【完】タバコの煙を吸い込んで

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8-1

響歌side.....



“僕と時子ちゃんの孫なんだよ”



爺さんがそう言って、私は愕然とした。
拓実と私の血の関係で結婚出来るのか・・・
なんでそんな大切なことを今更言うのか・・・
拓実は知っていたのか・・・
クソ親父は・・・
ママは・・・



色々なことを考えながら震える両手で口を覆った。
震えている口を覆った。



そしたら、拓実が話してくれた・・・。
優しい笑顔で・・・。
嬉しそうな笑顔で・・・。
幸せそうな笑顔で・・・。
どこか、懐かしそうな笑顔で・・・。




「なんだ、山ノ内さんの息子か！！！」



私の隣でママが大きな声で笑った。
ママも知らなかったことに大きな溜め息を吐く。