演歌は、ママから教えてもらった演歌で・・・。
教えてもらったというか、自然に覚えた演歌で・・・。
全然有名ではない古い演歌もあるのに、その全てを拓実も歌った・・・。
私よりも上手く・・・。
私よりも重く・・・。
それらは全てが私に響いた・・・。
軽かった私の人生に、拓実の歌が響いた・・・。
もう何度目か分からない号泣をしていると、拓実が私のすぐ近くに座った。
さっきまでは結構離れて座っていたのに、すぐ近くに・・・。
泣きながら拓実を見ると、拓実は少し困った顔をしていて・・・
「こんなに泣かせちゃうと、悪いことをしている気分になるね。」
「全然悪くない。
むしろ・・・ありがとう・・・。
凄い、響いた・・・。
拓実の歌が、凄い響いた・・・。」
まだ泣き止むことの出来ないくらいの響きで、私は何度も深呼吸を繰り返す。
随分前にお酒は全てなくなっていて、泣きすぎたからかお腹も空いていた・・・。
涙で濡れている手で、拓実の手を握る。
「ご飯、連れて行ってあげる。
この街で1番美味しいご飯を食べさせてくれるお店。」
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