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少し立ち上がり、勝也の顔の前でギュッと抱き締めると・・・
震える両手で私を抱き締め・・・私のそこまで膨らんでいない胸に顔を付けて・・・
“勝也”は泣いていた・・・。
“勝也”は、泣いていた・・・。
少しだけ、声を出して・・・。
そんな勝也を見ながら、考える・・・。
どうやったら、“資格”をあげられるんだろう・・・。
どんな“資格”を、あげればいいんだろう・・・。
考えて・・・
考えて・・・
考えた・・・。
それでもやっぱり、分からなくて・・・。
私は、私の胸の中で泣き続ける“勝也”を、見る・・・。
“勝也”を・・・
“勝也”を・・・
写真の中のお父さんの顔と似ていない“勝也”を・・・
“樹里”ちゃんとソックリな顔をしている“勝也”を・・・
“勝也”を、もう1度見る・・・。
今度は・・・次は、角度を変えて・・・
よく、見る・・・。
そして、伝えた・・・。
「今年のクリスマスプレゼント、“シェフ”の勝也からのプレゼントは我慢する。
だから、私にちょうだい?
私に・・・私に・・・1つだけ、“勝也”からプレゼントを、ちょうだい?」
震える両手で私を抱き締め・・・私のそこまで膨らんでいない胸に顔を付けて・・・
“勝也”は泣いていた・・・。
“勝也”は、泣いていた・・・。
少しだけ、声を出して・・・。
そんな勝也を見ながら、考える・・・。
どうやったら、“資格”をあげられるんだろう・・・。
どんな“資格”を、あげればいいんだろう・・・。
考えて・・・
考えて・・・
考えた・・・。
それでもやっぱり、分からなくて・・・。
私は、私の胸の中で泣き続ける“勝也”を、見る・・・。
“勝也”を・・・
“勝也”を・・・
写真の中のお父さんの顔と似ていない“勝也”を・・・
“樹里”ちゃんとソックリな顔をしている“勝也”を・・・
“勝也”を、もう1度見る・・・。
今度は・・・次は、角度を変えて・・・
よく、見る・・・。
そして、伝えた・・・。
「今年のクリスマスプレゼント、“シェフ”の勝也からのプレゼントは我慢する。
だから、私にちょうだい?
私に・・・私に・・・1つだけ、“勝也”からプレゼントを、ちょうだい?」
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