【完】大きなアナタと小さなわたしのちっぽけなプライド(他サイトカットページ掲載済)

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ピンポ──────ン




扉が開き、わたしを見て驚いた顔をした。




「髪の毛染めたんだ？」



「急にごめんね。」



「全然いいよ、ちょうど家にいたから。」




香澄が優しく笑い、わたしを部屋に入れてくれた。




そして、何も聞かずにいてくれる。





テレビからは“shu-”の明るい笑い声。





「この子、男の格好したら絶対にイケメン！」





そんな香澄の声が耳に入ってきたけど、わたしの頭の中は、さっきの居酒屋での会話がグルグルと回っている。





「気持ち悪い・・・」





「大丈夫？吐きそう？」





ソファーに座る香澄が、わたしの背中を擦ってくれる。