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「健吾君、張り切ってるね~」
隣に立つ女の人が試合を見ながらそう言うと、他の2人の女の人も笑いながら頷く。
わたしは全然バスケットボールに詳しくないし、青田さんの今までも知らないので何て答えていいか分からず。
「青田さん、サボってないの?
あんな所に突っ立ってて良いものなんですか?」
他の人達は結構キビキビ動いているのに、青田さんはよくコートの端で突っ立っていて。
それを聞いたわたしに、女の人達が数秒静かになり・・・
3人でクスクスと笑い出した。
「のんちゃんってさ、見た目は可愛いのに、なんか凄いね?」
「分かります!!私、ハマっちゃうかも!!」
「月に2回は試合あるし、また来てよ!」
バスケットボールを詳しく知らないので、どうやら変なことを言ってしまったよう。
女の人達が楽しそうに笑い、わたしを見下ろしている。
「のんちゃんって何の仕事してるの?」
「経理です。」
「経理・・・なんだ。
私、人事部に4月で異動してまだ4ヶ月弱だけど、のんちゃん営業も出来そうだよね?」
「そうですか?」
「経理だと勿体ないよ。」
そんな言葉に、わたしは気付かれないように小さく笑う。
「経理は知識と経験があれば出来るけど、営業はそうじゃないからね。
私だったら、のんちゃん営業部にするな。」
わたしは隣に立つ女の人を、見上げる。
「人事の仕事って、重要ですね?」
見上げるわたしを、女の人はまた息を呑んで見下ろしてきた。
麻美先輩の言葉を思い出す・・・。
“私達はひっそりと、みんなを下に敷いて、会社を回していく。“
麻美先輩が妖しい笑顔で、わたしに聞いてくる。
“最高じゃない?”
心の中で、あの日麻美さんに返せなかった返事をする。
最高ですね、麻美先輩。
隣に立つ女の人が試合を見ながらそう言うと、他の2人の女の人も笑いながら頷く。
わたしは全然バスケットボールに詳しくないし、青田さんの今までも知らないので何て答えていいか分からず。
「青田さん、サボってないの?
あんな所に突っ立ってて良いものなんですか?」
他の人達は結構キビキビ動いているのに、青田さんはよくコートの端で突っ立っていて。
それを聞いたわたしに、女の人達が数秒静かになり・・・
3人でクスクスと笑い出した。
「のんちゃんってさ、見た目は可愛いのに、なんか凄いね?」
「分かります!!私、ハマっちゃうかも!!」
「月に2回は試合あるし、また来てよ!」
バスケットボールを詳しく知らないので、どうやら変なことを言ってしまったよう。
女の人達が楽しそうに笑い、わたしを見下ろしている。
「のんちゃんって何の仕事してるの?」
「経理です。」
「経理・・・なんだ。
私、人事部に4月で異動してまだ4ヶ月弱だけど、のんちゃん営業も出来そうだよね?」
「そうですか?」
「経理だと勿体ないよ。」
そんな言葉に、わたしは気付かれないように小さく笑う。
「経理は知識と経験があれば出来るけど、営業はそうじゃないからね。
私だったら、のんちゃん営業部にするな。」
わたしは隣に立つ女の人を、見上げる。
「人事の仕事って、重要ですね?」
見上げるわたしを、女の人はまた息を呑んで見下ろしてきた。
麻美先輩の言葉を思い出す・・・。
“私達はひっそりと、みんなを下に敷いて、会社を回していく。“
麻美先輩が妖しい笑顔で、わたしに聞いてくる。
“最高じゃない?”
心の中で、あの日麻美さんに返せなかった返事をする。
最高ですね、麻美先輩。
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