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小学校3年生
気付いた頃から、私はお節介なタイプだった。
困っている人や泣いている人を見たら放っておけない、そんなタイプで・・・。
そんな私の前に、強敵が現れた・・・
「毎回毎回忘れ物をして!!!
そんなにやる気がないなら、学校来るのやめなさいよ!!!!」
担任の眞砂(まさご)先生が叫ぶように怒鳴り・・・
また隣の席の男の子、加瀬勝也の腕を引っ張り立たせようとする。
勝也は毎回静かに抵抗をして、その度に何も言わず椅子に座り直す。
「忘れ物ばっかりする人間には、学校に来る“資格”はない!!」
何度もそう叫び、怒鳴り、その授業はそれで終わってしまった・・・。
休み時間になり、私は勝也に話し掛ける。
「勝也・・・大丈夫?」
「うん、大丈夫。莉央こそ、大丈夫?
いつも俺の隣の席で・・・1学期だけじゃなくて、2学期になってからもだな。」
勝也が笑いながら私の心配をしてくれる。
勝也とは、1・2年生の時も同じクラスで。
その時はそこまで話したことはなかったけど・・・こんなに忘れ物をしていた記憶はない。
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小学校3年生
気付いた頃から、私はお節介なタイプだった。
困っている人や泣いている人を見たら放っておけない、そんなタイプで・・・。
そんな私の前に、強敵が現れた・・・
「毎回毎回忘れ物をして!!!
そんなにやる気がないなら、学校来るのやめなさいよ!!!!」
担任の眞砂(まさご)先生が叫ぶように怒鳴り・・・
また隣の席の男の子、加瀬勝也の腕を引っ張り立たせようとする。
勝也は毎回静かに抵抗をして、その度に何も言わず椅子に座り直す。
「忘れ物ばっかりする人間には、学校に来る“資格”はない!!」
何度もそう叫び、怒鳴り、その授業はそれで終わってしまった・・・。
休み時間になり、私は勝也に話し掛ける。
「勝也・・・大丈夫?」
「うん、大丈夫。莉央こそ、大丈夫?
いつも俺の隣の席で・・・1学期だけじゃなくて、2学期になってからもだな。」
勝也が笑いながら私の心配をしてくれる。
勝也とは、1・2年生の時も同じクラスで。
その時はそこまで話したことはなかったけど・・・こんなに忘れ物をしていた記憶はない。
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