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その日の夜、601号室のリビングでキャンバスに絵を描いていると玄関の扉が開いた音が聞こえた。
ドカドカと歩く音とジャラジャラと鍵がぶつかり合う音も聞こえたので父さんだと分かる。
時計を見ると夜12時前、大企業の社長は大変らしい。
「夏夜、まだ絵描いてたのか。
風呂入ってベッドで抜いて早く寝ろよ?」
「帰って来て早々に下ネタぶち込んでくるなよ、気持ち悪いだろ。」
「・・・俺の顔が気持ち悪いって言ったな!?」
「言ってねーよ!!
思ってはいるけど言ってねーから!!」
「今言っただろ!!!」
「どんな罠だよ面倒くせーな!!!」
6歳上の兄貴が大学生になるとすぐに家を出された。
口調や話す内容に物凄く気を付けていた父さんは、子どもが俺だけになると急にこんな感じだけになった。
「兄貴がいた時と変わりすぎだろ!!
それまではたまにしか出してなかったのに!!」
「一夜がいるからもういいだろ!!
夏夜は6歳も下だから多分もう関係ないだろ!!」
「何が?」
「“ゆきのうえ商店街”!!
色々あるんだよあそこは。」
「そうなんだ?
ガキの頃に数回しか行ったことねーならな。
今度行ってみようかな、SNSでも話題になってるし。」
「行くな。」
父さんがまたそう言ってくる。
「あそこには最強の子ども達がいるからな。
あいつらとつるむと1人でも戦える奴にはなれない。」
「またその話かよ、誰と戦うんだよ。」
「守りたいと思ったモノを守る為に、幸せにしたいと思ったモノを幸せにする為に、戦う時が来るもんなんだよ。
この世界は弱肉強食だからな。
強い者が生き残り弱い者は食われる。」
小さな頃はそれに頷いてもいたけれど、今となっては何もピンッとこない話だった。
長々と説教されるだけなのであとは無視をしていると、座る俺の横に父さんが立ってキャンバスを見下ろした。
「お母さん、早く完成させろよ!!」
ドカドカと歩く音とジャラジャラと鍵がぶつかり合う音も聞こえたので父さんだと分かる。
時計を見ると夜12時前、大企業の社長は大変らしい。
「夏夜、まだ絵描いてたのか。
風呂入ってベッドで抜いて早く寝ろよ?」
「帰って来て早々に下ネタぶち込んでくるなよ、気持ち悪いだろ。」
「・・・俺の顔が気持ち悪いって言ったな!?」
「言ってねーよ!!
思ってはいるけど言ってねーから!!」
「今言っただろ!!!」
「どんな罠だよ面倒くせーな!!!」
6歳上の兄貴が大学生になるとすぐに家を出された。
口調や話す内容に物凄く気を付けていた父さんは、子どもが俺だけになると急にこんな感じだけになった。
「兄貴がいた時と変わりすぎだろ!!
それまではたまにしか出してなかったのに!!」
「一夜がいるからもういいだろ!!
夏夜は6歳も下だから多分もう関係ないだろ!!」
「何が?」
「“ゆきのうえ商店街”!!
色々あるんだよあそこは。」
「そうなんだ?
ガキの頃に数回しか行ったことねーならな。
今度行ってみようかな、SNSでも話題になってるし。」
「行くな。」
父さんがまたそう言ってくる。
「あそこには最強の子ども達がいるからな。
あいつらとつるむと1人でも戦える奴にはなれない。」
「またその話かよ、誰と戦うんだよ。」
「守りたいと思ったモノを守る為に、幸せにしたいと思ったモノを幸せにする為に、戦う時が来るもんなんだよ。
この世界は弱肉強食だからな。
強い者が生き残り弱い者は食われる。」
小さな頃はそれに頷いてもいたけれど、今となっては何もピンッとこない話だった。
長々と説教されるだけなのであとは無視をしていると、座る俺の横に父さんが立ってキャンバスを見下ろした。
「お母さん、早く完成させろよ!!」
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