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「水沢さん、お疲れ様・・・。」
9階でエレベーターを待っていたら、青田さんが隣に立ってきた。
わたしはドキリとし、「お疲れ様です。」と青田さんを見ずに答えた。
そんなわたしの隣で、青田さんが太い腕を組んだのが分かった。
酷く、気に入らない。
いつものように出てこようとする何かを、慌てて我慢する。
「今日は・・・」
先に話し掛けてきたのは青田さん。
「良い天気だね?」
「・・・そうですね。」
エレベーターの扉が開き、青田さんがドアを押さえわたしを先に乗せてくれる。
ペコリとお辞儀をして、先に乗り込む。
青田さんが後から乗り込み、扉が閉まっていく中、わたしはボタンを押そうと手を伸ばし・・・
青田さんの大きな手が、わたしが押そうとしたエレベーターのボタンを覆ってしまった。
そして、行き先のボタンが押されないまま、エレベーターの扉が閉まる。
動かないエレベーター。
無言のエレベーターの中。
「あのさ・・・」
口を開いたのは青田さん。
「俺・・・水沢さんのこと、怖がらせてたみたいで・・・ごめん。」
9階でエレベーターを待っていたら、青田さんが隣に立ってきた。
わたしはドキリとし、「お疲れ様です。」と青田さんを見ずに答えた。
そんなわたしの隣で、青田さんが太い腕を組んだのが分かった。
酷く、気に入らない。
いつものように出てこようとする何かを、慌てて我慢する。
「今日は・・・」
先に話し掛けてきたのは青田さん。
「良い天気だね?」
「・・・そうですね。」
エレベーターの扉が開き、青田さんがドアを押さえわたしを先に乗せてくれる。
ペコリとお辞儀をして、先に乗り込む。
青田さんが後から乗り込み、扉が閉まっていく中、わたしはボタンを押そうと手を伸ばし・・・
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