【完】ムラムラムラモヤモヤモヤ今日も秘書は止まらない

Bu-cha

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バレンタインの日の夜ご飯は、クリームシチューだった。
お父さんが生きていた時の、最後のバレンタインの日と同じだった。




失敗してばかりの“お母さん”が、素を使うから大丈夫と言っていたのに・・・
やっぱりジャガイモもなかったし、茶色くなったクリームシチューで・・・。





莉央が作ってくれた“お母さん”と同じクリームシチューを見た時・・・
やっぱり、やっぱり、俺だけの莉央でいてほしいと、思った。





その覚悟でいたけど、改めて強く思った・・・。





だから、“資格”はないからせめて“金”だけでも安定した状態にしたかった。
莉央には申し訳ないけど、樹里の大学生活が終わるまでは・・・この不安定な関係かもしれないけど、傍にいたかった。




あと、1年ちょっとだ・・・。
あと1年ちょっと経ったら、俺は莉央の・・・莉央の・・・っっ




そこまで考えて、またそれ以上は考えるのを止めておいた。





「社長、ご存知だったんですか?
“美マネ”と加瀬君とのこと。」




突然出てきた男性社員からの“美マネ”という言葉に少し驚いたけど・・・この社長さんのことだからまた変なあだ名を付けているんだと思った。







そしたら、社長さんが大笑いしながら、俺の背中をバンバンと叩き・・・










「勝也は、俺の店の“シェフ”だからな!!」






と、レストランでの俺のあだ名を言った。
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