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日曜日
マンションの裏の方にある土手に今日も来た。
ここは幼馴染み達に“何か”があると来ていた場所で、俺自身に“何か”があって来たのは今回が初めてだった。
あぐらをかき夏の夜の空の黒を見上げる。
ずっとずっと見上げる。
上書きをする為に・・・。
“会長”をこの黒で上書きする為に・・・。
“普通”の女の子だった“会長”をなかったことにする為に・・・。
何度も何度も上書きをしようとするのに、“会長”の姿は消えてはくれなかった。
今日も消えてはくれなかった。
この心臓があまりにも痛くなってくる。
深く深く深く、強く強く強く痛くなってくる。
それを今日も感じポケットからスマホを取り出し電話を掛けた。
こんな風になって電話を掛けたのは初めてだった。
どうしても声が聞きたいと思ってしまった。
日曜日の今日も仕事で忙しいかもしれないけれど、それでも電話を掛けた。
『どうした!!!』
少しだけ長めの機械音の後にうるさすぎる声が俺の耳に入ってきた。
その声を聞き自然と口角が上がった。
「父さん、俺、絵が描けなくなった・・・。」
『なんだそんなことかよ!!
お前から電話とか初めてだからビビッただろ!!』
「そんなことじゃないだろ、俺の仕事なのに。」
小さく笑いながら答えると、父さんは大笑いした。
『何が仕事だよ、ただ絵を描いてるだけだろ!!』
「うわ、ひど・・・。」
『俺に電話を掛けてくる時間があるなら女の子に慰めて貰えって!!
こんな不細工な父親じゃなくて!!
“夏の夜の、天使”に!!』
「この前、俺とセックスしてくれないか言ってみたけどダメだった。」
“会長”に頼むしかなかった。
“あの頃”の“カヤ”と、“夏の夜”の“カヤ”ともう1度会う為には、“会長”に頼むしかなかった。
だってもう“カヤ”はいないから。
俺の好きな“カヤ”はいなくなってしまったから。
俺の“本当に好きな女の子のカヤ”はいなくなってしまった。
「2回目のセックスは出来なかった・・・。
父さんは母さんと2回目のセックスも出来ただろうけど、俺は出来なかった・・・。」
マンションの裏の方にある土手に今日も来た。
ここは幼馴染み達に“何か”があると来ていた場所で、俺自身に“何か”があって来たのは今回が初めてだった。
あぐらをかき夏の夜の空の黒を見上げる。
ずっとずっと見上げる。
上書きをする為に・・・。
“会長”をこの黒で上書きする為に・・・。
“普通”の女の子だった“会長”をなかったことにする為に・・・。
何度も何度も上書きをしようとするのに、“会長”の姿は消えてはくれなかった。
今日も消えてはくれなかった。
この心臓があまりにも痛くなってくる。
深く深く深く、強く強く強く痛くなってくる。
それを今日も感じポケットからスマホを取り出し電話を掛けた。
こんな風になって電話を掛けたのは初めてだった。
どうしても声が聞きたいと思ってしまった。
日曜日の今日も仕事で忙しいかもしれないけれど、それでも電話を掛けた。
『どうした!!!』
少しだけ長めの機械音の後にうるさすぎる声が俺の耳に入ってきた。
その声を聞き自然と口角が上がった。
「父さん、俺、絵が描けなくなった・・・。」
『なんだそんなことかよ!!
お前から電話とか初めてだからビビッただろ!!』
「そんなことじゃないだろ、俺の仕事なのに。」
小さく笑いながら答えると、父さんは大笑いした。
『何が仕事だよ、ただ絵を描いてるだけだろ!!』
「うわ、ひど・・・。」
『俺に電話を掛けてくる時間があるなら女の子に慰めて貰えって!!
こんな不細工な父親じゃなくて!!
“夏の夜の、天使”に!!』
「この前、俺とセックスしてくれないか言ってみたけどダメだった。」
“会長”に頼むしかなかった。
“あの頃”の“カヤ”と、“夏の夜”の“カヤ”ともう1度会う為には、“会長”に頼むしかなかった。
だってもう“カヤ”はいないから。
俺の好きな“カヤ”はいなくなってしまったから。
俺の“本当に好きな女の子のカヤ”はいなくなってしまった。
「2回目のセックスは出来なかった・・・。
父さんは母さんと2回目のセックスも出来ただろうけど、俺は出来なかった・・・。」
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