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もうすぐ入社3年目の3月下旬。
経理部の月末は毎月大変で・・・。



遅くなったお昼ご飯を食べようと、お弁当箱を持って食堂に向かう。



その時・・・



向こうから歩いてきた人を見て、人よりきっと小さな心臓がキュッと、更に小さくなった気がした。



意識をしながら、少し下を向き床を見ながら歩く。



私の左をこの人の大きな足が通り過ぎたのを見て、やっと止めていた息を吐く。




「水沢(みずさわ)さん・・・」




名字を呼ばれ、驚き・・・




私は、振り返れずにいた・・・。
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