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じいちゃんは優しい笑顔で笑いながら、ばあちゃんの手を両手でしっかり握る。
「小太郎・・・結婚してあげられなくて、ごめんね・・・。」
「いいんだよ。
そうじゃなければ夜の女は務まらない。」
ばあちゃんの目からは、涙が沢山流れてきた・・・。
「峰子のこと、よろしくね・・・。
あの子は本当に強いから1人でも歩ける・・・。
たまには顔出してやって・・・。」
「うん。たまにスナックに遊びにいくよ。」
「小太郎・・・。
また、一緒に生きたい・・・。
私はまた、小太郎と一緒に生きたい・・・。」
ばあちゃんはそう言いながら、ボロボロと泣く・・・。
「また一緒に生きていこう。
また、僕が一緒に歩くから。」
ボロボロと泣きながら、ばあちゃんが小さく何度も頷いた・・・。
「迎えにくるから・・・。
その時までは、ここで・・・みんなのことお願いね・・・。
絶対に、迎えにくるから・・・。」
「分かった。」
そう言って、ばあちゃんとじいちゃんが見詰め合った時・・・
救急車のサイレンが聞こえてきた・・・。
その時、ばあちゃんが叫んだ・・・。
大きな大きな声で、叫んだ・・・。
「立ちな!!!!歩くんだよ!!!!!」
.
「小太郎・・・結婚してあげられなくて、ごめんね・・・。」
「いいんだよ。
そうじゃなければ夜の女は務まらない。」
ばあちゃんの目からは、涙が沢山流れてきた・・・。
「峰子のこと、よろしくね・・・。
あの子は本当に強いから1人でも歩ける・・・。
たまには顔出してやって・・・。」
「うん。たまにスナックに遊びにいくよ。」
「小太郎・・・。
また、一緒に生きたい・・・。
私はまた、小太郎と一緒に生きたい・・・。」
ばあちゃんはそう言いながら、ボロボロと泣く・・・。
「また一緒に生きていこう。
また、僕が一緒に歩くから。」
ボロボロと泣きながら、ばあちゃんが小さく何度も頷いた・・・。
「迎えにくるから・・・。
その時までは、ここで・・・みんなのことお願いね・・・。
絶対に、迎えにくるから・・・。」
「分かった。」
そう言って、ばあちゃんとじいちゃんが見詰め合った時・・・
救急車のサイレンが聞こえてきた・・・。
その時、ばあちゃんが叫んだ・・・。
大きな大きな声で、叫んだ・・・。
「立ちな!!!!歩くんだよ!!!!!」
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