その理由を教えて

Bu-cha

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家に帰りリビングのソファー、そこでスマホでゲームをしている龍二の隣に座った。



「ほら龍二、この子は?」



「無理。」



「え~?実物もっと可愛いよ?」



今日撮った何枚かの写真を龍二に見せていくけど、龍二は一切興味がない様子で答えていく。



「ん~,じゃあこの子!」



「無理。」



「もう!今のは見てないじゃん!」



龍二が写真も見ないで返事をしたのでそれには怒ると、何故か龍二の方がもっと怒った顔をした。



「俺の彼女作りを手伝う余裕があるのかよ?」



「だって、龍二に早く彼女を作ってもらわないと・・・。」



「作ってもらわないと?」



「溜まってるんでしょ?
妹のあたしを使っちゃうくらい!!」



そう叫んだ瞬間、龍二に引き寄せられたかと思ったら抱き締められてしまった。



「うん、溜まってる。」



「うん・・・・でしょ?」



そしたら、まさかの龍二に耳を噛まれ身体がビクンッとなってしまった。



「杏は?」



「あたしが?」



「杏も溜まってる?」



「どれだけバカなの!?
あたしは猿の龍二とは違うから!!」



そう叫んで龍二の胸を押すけど、龍二にもっと強く抱き締められた。



それにはどんどん焦ってくる。



“どうしよう・・・。”



その言葉がまたグルグルと頭の中を回っていく。



「龍二、放して・・・・。」



「誰ならいいんだよ?」



「そういう問題じゃないからさぁ・・・・。」



「じゃあ,俺でもいいだろ・・・・・。」



またこのやり取りをされ・・・



信じられないことに、首筋に唇を近付けてきた・・・。
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