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「先生、これって先生の絵ですよね?」
高校の美術室、授業が終わった後に女子生徒がスマホの画面を俺に見せてきた。
「堂々とスマホを見せてくるなよ、没収しないといけねーだろ。」
この春に大学を卒業し、俺は高校の美術の非常勤講師として働きだしていた。
周りに生徒はもういなくなっていたけれど、それでもこの女子生徒に注意をする。
「だってこの絵を先生に見て貰いたかったんだもん。
これって先生が描いた絵ですよね?
お父さんが“すざきかやっていう人の絵”って言ってて、高校に入ったら美術の先生が須崎夏夜でめーっちゃビックリした!」
俺に注意をされてもスマホを隠すことなく、もっとそのスマホを俺に近付けてきた。
その画面の中にある絵を見て俺は素直に頷く。
「俺の絵だな。」
俺が描いた“あの頃”のカヤがステンドグラスの世界の中にいた。
「やっぱり~!!
帰ったらお父さんに言います!!
こんなに若くてイケメンだって知ったらお父さんビックリする~!!」
そんなことを言って明らかに俺にスマホを向けてきたので、そのスマホを没収した。
「あ~・・・!!!」
「勝手に写真を撮るな!!」
勝手にカヤの絵を描き勝手に売っている俺がそんなことを言う。
そんな俺を女子生徒が不貞腐れた顔をしながらも目を輝かせて見てきた。
「“すざきかや”にずっとお礼を言いたかったんだよね。」
「お礼?」
「うち、小さな工場をやってて。
私がこの高校に合格したのは良かったんだけど、実は上手くいってなかったみたいで。」
女子生徒がそんな話を始め、美術室より向こう側・・・どこか遠くに視線を移した。
「お父さんが私に頭を下げて謝ってきたの。
私立の高校じゃなくて公立の高校にして欲しいって。」
「お前、この高校にいるじゃん。」
「うん、いる。」
女子生徒が嬉しそうな顔で俺のことを見上げてきた。
「その日の夜にお父さんが買ってきてくれたの。
この高校のあのステンドグラスと同じような絵が描かれているその絵を。」
高校の美術室、授業が終わった後に女子生徒がスマホの画面を俺に見せてきた。
「堂々とスマホを見せてくるなよ、没収しないといけねーだろ。」
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周りに生徒はもういなくなっていたけれど、それでもこの女子生徒に注意をする。
「だってこの絵を先生に見て貰いたかったんだもん。
これって先生が描いた絵ですよね?
お父さんが“すざきかやっていう人の絵”って言ってて、高校に入ったら美術の先生が須崎夏夜でめーっちゃビックリした!」
俺に注意をされてもスマホを隠すことなく、もっとそのスマホを俺に近付けてきた。
その画面の中にある絵を見て俺は素直に頷く。
「俺の絵だな。」
俺が描いた“あの頃”のカヤがステンドグラスの世界の中にいた。
「やっぱり~!!
帰ったらお父さんに言います!!
こんなに若くてイケメンだって知ったらお父さんビックリする~!!」
そんなことを言って明らかに俺にスマホを向けてきたので、そのスマホを没収した。
「あ~・・・!!!」
「勝手に写真を撮るな!!」
勝手にカヤの絵を描き勝手に売っている俺がそんなことを言う。
そんな俺を女子生徒が不貞腐れた顔をしながらも目を輝かせて見てきた。
「“すざきかや”にずっとお礼を言いたかったんだよね。」
「お礼?」
「うち、小さな工場をやってて。
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「お前、この高校にいるじゃん。」
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